
南洋の楽園・沖縄。
ここのところ、米軍基地問題などで揺れている沖縄ですが、そんな沖縄に材を求めた映画を新旧7本セレクト、映画を通して沖縄の光と影をお楽しみいただきます。
まずは、第二次世界大戦下の沖縄の悲劇をアニメの手法で描いた力作「かんからさんしん」。
先に当館で特集上映を行ったグループ・タックが製作プロダクションを担った、なかなかスクリーンで観る機会の少ない名編です。
実写作品はまず、ベトナム戦争時の沖縄を舞台に、闇社会に身を落としていく義理の兄弟の姿を描いた「ハブと拳骨」。
同じく沖縄出身俳優・尚玄出演の、沖縄に伝わる妖精・キジムナー伝説を独自の解釈で映像化した異色伝奇ホラー「アコークロー」。
名プロデューサーとして幾多の名作・話題作を手掛けてきた仙頭武則が初監督に挑戦した野心作「NOTHING PARTS 71」。
都会から流れてきた若者たちが南の島で音楽を通して自分を見つめなおしてゆく、沖縄ロケ作品「眩しくて見えなかったから長い瞬きを繰り返した」。
弱冠13歳で監督した長編デビュー作「やぎの冒険」が話題を集めた、沖縄出身の仲村颯悟監督が5年ぶりに手がけた長編第2作「人魚に会える日。」。
そして、トリを飾るのは日本を代表する職人監督の一人、篠原哲雄監督が2004年に発表した傑作青春群像劇「深呼吸の必要」。
以上7作品を2週間日替わりで上映する他、9月3日「NOTHING PARTS 71」上映後には仙頭武則監督をお招きして、9月4日「ハブと拳骨」上映後には作品関係者をお招きして、9月10日「深呼吸の必要」上映後には篠原哲雄監督らをお招きしてのトークイベントも開催します。
残暑厳しくなる予想の2016年晩夏、シネマノヴェチェントで沖縄気分に浸って下さい!
上映作品
「かんからさんしん」
(1989年 35ミリ カラー 78分)
監督:小林治
声の出演:亀島良泉 仲村涼子 田場良子
あらすじ:第二次大戦下の沖縄・津堅島(つけんじま)。13歳になったばかりの少年マサは、戦地へ向かう父親から家宝の三線を預かり、必死に母と妹を守ろうとする。しかし、洞窟にたてこもる3万もの日本兵たち、そしてマサたち十数万の民間人に「全員玉砕」の命令が下る・・・。
「深呼吸の必要」
(2004年 35ミリ カラー 123分)
監督:篠原哲雄
脚本:長谷川康夫
出演:香里奈 大森南朋 長澤まさみ 谷原章介 成宮寛貴 久遠さやか
あらすじ:沖縄のとある離島に5人の男女がやってくる。彼らはみな“キビ刈り隊”の募集に集まった若者たち。人手の不足した農家を手伝いサトウキビを刈り取るアルバイトに来た彼らは、慣れない仕事に戸惑いながらも徐々に絆を強めていく・・・。
「NOTHING PARTS 71」
(2014年 BD カラー 123分)
監督・企画・原案・脚本:仙頭武則
あらすじ:沖縄復帰の前年の1971年生まれの2人の男ー。1人はかつて騒動に巻き込まれ米兵を死なせてしまい、いまも心の後遺症に苦しみながら“遺骨収集”の仕事をする男。もう1人は、“軍用地”の売買やホステスの斡旋業で稼ぐ男。この2人が偶然出会い・・・。
「ハブと拳骨」
(2006年 35ミリ カラー 124分)
監督:中井庸友
脚本:いながききよたか
あらすじ:ベトナム戦争で活気づく、沖縄の歓楽街コザ。銀と良は血の繋がらない兄弟。良の母・カミィが、戦争孤児になった銀と妹の杏を引き取り、良と分け隔てなく育ててきた。やがて、銀と良は米軍基地に忍び込んで盗んだ物資を横流しして小遣い稼ぎするようになる・・・。
「アコークロー」
(2007年 35ミリ カラー 97分)
監督・脚本:岸本司
