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欧米クラシック・シリーズ第55弾は1940年代から70年代にかけて、寡作ながらジャンルを問わず名作・傑作群を発表し続けた巨匠フレッド・ジンネマンの特集です。

社会派的な視点を持ちながらも、スペクタクル性の高いエンターテインメントとして作品を仕上げる手腕は、今なお多くの映画ファンの支持を得ています。

今回はで監督デビュー間もない40年代の作品を中心に3作品セレクト、スニークプレビュー含め6作品をお楽しみいただきます。

例によって複数本割もございますので、ぜひご利用下さい!!

★緊急事態宣言延長に伴い、タイムテーブルに変更がございます。

何卒ご了承下さいませ。

 

 

 

 

フレッド・ジンネマン Fred Zinnemann(1907年4月29日 - 1997年3月14日)

オーストリア/ウィーン出身。
ウィーン大学で法律を専攻したが映画を志すようになり、パリで映画撮影技術学校の第一期生となる。その後、ベルリンで撮影助手を務め、1929年ハリウッドに渡って助監督となる。セミ・ドキュメンタリーの監督や短編を経て、1941年にB級映画『Kid Glove Killer』で一般長編映画監督デビュー。その後も自らの創作信念を曲げない姿勢を貫いたため、メジャースタジオからは疎まれるが、1952年の『真昼の決闘』が話題になり、翌年『地上(ここ)より永遠に』がアカデミー監督賞他を受賞。巨匠の仲間入りを果たす。その後も良心的なドラマを発表し続け、1973年の傑作サスペンス『ジャッカルの日』は世界的に注目された。遺作はショーン・コネリー主演『氷壁の女』(82)。1997年、心臓発作のためにこの世を去った。

 

 

 

 

 

上映期間 2月8日(月)~12日(金)

上映作品(全作品・DVD上映)

『第七の十字架』The Seventh Cross(1944年/米/モノクロ/110分)

監督:フレッド・ジンネマン

製作:パンドロ・S・バーマン

原作:アンナ・ゼーガース

脚本:ヘレン・ドイッチュ

撮影:カール・フロイント

音楽:ロイ・ウェッブ

出演:スペンサー・トレイシー シグニ・ハッソ ヒューム・クローニン ジェシカ・タンディ アグネス・ムーアヘッド フェリックス・ブレサート ハーバート・ラドリー レイ・コリンズ

★1936年、第二次世界大戦のドイツ。強制収容所から七人の収容者が脱走した。怒り狂った所長は十字架を七つたて、彼らを逮捕したら十字架を釘付けにし、野ざらしにすると宣言し、ゲシュタポの執拗な追跡が始まる。一人、また一人と捕まり、あと一つの十字架だけが残った。最後の一人ハイスラーは、辛くも中立国オランダに向かうのだが・・・。ジンネマン初期の戦争ドラマの佳作。

上映日:2月8日(月)16時30分~、10日(水)18時10分~

 

『暴力行為』Act of Violence(1949年/米/モノクロ/82分)

監督:フレッド・ジンネマン

製作:ウィリアム・H・ライト

原作:コリアー・ヤング

脚本:ロバート・L・リチャーズ

撮影:ロバート・サーティース

音楽:ブロニスラウ・ケイパー

出演:ヴァン・ヘフリン ジャネット・リー ロバート・ライアン メアリー・アスター フィリス・サクスター

★社会貢献に関心を持ち、模範市民としてカリフォルニアに暮らしているエンリーには秘密があった。戦時中、捕虜収容所にいた時に仲間を売って自らは逃れたのである。かつての部下ジョーが仲間への復讐を果たすため、彼に迫って来る・・・。恐怖に怯えて深夜の町を逃げ回るエンリーを追う、カメラワークが素晴らしい。

 上映日:2月8日(月)18時30分~、12日(金)17時~

『男たち』The Men(1950年/米/モノクロ/85分)

監督:フレッド・ジンネマン

製作:スタンリー・クレイマー

原作・脚本:カール・フォアマン

撮影:ロバート・デ・グラス

出演:マーロン・ブランド テレサ・ライト ジャック・ウェッブ エヴェレット・スローン

★第二次大戦下のヨーロッパで腰を負傷したケンは、その傷が元で下半身が一生麻痺してしまう。入院させられたが、自らの不運に対して怒り、医者や看護士に対して反抗を重ね、手術も拒否し、婚約者にも会おうとせず、自己欺瞞の世界に閉じこもる。やがて、ブロック博士の献身的な介護で少しずつ、心の扉を開くようになったケンは結婚にも同意するようになるのだが・・・。名優マーロン・ブランドの映画デビュー作となったクレイマー製作の戦争で負傷し下半身不随となった帰還兵の物語。

上映日:2月10日(水)16時30分~、12日(金)18時30分~

 

 スニークプレビュー

上映日:2月8日(月)14時30分~、10日(水)14時20分~、12日(金)14時50分~

 

 

 

 

入場料:1300円均一(当日券のみ)

※2本連続鑑賞2400円 3本連続鑑賞3500円 

欧米クラシック・シリーズ55

フレッド・ジンネマン監督特集

 

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