top of page

3月の欧米クラシック・シリーズ​​は、『ベン・ハー』『ローマの休日』など、あまたの傑作で知られる巨匠ウィリアム・ワイラー監督の特集です。

初のトーキー作品『砂漠の生霊』から、戦前戦中の諸作品を経て、『我等が生涯最良の年』、『女相続人』といった傑作群で、ハリウッドに於ける不動の地位を揺るぎないものにするまでの計10作品をお楽しみいただきます。

この機会に巨匠の足跡を辿ってみてください!

例によって複数本割もございますので、ぜひご利用下さい!!

上映期間 3月11日(月)~22日(金)

上映作品(全作品アメリカ映画・モノクロ・DVD上映)

『砂漠の生霊』HELL'S HEROES(1930年 65分)

監督:ウィリアム・ワイラー

原作:ピーター・B・カイン

脚本:トム・リード

撮影:ジョージ・ロビンソン

出演:チャールズ・ビックフォード レイモンド・ハットン フレッド・コーラー フリッツィ・リッジウェイ ホセ・デ・ラ・クルス マリア・アルバ

★ニュー・エルサレムの町で銀行を襲撃したボブと仲間の3人は、銀行員を射殺して金を奪い逃走。途中仲間一人が射殺されるが、近くのアリゾナ砂漠に逃げ込み追跡隊を振り切った。砂漠の嵐で馬と金を失った3人は水を求めて泉を目指すがたどり着くと水は枯れていた。近くに襲われた幌馬車が一台残されていて中に出産間近の瀕死の女がいた。女は間もなく男児を生み、3人に名付け親となって子供を町にいる父親の許に、届けて欲しいと頼んで息絶える。その父親は銀行強盗で彼らが撃ち殺した男だった。3人は死を覚悟しながら子供を町に届けようとする。ピーター・B・カインの原作はジョン・フオードの『恵みの光』(’19)、『三人の名付け親』(’48)など4回映画化されているが、その中でも白眉の出来と評価されているのが本作で、逃走中、砂漠の中で見つけた子供を救い出すために苦闘する3悪人の姿がワイラーの人間味あふれる演出で鮮やかに蘇った。映画史に残る多くの傑作を残したワイラーの記念すべきトーキー第1作。

 上映日:3月11日(月)19時10分~、20日(水)19時~

『巨人登場』COUNSELLOR AT LAW(1933年 82分)

監督:ウィリアム・ワイラー

製作:カール・レムリ・Jr

原作戯曲・脚本:エルマー・ライス

撮影:ノーバート・ブロダイン

出演:ビービー・ダニエルズ ジョン・バリモア メルヴィン・ダグラス ドリス・ケニヨン イザベル・ジュウェル オンスロー・スティーヴンス セルマ・トッド

★辛辣な腕利きの弁護士としてニューヨークに名高いジョージ・サイモンの事務所には、毎日のように依頼者や訪問客が絶えなかった。彼は貧民街の出で、今日の地位は彼が独力で切り開き、築き上げたものなのである。サイモンには、上流社会の出で2人の連れ子を伴うコーラという妻がいた。サイモンに取っては彼が上流社会から妻を得た事は誇りであり、また、彼は妻を熱愛してもいた。だが、コーラと彼女の連れ子にとっては、彼はただ成り上がり者に過ぎなかった・・・。『ドンファン』のジョン・バリモア主演で原作はアメリカ有数の劇作家エルマー・ライスの戯曲。

 上映日:3月14日(木)19時10分~、22日(金)17時~

『お人好しの仙女』THE GOOD FAIRY(1935年 97分)

監督:ウィリアム・ワイラー

原作:フェレンツ・モルナール

脚本:プレストン・スタージェス

撮影:ノーバート・ブロダイン

出演:マーガレット・サラヴァン ハーバート・マーシャル フランク・モーガン レジナルド・オーウェン アラン・ヘイル ボーラ・ボンディ シーザー・ロメロ アン・ミラー

★孤児院を出たばかりのルイザは映画劇場の案内係に雇われて就職する。そこで知り合ったレストラントの給仕デトレフに誘われてパーティーへ赴く。その店で会った富豪のコンラッド氏は、彼女の純情な美しさに心奪われ執拗に求婚する。困ったルイザは、とっさに結婚していると嘘をつく。するとコンラッド氏は、何かルイザに親切な気持ちを示したいと提案してくるのだった・・・。プレストン・スタージェスの脚本による『三人の仲間』のマーガレット・サラヴァンと『極楽特急』のハーバート・マーシャルが共演する、チャーミングなスクリューボール・コメディ。

