「呪怨」(02)などの助監督歴を経て、ホラ―オムニバス「ZOO」(04)で監督デビューを果たした安達正軌監督。
その後も清水崇監督作品「輪廻」(05)、園子温監督作品「エクステ」等ジャパニーズホラーに脚本を提供しつつ、自身も寡作ながらも監督作品を発表し続けてきました。
7年ぶりの監督作品「親不孝役者」(15)は昨年当館でロードショー公開され、好評をもって迎え入れられましたが、今回はデビューから今日に至るまでの安達監督の軌跡を、「親不孝役者」を含む代表作5作品を上映して辿っていきます。
まずは記念すべき監督デビュー作「ZOO」。
斬新な発想と研ぎ澄まされた語り口で注目を集める若手人気作家・乙一の同名短編集を映画化した新感覚のオムニバス作品で、安達監督は第2話「SEVEN ROOMS」を担当。
続く監督2作目となる「ラブ サイコ/狂惑のホラー」(06)もホラーオムニバスながら、4話すべての演出を担当。
様々なホラー作品で培ったセンスをいかんなく発揮した秀作です。
監督3作目の「みづうみ」(07)は初の非ホラー系ドラマに挑戦。
職人監督としての片鱗が垣間見れる作品です。
監督5作目「年々歳々」(08)はエイベックス期待の若手俳優と気鋭の若手監督のフレッシュなコラボレーション<avexニュースター・シネマ・コレクション>全5作品のうちの1本。
過去のある悲劇が原因で心を閉ざしてしまった少女の繊細な心模様をファンタジックなタッチで描き、新境地を開いた一本です。
そして、自主映画として撮り上げた最新作「親不孝役者」。
今回は凱旋上映となります。
上映期間中、土日祝3日間は安達監督他、各作品のスタッフ・キャストをお迎えしてのスペシャルトークイベントも開催。
安達監督作品の魅力にどっぷり漬かっていただきます。
安達監督作品未見の方も、この機会にぜひご覧下さい!
開催日程
3月17日(土)~23日(金)
上映作品
「ZOO」(2004 35ミリ カラー 119分)
5話オムニバス
企画: 黒澤満
プロデューサー: 結城良熙 山口敦規 川崎岳
原作: 乙一
撮影: 高瀬比呂志
美術: 和田洋
音楽プロデューサー: 津島玄一
「カザリとヨーコ」
監督:金田龍
脚本:東多江子
出演:小林涼子 松田美由紀 吉行和子
「SEVEN ROOMS」
監督:安達正軌
脚本:奥寺佐渡子
出演:市川由衣 須賀健太
「陽だまりの詩」
監督:水崎淳平
脚本:古屋兎丸
声の出演:鈴木かすみ
「SO-far そ・ふぁー」
監督:小宮雅哲
脚本:山田耕大
出演:神木隆之介 杉本哲太 鈴木杏樹
「ZOO」
監督:安藤尋
脚本:及川章太郎
出演:村上淳 浜崎茜
「ラブ サイコ/狂惑のホラー」(2006 DVD カラー 102分)
4話オムニバス
監督:安達正軌
音楽:岡嶋寛人
「最高の彼氏」
脚本:岡嶋寛人
出演:いとうあいこ 椿隆之
あらすじ:別れた彼氏を忘れるため、出張ホストの男にはまってしまう美羽(いとうあいこ)。その男(椿隆之)は、優しく誠実で彼女にとって理想的な相手だった。美羽は、男にどんどんのめり込み、二人は愛し合うようになるのだが、ホストである男に対して、美羽の求める愛は、どんどん過激なものになっていくのだった・・・。
「一緒に死にたい」
脚本:待田堂子
出演:水谷妃里 長谷部優 北川智子
あらすじ:集団自殺サイトで知り合った女の子たち。ある廃屋に集まって集団自殺を実行しようとするのだが、遅れてくる予定だった一人から、「助けて!」と突然メールがくる。そのメールに返信すると、すぐ近くの部屋から着信音が鳴っているのが聞こえる。その部屋のドアを開けると、中から死体が転がってきて・・・。
「食性」
原作:小林泰三
脚本:岡嶋寛人
出演:近藤公園 三輪ひとみ 里中あや
あらすじ:若い頃つきあっていた彼女…その女は捕まえてきた子犬まで食べてしまう肉食の女だった。その後、結婚した女性。その女は肉食を罪なことだと絶対受けつけない菜食主義者だった。彼女との結婚をきっかけに、男は菜食主義者になるのだが・・・。
「11037日目の夫婦」
原作:吉村達也
脚本:岡嶋寛人
出演:西岡徳馬 大谷直子
あらすじ:30 年以上勤めた会社を55才となって去る定年退職の日、田崎は部下達に見送られ、寂しくも多少晴れやかな気分で帰路につく。今後は妻と一緒にスローライフで生きようと、いろいろな思いをめぐらす田崎。ところが、家に帰るとそんな気分はふっとんでしまうのだった。真っ暗で静まり返った家に残されていたのは一通の手紙とたった一つのプレゼントだけだったからだ。手紙に書かれていた内容、それは男の想像を遥かに超えるものだった・・・。
