欧米クラシック・シリーズ​​第43弾は、ウエスタンファンお待ちかねの西部劇特集です。

プログラムピクチャー系の西部劇の中からバラエティに富んだ15作品をセレクト。

ジョン・ウェイン、ランドルフ・スコット、ジョエル・マクリ―らウエスタンキングの作品から、バーバラ・スタンウィックの女傑作品まで、西部劇黄金時代の作品群をタップリとご堪能いただきます。

例によって複数本割もございますので、ぜひご利用下さい!!

上映期間 3月28日(土)~4月10日(金)

上映作品(全作品DVD上映)

『吹き荒ぶ風』Blowing Wind(1953年/B&W/90分)

監督:ヒューゴ・フレゴニーズ 出演:ゲイリー・クーパー、バーバラ・スタンウィック、アンソニー・クィン、ワード・ボンド

★メキシコでの油田開発に全財産をつぎ込んだジェフとダッチは、盗賊団に襲われて無一文になりある町に流れ着く。その周辺の油田はすべてパコが支配していたがジェフは彼の許で働くのを断った。パコの妻マリナはかつてジェフと恋仲でよりを戻そうとしているからだ。ふとしたことからアメリカ人の娘と知り合ったジェフは、彼女が苦境にあってアメリカに帰国できないでいる事を知り助けるために、ジャクソンという男からニトログリセリンを運搬する危険な仕事を引き受ける。輸送の途中、盗賊団の襲撃を受け相棒が負傷するが無事に届ける。支払いを渋るジャクソンから約束の800ドルを奪い取り、200ドルを娘に与えたが残りは警察に没収され、ジェフは仕方なくパコの許で働くことにする。その頃、盗賊団の暗躍が激しくなってきて、パコに50,000ドルを払わなければ油田をすべて爆破すると脅迫してくる。アルゼンチン出身のフレゴニーズ監督がメキシコを舞台に演出した『黄金』『恐怖の報酬』などを彷彿させる変形西部劇。

 上映日:4月1日(水)&9日(木)17時~

 

 

『トマホーク渓谷の待伏せ』Ambush at Tomahawk(1953年/カラー/73分)

監督:フレッ・F・シアーズ 出演:ジョン・ホデイアク、ジョン・デレク、デヴィッド・ブライアン

★1864年、5年の刑期を終えて出所したマッコード、キッド、イーガン、ドクの4人。マッコード以外の3人は5年前マッコードの兄フランクの元で強盗を働き1万ドルの大金を奪うが、フランクは弟のマッコードに罪をなすりつけ自分は逃亡してしまう。3人はマッコードを叩きのめして隠してある1万ドルを探しにソノラの町に出発する。残されたマッコードはフランクへの復讐と1万ドルの分け前を狙って3人を追跡する。途中、フランクは既に亡くなっていることを知るが、3人に追いついてみると町は廃墟と化し、彼らはアパッチの襲撃を受けて苦戦していた。どうにか切り抜けた4人は途中で出会ったナヴァホ族の娘も連れて、金を隠したソノラの共同墓地に向かう。だが、札束を入れておいた鉄の箱を見つけ出すのだが中味は空だった。一行が町中を探しまわっている時、ソノラはアパッチの大群に包囲されていた。シアーズが切れのいい演出で見せるアクション西部活劇。キッド役のジョン・デレクは後に『類猿人ターザン』(’81)等で監督業にも進出している。

 上映日:3月30日(月)&4月8日(水)15時30分~

『北の狼』The Wild North(1952年/カラー/97分)

監督:アンドリュー・マートン 出演:スチュアート・グレンジャー、ウエンデル・コーリィ、シド・チャリシー

★カナダの北西騎馬警官隊の実話を『キング・ソロモン』(共同)のアンドリュー・マートンが監督した異色西部劇。フランス系カナダ人で変わり者の猟師ヴィンセントは猟の休みに町に出かけ、酒場で美貌のインディアン娘と知り合う。酒場にいた大男のブロディはこれを見てヴィンセントに嫉妬して喧嘩を売り、翌日北に帰る船の中でヴィンセントを殺そうとするが逆に殺されてしまう。正当防衛の結果とはいえ人を殺したヴィンセントは、一人北の猟場の奥深くに逃げ込むが、追跡して来た騎馬警官隊に捉えられる。警官隊員のベドリィは雪荒らしが飛び交う中、ヴィンセントを町に連行しようと出発するが途中道に迷い、同じく道に迷った2人の山男に出くわす。全編カナダで撮影された冒険西部劇で『ベン・ハー』でオスカーを受賞したロバート・L・サーティ-スの大自然を撮りこんだ、シネスコ・カラーの撮影が鮮やかな印象を残す。

 上映日:4月2日(木)&10日(金)17時~

 

 

『西部のガンベルト』Carson City(1952年/カラー/87分)