 上映日:3月13日(水)17時30分~、18日(月)17時~

『この三人』THESE THREE(1936年 93分)

監督:ウィリアム・ワイラー

製作:サミュエル・ゴールドウィン

原作・脚本:リリアン・ヘルマン

撮影:グレッグ・トーランド

音楽:アルフレッド・ニューマン

出演:ミリアム・ホプキンス マール・オベロン ジョエル・マクリー キャサリン・ドゥーセット アルマ・クルーガー ボニータ・グランヴィル マーシャ・メイ・ジョーンズ マーガレット・ハミルトン ウォルター・ブレナン

★寄宿制の女子高を共同で経営するカレンとマーサは学生時代からの親友だった。問題児のメアリーはマーサがカレンの婚約者ジョーに恋心を抱いていることを知り、ジョーがマーサと密かに通じているという悪質な噂を流す。やがてその噂は世間に広がり学校は閉鎖に追い込まれ、三人の関係も危うくなっていく。ヘルマンの戯曲『子供たちの時間』の最初の映画化作品だが、原作は同性愛の噂を立てられ窮地に追い込まれる二人の女性を描いているが、ハリウッドの当時のヘイズ・コードにより物語の内容がが変更されている。映画は高い評価を受けたが、ワイラーは内容に満足せず’61年に自身の手で『噂の二人』としてリメイクしたことでも知られる。

 上映日:3月13日(水)19時10分~、18日(月)19時~

『デッド・エンド』DEAD END(1937年 92分)

監督:ウィリアム・ワイラー

製作:サミュエル・ゴールドウィン

原作:シドニー・キングスレー

脚本:リリアン・ヘルマン

撮影:グレッグ・トーランド

音楽:アルフレッド・ニューマン

出演:ジョエル・マクリー ハンフリー・ボガート シルヴィア・シドニー ウェンディ・バリー クレア・トレヴァー アレン・ジェンキンス マージョリー・メイン ウォード・ボンド

★ニューヨークのイーストリバー周辺の貧民街で暮らす姉と弟、それに姉の恋人が、かつてこの町に住んでいたが今は追われる身であるギャングと対決する物語。。ギャングをアンチ・ヒーローとして明確に打ち出し、人間ドラマに仕上げた。

 上映日:3月14日(木)17時30分~、22日(金)19時~

『黒蘭の女』JEZEBEL(1938年 103分)

監督:ウィリアム・ワイラー

製作:ヘンリー・ブランク

原案:オーウェン・デイヴィス・Sr

脚本:クレメンス・リプレー アベム・フィンケル ジョン・ヒューストン ロバート・バックナー

撮影:アーネスト・ホーラー

音楽:マックス・スタイナー

出演:ベティ・デイヴィス ヘンリー・フォンダ ジョージ・ブレント ドナルド・クリスプ フェイ・ベインター

★自分を捨てて他の女と結婚した男に様々な手を使い復讐しようとしたため、稀代の毒婦として名高い”イゼベル”と呼ばれた女の、波乱万丈な人生を描いている。悪女役にすさまじい迫力を見せたデイヴィスがアカデミー賞主演女優賞を獲得したほか、フェイ・べインターが助演女優賞を受賞した。

 上映日:3月14日(木)15時20分~、20日(水)13時~

『月光の女』THE LETTER(1940年 95分)

監督:ウィリアム・ワイラー

製作:ハル・B・ウォリス

原作:サマセット・モーム

脚本:ハワード・コッチ

撮影:トニー・ゴーディオ

音楽:マックス・スタイナー

出演:ベティ・デイヴィス ハーバート・マーシャル ジェームズ・スティーヴンソン フリーダ・イネスコート ゲイル・ソンダーガード エリザベス・アール

★サマセット・モームによる同名戯曲の映画化作品。マレーのゴム園でレズリーがハワードという男を拳銃で射殺するが、夫と弁護士の力で彼女は無罪となる。マレーを去って出直すよう説得する夫に対して、ハワードへの追慕を断ち切れないレズリーは・・・・。アカデミー賞作品賞ほか7部門でノミネートされた。

