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欧米クラシック・シリーズ​​第25弾は、サイレント期から1950年代くらいまで盛んに製作され、映画のスペクタクルな魅力を楽しませてくれた史劇映画を特集します。

セシル・B・デミルなど映画黎明期の巨匠たちが、ドラマティックな史実をスタジオシステムならではの壮大なスケールでエンターテインメントに仕上げた史劇映画。

CGがない時代、巨大なセットや絢爛なコスチュームで本物の迫力を追求した欧米産史劇大作8本をたっぷりとお楽しみ下さい!

例によって複数本割もございますので、ぜひご利用下さい!!

★お詫び・・・スケジュールチラシのタイムスケジュールに変更がございます。11/5と11/8のタイムテーブルが変更になっておりますので、ご確認の上ご来場くださいませ。

上映期間 11月5日(月)~9日(金)

上映作品(全作品DVD上映)

『キング・オブ・キングス』 King of Kings(1927年 米 モノクロ サイレント 112分)

監督:セシル・B・デミル

原作・脚本:ジャニー・マクファーソン

撮影:ペヴァレル・マーレイ

音楽:ヒューゴ・リーゼンフェルド

出演:H・B・ワーナー アーネスト・トレンス ジャクリーン・ローガン ジョセフ・シルドクラウト ヴィクター・ヴァルコニ ロバート・エディソン

★盲目の少女の視力をを蘇らせ、松葉杖の少年の脚を回復させ、寺院の中では死刑囚を助けたりと説いて歩くイエス。イエスの奇跡を見たユダヤ人やパリサイ人たちは、民衆の心を惑わす者として密かに恐れイエスを捕らえるが、イエスに従う大勢の群衆によって救い出される。しかし、ユダの裏切りによって再び捕らえられローマに曳かれていき、司祭長に死刑の宣告をされエルサレムで十字架に架けらるが3日後に蘇ってくる。イエスの死と復活を聖書に書かれた福音書の言葉を挿入して、忠実に描いたデミルのサイレント・スペクタクルで、製作会社パラマウントに”デミル王国”を作り上げ君臨した、セシル・B・デミルの代表作の1本として映画史に残る。

​上映日:11月5日(月)15時30分~、8日(木)17時~

『ノアの箱舟』Noah’s ark(1928年 米 モノクロ サイレント 99分)

監督:マイケル・カーティス

脚本:アンソニー・コールドウェイ

音楽:ルイス・シルヴァース

出演:ノア・ビアリー  ジョー・ボノモ  ドロレス・コステロ  ナイジェル・ド・ブルリエ  ルイーズ・ファゼンダ

★ヨーロッパに暗雲が立ちこめた1914年パリを出発してコンスタンチノーブルに向かった国際列車には、ドイツ人の劇団の花形マリー、アメリカ人のビル、ロシア人将校のニコラフや牧師が乗っていた。列車は途中、鉄橋事故に遭うが彼等は奇跡的に助かる。しかし、第一次大戦が勃発しにわかに状況は一変する。第一次大戦を描いたドラマの中に、5千年前の聖書の”ノアの箱船”の物語を重ね合わせて描いたサイレント超大作。ネフィリム王はエホバ以外の神を崇め始め人々もそれに従うが、ノアとその家族だけはエホバだけを信仰していた。あるとき神から大洪水のお告げを受けたノア達は巨大な箱船を作ってそれに備えるが、ノアの侍女が王の生け贄に選ばれたことから事態は急変する。’22年にサイレント史劇の超大作『ソドムとゴモラ』を監督し、’26年にワーナー映画に請われてアメリカに渡ったカーテイスが手がけた史劇大作。原題ドラマと聖書物語を組み合わせる構成はこの時代によく作られたが、大洪水など古代シーンにはそれ迄のハリウッド映画の最高のエキストラを動員したと言われる。このテーマでは今年公開された『ノアの方舟』のほかに『ノアズ・アーク』(1999年/テレビ映画)が作られている。

上映日:11月5日(月)17時30分~、8日(木)19時~

 

『暴君ネロ』 The sign of the Cross (1932年 米 モノクロ 125分)