あらすじ:東京から沖縄へ、恋人・村松浩市の元へやって来た鈴木美咲。彼女は地元に伝わる恐ろしいキジムナーの伝説に興味を持ち始める。そんなある日、浩市の友人で息子・仁太と2人暮らしをしている渡嘉敷仁成のもとに前妻の松田早苗が現れる。2人目の子を流産して以来精神を病んでしまった早苗の存在が、やがて美咲たちの周囲に恐ろしい魔物を引き寄せてしまう・・・。
「人魚に会える日。」
(2015年 BD カラー 98分)
監督・脚本・撮影・編集:仲村颯悟
あらすじ:米軍基地の近所で生まれ育った高校生ユメ。基地の存在を当たり前のこととして受け入れ、深く考えたことはなかった。ある日、同級生の結介がジュゴンもいる美しい海が新基地建設で奪われようとしていることに心を痛め、突然姿を消してしまう。結介を心配したユメは、同級生の裕人と共に、建設計画が進む村“辺野座(へのざ)”へと向かうが・・・。
「眩しくて見えなかったから長い瞬きを繰り返した」
(2013年 BD カラー 90分)
監督・脚本・撮影:池田圭
出演:城戸愛莉 末松暢茂 新井みゆり 結城貴史 佐藤二朗
あらすじ:両親を失った少女みゆきは一人、ある島の食堂に預けられた。その食堂には少年のような変わった少女・汐里もいた。汐里は昔から病弱で、それを隠すように乱暴でいつもまわりに迷惑をかける問題児だ。汐里も母親から見放され、島に預けられた身だった。食堂を営む梓とみゆきと汐里の不思議な共同生活がはじまる・・・。
開催期日
8月28日(日)~9月10日(土)
タイムテーブル
「かんからさんしん」
8/28 13時~
8/29 19時~
8/30・9/1~2 17時~
8/31 15時~ 9/3 12時~
「深呼吸の必要」
9/4 12時~
9/5~7 19時~
9/8~9 14時30分~
9/10 14時30分~※特別興行
「NOTHING PARTS 71」
8/31 19時~
9/3 14時30分~※特別興行
「ハブと拳骨」
8/30 19時~
9/1 14時30分~
9/4 14時30分~※特別興行
9/7 16時30分~
「アコークロー」
8/28 11時~
9/1 19時~
9/5 17時~
「人魚に会える日。」
8/29・9/2 15時~
8/31 17時~
「眩しくて見えなかったから長い瞬きを繰り返した」
8/29 ・9/6 17時~
8/30 15時~
イベント回
9月3日(土)
14時30分~ 「NOTHING PARTS 71」上映
16時35分~ 休憩
16時45分~ トークショー ゲスト:仙頭武則監督
18時30分頃終演予定
終演後、バースペースにてゲストを囲んでの懇親会あり(要別途会費)
9月4日(日)
14時30分~ 「ハブと拳骨」上映
16時35分~ 休憩
16時45分~ トークショー ゲスト:中井庸友監督、尚玄さん、辰巳蒼生さん
18時30分頃~サイン会
18時40分頃終演予定
終演後、バースペースにてゲストを囲んでの懇親会あり(要別途会費)
9月10日(土)
14時30分~ 「深呼吸の必要」上映
16時35分~ 休憩
16時50分~ トークショー ゲスト:篠原哲雄監督、久遠さやかさん
18時30分頃~サイン会
19時頃終演予定
終演後、バースペースにてゲストを囲んでの懇親会あり(要別途会費)
入場料:当日各1000円
★9/3&9/4&9/10のみ特別料金 前売2500円 当日3000円 懇親会費4000円(フード&指定ドリンク3杯付)
沖縄映画祭









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