 上映日:3月11日(月)17時30分~、20日(水)17時~

『偽りの花園』THE LITTLE FOXES(1941年 116分)

監督:ウィリアム・ワイラー

製作:サミュエル・ゴールドウィン

原作・脚本:リリアン・ヘルマン

撮影:グレッグ・トーランド

音楽:メレディス・ウィルソン

出演:ベティ・デイヴィス テレサ・ライト ダン・デュリエ ハーバート・マーシャル チャールズ・ディングル カール・ベントン・リード リチャード・カールソン パトリシア・コリンジ

★リリアン・ヘルマンの舞台劇の映画化で、現在の富裕な生活に飽きたらない妻が、2人の兄弟と企んで資産家の夫から事業資金を引き出そうとする。アカデミー賞作品賞をはじめ9部門でノミネートされた名作。

 上映日:3月11日(月)15時20分~、20日(水)14時50分~

 

『我等の生涯の最良の年』THE BEST YEARS OF OUR LIVES(1946年 170分)

監督:ウィリアム・ワイラー

製作:サミュエル・ゴールドウィン

原作:マッキンレー・カンター

脚本:ロバート・E・シャーウッド

撮影:グレッグ・トーランド

音楽:ヒューゴ・フリードホーファー

出演:フレデリック・マーチ マーナ・ロイ テレサ・ライト ダナ・アンドリュース ヴァージニア・メイヨキャシー・オドネル ホーギー・カーマイケル ハロルド・ラッセル スティーヴ・コクラン グラディス・ジョージ レイ・コリンズ ミナ・ゴンベル ドン・ベドー

★アメリカ中部の町に向かう飛行機に中年の陸軍軍曹アル、空軍大尉フレッド、若い水兵ホーマーの3人が乗り合わせていた。終戦で故郷に帰還して来たのだった。やがて明暗が分かれる3人の運命を見事に描いている。ホーマーに扮したラッセルは実際に戦争で腕をなくした軍人で、アカデミー賞助演男優賞、特別賞を受賞。ほかに作品賞、監督賞を含む9部門で受賞。

 上映日:3月15日(金)17時30分~、22日(金)14時~

『女相続人』THE HEIRESS(1949年 115分)

監督・製作:ウィリアム・ワイラー

原作:ヘンリー・ジェームズ

脚本:ルース・ゲッツ オーガスタ・ゲイツ

撮影:レオ・トーヴァー

特殊効果:ゴードン・ジェニングス

音楽:アーロン・コプランド

出演:オリヴィア・デ・ハヴィランド モンゴメリー・クリフト ラルフ・リチャードソン モナ・フリーマン ミリアム・ホプキンス

★医師のひとり娘で内気な性格のキャスリンは、ようやく巡り会えた青年モーリスに夢中になるが、彼の本質を見抜いた父に反対されて愛を失う。父の死後再び現れたモーリスに彼女の取った態度は・・・・。主演女優賞他、多数のオスカーを受賞した名作。

上映日:3月13日(水)15時20分~、18日(月)14時50分~

 

 

入場料:1300円均一(当日券のみ)

※2本連続鑑賞2400円 3本連続鑑賞3500円 ​

欧米クラシック・シリーズ㉚ウィリアム・ワイラー特集

 

砂漠の生霊.jpg
巨人登場.jpg
お人好しの仙女.jpg
この三人.jpg
デッドエンド.jpg
黒蘭の女.jpg
月光の女.jpg
偽りの花園.jpg
我らが生涯最良の年.jpg
女相続人.jpg
当日券のみ

Copyright (C) 2015 copyrights.cinema novecento All Rights Reserved. © 2015 by Cinema Novecento Films. Proudly created with Wix.com

運営会社:株式会社シネマノヴェチェント 〒220-0051 横浜市西区中央2-1-8 岩崎ビル2F  ☎045(548)8712 eメール:info@cinema1900.yokohama

FILM INFORMATION

PCの場合 ポスタークリックで作品ページにジャンプ!マウスをスライド左右端に添えると画面移動します

モバイルの場合 ポスタークリックで作品ページにジャンプ!スライドを左右に移動すると画面移動します

bottom of page