監督・製作:セシル・B・デミル

脚本:ウォルデマー・ヤング

撮影:カール・ストラス

音楽:ルドルフ・G・コップ

出演:フレデリック・マーチ エリッサ・ランディ クローデット・コルベール チャールズ・ロートン イアン・キース ナット・ペンドルトン

★西暦60年代のローマは古代ローマ史上の変人ネロの治世であった。皇帝クラウディアスの後妻となり、連れ子のネロを皇帝にしようと企み、皇帝を毒殺した母親の手によって皇帝になったネロは、やがて彼女の権力欲に恐れをなし母親を暗殺する。ネロは詩人と自任している自称大芸術家の一方、キリスト教徒を心底憎んでいた。64年ローマは大火災に見舞われ、人々はネロの命令で焼かれたと噂した。ネロは燃えるローマの町を眺めなが詩を詠みながら、キリスト教徒殺害の口実を思案していた。ネロはタイタス、フェイヴィアスなどの有力な教徒をことごとく囚えた。熱心なキリスト教徒で絶世の美女マーシアが彼等を助け出そうとした事からネロの逆鱗に触れ、やがて大きな騒動に発展していく。『キング・オブ・キングス』でスペクタクル史劇史にその名を刻んだ、デミルが初めて挑んだトーキー史劇の秀作。名優チャールス・ロートンがネロの極悪ぶりを好演している。

上映日:11月7日(水)12時30分~、9日(金)12時30分~

『ファビオラ』 Fabiola(1948年 伊=仏 モノクロ 164分)

監督:アレッサンドロ・ブラゼッティ

原作:ニコラス・パトリック・ワイズマン

脚本:アレッサンドロ・ブラゼッティ

出演:ミシェル・モルガン アンリ・ヴィダル ミシェル・シモン マッシモ・ジロッティ ジーノ・チェルヴィ リナ・モレリ

★西暦4世紀のローマ。闘士になるためローマに向かった青年アール。彼はキリスト教徒だったが、マグゼンス皇帝下のローマは未だキリスト教は禁教だった。やがてキリスト教に理解のある富豪ファビオの娘ファビオラと出会い恋におちるが、ファビオが何者かに暗殺された事から嫌疑はキリスト教徒にかかり、弾圧が激しくなっていく。アールは教徒としての誇りを賭け、信者である事を名乗り出るが、過酷な運命が待ち構えていた。サイレントの時代から史劇映画に定評のあるイタリア映画界のスタッフが製作した164分の絢爛史劇大作で、日本で公開されたのは96分の短縮ヴァージョン。

上映日:11月5日(月)12時30分~、8日(木)12時30分~

『豪族の砦』 Rob Roy:the Highland Queen(1953年 米=英 カラー 81分)

監督:ハロルド・フレンチ

製作:パース・ピアース

製作総指揮:ウォルト・ディズニー

原作:ウォルター・スコット

脚本:ローレンス・E・ワトキン

撮影:ガイ・グリーン

音楽:セドリック・ソープ・デイヴィ

音楽指揮:ミュア・マシースン

出演:リチャード・トッド グリニス・ジョンズ ジェームズ・ロバートソン・ジャスティ マイケル・ガフ フィンレイ・カリー ジーン・テイラー・スミス

★18世紀、スコットランドとイングランドは王位継承問題で対立していた。戦闘の末イングランドの捕虜となったロブ・ロイ・マグレガーは、モントローズ公の陰謀に加担することを拒否したため命を狙われる。だが、マグレガー軍の急襲で救出され、無事故郷ハイランド地方に帰る。そんな中、総督となったモントローズ公との間で対立が激しくなっていく。『ロブ・ロイ/ロマンに生きた男』でも映画化された、歴史上の実在の人物ロブ・ロイの破欄万丈の半生を色彩豊かな映像の中に描いたアドベンチャー史劇。

上映日:11月7日(水)19時~、9日(金)15時~

『悲恋の王女エリザベス』 Young Bess(1953年 米 カラー 112分)