「みづうみ」(2006 DVD カラー 77分)
監督:安達正軌
エグゼクティブプロデューサー:藪考樹 毎熊邦夫
プロデューサー:川端基夫 狩野善則
ラインプロデューサー:平体雄二
原案・ 脚本:関口美由紀
撮影:安田光
編集:山中貴夫
殺陣:二家本辰巳
出演: 吉井怜 藤本七海 笠原紳司 渡辺真起子
あらすじ:不倫相手の娘・夕美を親に内緒で湖に連れ出し、当てつけで自分が自殺するところを見せつけようとした女・鞆絵。ところが段取り悪くあっさり失敗したばかりか、橋の上から投身自殺を図った青年・亮太を逆に助けるハメに。そこへ今度は銀行強盗をした女・亜希子まで加わり、複雑な事情を抱えた4人の男女の長くて奇妙な一夜が始まった・・・。
「年々歳々」(2008 DVD カラー 85分)
監督:安達正軌
プロデューサー:前島良行 平体雄二
原案・ 脚本:田中貴大
撮影:袴田竜太郎
音楽:照屋宗夫
出演:江野沢愛美 円城寺あや 渡辺哲 清水昭博 風間トオル
あらすじ:川野みずきは中学生の少女。母親のかえでは仕事に忙しく、ろくに相手もしてくれない。父親の修一と話している間だけが、みずきにとって幸せな時間だった・・・。
「親不孝役者」(2015 BD カラー 93分)
監督:安達正軌
脚本:安達正軌 映像演技藩φ空集合ほか
撮影:ニホンマツアキヒコ 加藤哲宏
音楽:照屋宗夫 荒木ケースケ 三柴恵
出演:齊藤あきら 篠原ゆき子 武藤令子 山田昌 川原和久 螢雪次朗 成瀬正孝 重田千穂子 品川徹
あらすじ:工藤正明は独身42歳、売れない役者。その実態は、居酒屋店長候補のフリーアルバイター。スクリーンの星となる日を夢見てきたが、実家の父が余命わずかと知らされる。妹の春美は、すぐ帰郷するよう催促してくるが、これでは父に合わせる顔がない。長年の親不孝はいかんともしがたい、しかしせめて心安らかに旅立ってほしいと願う正明は、横着者のつねでとんでもないことを思いつく・・・。
公式HP:http://false.la.coocan.jp/garden/oyahukou/oyahukou.html
タイムテーブル
「ZOO」
3/17(土)14時30分~【特別興行】、3/19(月)&23日(金)19時~
「ラブ サイコ/狂惑のホラー」
3/19(月)17時~、3/21(水・祝)13時~、3/22(木)15時~
「みづうみ」
3/18(日)15時~【特別興行】、3/22(木)17時~、3/23(金)15時~
「年々歳々」
3/18(日)13時~、3/19(月)15時~、3/22(木)19時~
「親不孝役者」
3/17(土)12時30分~、3/21(水・祝))15時~【特別興行】、3/23(金)17時~
イベント回
3月17日(土)
14時30分~「ZOO」上映
16時30分~休憩
16時45分~トークショー ゲスト:安達正軌監督、金田龍監督、小宮雅哲監督、安藤尋監督
18時30分~サイン会
19時頃終演予定
終演後、バースペースにてゲストを囲んでの安達監督お誕生日会あり(要別途会費)
3月18日(日)
15時~「みづうみ」上映
16時20分~休憩
16時40分~トークショー ゲスト:安達正軌監督、笠原紳司さん、関口美由紀さん
18時20分~サイン会
19時頃終演予定
終演後、バースペースにてゲストを囲んでの懇親会あり(要別途会費)
3月21日(水・祝)
15時~「親不孝役者」上映
16時35分~休憩
16時45分~ショー ゲスト:トークショー ゲスト:安達正軌監督、齊藤あきらさん、山田昌さん、荒木ケースケさん
※荒木ケースケさんによる主題歌生歌唱あり
18時30分~サイン会・撮影会
19時頃終演予定
終演後、バースペースにてゲストを囲んでの懇親会あり(要別途会費)
料金
「ZOO」1300円均一
「ラブ サイコ/狂惑のホラー」「みづうみ」「年々歳々」「親不孝役者」各1100円均一
※3/17 14時30分の回、3/18&21 15時の回のみ特別料金 前売2500円 当日3000円 懇親会費3500円(フード&指定ドリンク3杯付)
安達正軌監督特集
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