監督:ジョージ・シドニー

製作:シドニー・フランクリン

原作:マーガレット・アーウィン

脚本:ジャン・ラスティグ アーサー・ウィンペリス

撮影:チャールズ・ロッシャー

音楽:ミクロス・ローザ

出演:チャールズ・ロートン ジーン・シモンズ スチュワート・グレンジャー デボラ・カー セシル・ケラウェイ レオ・G・キャロル

★国王ヘンリー八世とアン・ブーリンとの間に1533年に生まれた王女エリザベスは、ヤング・ベスと呼ばれ父親からも愛されて将来の英国女王と約束されていた。だが、母親のアンが姦通罪で処刑された事からベスは、忠実な召使アシュレイ夫人とともにハートフィールドに追いやられた。その後ヘンリー八世は次々に妃を替え、その度にベスは王宮に呼ばれたり、追われたりした。だが、新しい王妃キャサリーンを迎えた時、ベスを王宮に呼び戻すために使者に立ったのはシーマー提督だった。その時ベスは、14歳。彼女はシーマーに密かな恋心を抱きはじめた。キャサリーンはベスにとって優しい継母だったが、ヘンリー八世が病に倒れた事から時代は一気に、混乱と激動の中に突き進んでいく。若きエリザベス一世を演じたジーン・シモンズほかの圧倒的な好演。また、見事な物語構成でスケール豊かに作られた、第一級のエンターテインメント史劇。 

上映日:11月7日(水)15時~、9日(金)17時~

『邪悪なイゼベル』 Sins of Jezebel (1953年 米 カラー 74分)

監督:レジナルド・ル・ボーグ

製作:シグムンド・ニューフェルド

脚本:リチャード・ランドー

撮影:ギルバート・ウォレントン

音楽:バート・シェフター

出演:ポーレット・ゴダード ジョージ・ネイダー ジョン・ホイト エドュアルド・フランツ

★紀元前9世紀のイスラエル。予言者エリヤはアハブ王に偶像崇拝するフエニキアの王女イゼベルとは結婚しないよう助言する。アハブは部下の隊長エヒュウに命じて、彼女の一行が無事にイスラエルに到着できるよう護衛させた。イゼベルに出会ったエヒュウは、すぐに彼女の魅力に惹かれる。一方、一行はイスラエルに到着しアハブの歓迎を受ける。アハブは彼女の美貌に心を奪われ求婚し、結婚するまでの間、彼女に個室を与える。しかし、結婚初夜イゼベルはアハブのもとを抜け出し、エヒュウを追いかけて誘惑するのだが。豪華で華麗な新しいアンスコ・カラーで撮られた壮観な作品。チャップリンの『独裁者』『モダン・タイムス』などで知られるポーレット・ゴダードが悪女イゼベルを熱演している。

上映日:11月5日(月)19時30分~、8日(水)15時30分~

『ポンペイ最後の日』 Gil Ultimi Giorni Di Pompei(1950年 伊=仏 モノクロ 94分)

監督:マルセル・レルビエ パオロ・モッファ

原作:エドワード・ジョージ・ブルワー=リットン

脚本:マルセル・レルビエ ジャン・ラヴィロン

撮影:アルド・グラジアーティ ロジェ・ユベール

出演:ジャック・カトラン アドリアーナ・ベネッティ マルセル・エラン ジョルジュ・マルシャル カミロ・ピロット

★西暦79年のポンペイ。裕福な若者リシアスはイシスを信仰する、邪悪な司祭アルバクスの弟子の美女エレーヌを誘拐する。復讐のためアルバクスはリシウスが仲間のジュリーに恋するよう”惚れ薬”を飲ませ、リシウスは頭がおかしくなる。リシウスに助けられた奴隷娘のディアはその企みを小耳にはさみ、自分の主人を殺そうとしたとして、アルバクスを訴える。だが、彼は二デイアを殺しその罪をリシアスに擦り付ける。彼は競技場でライオンと闘う事になるが、突如発生したヴェスヴィアス火山の大噴火で町中がパニックになり刑を免れる。やがてリシウスはエレーヌとともに町を脱出する。リットンの小説を基に映画化された本作の主要なシーンはローマのチネチッタ・スタジオで撮影されたが、途中1年の中断を経て完成に2年を費やした。特殊効果を始め、美術や衣装なども鮮烈な印象を残すパニック史劇。

上映日:11月7日(水)17時~、9日(金)19時~

入場料:1100円均一(当日券のみ)

※2本連続鑑賞2100円 3本連続鑑賞3100円 4本鑑賞4000円 ​

欧米クラシック・シリーズ㉕

史劇映画特集

 

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