監督:アンドレ・ド・トス 出演:ランドルフ・スコット、ルシル・ノーマン、レイモンド・マッセイ

★カーソン・シティの銀行家シャロンは、自分の鉱山から発掘した金や銀を輸送する駅馬車が強盗に度々襲われるので、カーソンからヴァージニアまで鉄道を建設する計画を立ち上げ、鉄道技師ジェフを呼び寄せ仕事を依頼する。カーソンに乗り込んだジェフは何故か同じ鉱山主のジャックが鉄道建設に反対していることを知る。彼は自分の鉱山がすでにほとんど金塊を産出しなくなったことを隠し、ならず者のジム一味を使って駅馬車強盗をさせていたのだ。ジャックは鉄道が通れば駅馬車強盗の機会が無くなることを恐れ反対していたのだ。やがて工事が始まるが、建設資材を積んでカーソン・シティに向かった荷馬車が谷底に突き落とされたことから事態は緊迫していく。『馬上の男』(’51)『勇者の汚名』(’54)等でランドルフ・スコットとコンビを組んだ職人監督ド・トスの独特のユーモア感覚が冴える痛快西部劇。

 上映日:3月30日(月)&4月8日(水)17時~

 

 

『ネヴァダの男』Nevadan(1950年/カラー/81分)

監督:ゴードン・ダグラス 出演:ランドルフ・スコット、ドロシー・マローン、フォレスト・タッカー

★連邦保安官のアンドリュー・バークレーは駅馬車強盗で強奪された25万ドルの金の行方を探るためにおとり捜査にかかる。服役している第一容疑者のトム・タナの脱獄の手配を整えてやることで、強奪金の隠し場所を追跡しやすくするという判断から実行する。だが、強奪金の強奪を企む牧場主も加わり、事態は思わぬ方向に進んでいく。追跡や素手での殴り合いシーンなどをサスペンス・タッチの脚本にうまく取り込んで作られた娯楽西部劇。『死の谷』『ワーロック』等多数の西部劇に出演したドロシー・マローンが牧場主の娘役で花を添える。

 上映日:4月2日(木)14時~、6日(月)17時~

 

『キャトル・ドライブ』Cattle Drive(1951年/カラー/77分)

監督:カート・ニューマン 出演:ジョエル・マクリー、ディーン・ストックウェル、チル・ウィルス

★親に見捨てられて育った鉄道会社のオーナーの息子チェスター・グラハム・Jrは当てもなく西部をさまよっている所をサンタ・フェに向かうキャトル・ドライブ(牛飼い)の一行に救われる。責任者のダン・マシューズはチェスター少年を鍛え上げながら牛飼いのカウボーイの協力で、苦難の末サンタフェにたどり着き、少年を親の元に送り届ける。『死の谷』(’49)等の傑作ウエスタンで本領を発揮したマクリーが挑んだ異色西部劇で物静かな牛飼い頭マシューズを好演している。マクリーと西部劇『stars in my crown』(’50)に続いて共演した当時15歳のストックウエルは後年のインタビューで主演のマクリーの偉大さと本作の素晴らしさを語っている。カリォルニアのデスバレーで撮影されたテクニカラーの画面がひときわ秀逸。

 上映日:4月3日(金)19時~、5日(日)12時~

 

『愛の弾丸』Annie Oakle(1935年/B&W/90分)

監督:ジョージ・スティーヴンス 出演:バーバラ・スタンウィック、プレストン・フォスター、メルヴン・ダグラス

★1880年のオクラホマの片田舎に射撃の名人がいた。家計を助けるため6歳の時にライフルで鳥を撃ち落としたという西部の女傑アニー・オークレイだ。アニーはシンシナティで開催された射撃競技会に参加し、当時西部一と言われた射撃の名手トビー・ウォーカーと出会う。ほどなくして当時全米で人気のあったウィルド・ビル・ヒコックが座長を務める“ワイルド・ウエスト・ショー”の支配人ジェフ・ホガートの誘いで一座に加わり、すでに一座に入っていたトビーと再会、二人はショーの花形となり各地を巡業し成功をおさめる。いつしか慕いあう中になったが、ショーが世界射撃選手権を開催しアニーが優勝したことから、トビーは次第に落ち目になってゆく。美貌に恵まれ、また当時は社会的に地位の低かった中で、男に勝る射撃の腕をもったアニーは人気を博し、ミュージカルや映画、テレビ・シリーズなどになっている。本作はアニーの死後9年目に作られた最初の伝記映画で、アニー役のスタンウィックが溌剌とした演技を見せて好評を博した。

 上映日:3月28日(土)12時~、4月8日(水)13時45分~

 

『パウダー・リバーの対決』Powder River (1953年/カラー/78分)

監督:ルイス・キング 原作:スチュアート・レイク 出演:ロリー・カルホーン、コリンヌ・カルベ、キャメロン・ミッチェル

★拳銃とバッジを持たない生活を始めていた矢先、親友が悪漢に殺された事から再び銃を取って立ち上がるチノ・ブロックとその相棒ミッチの活躍を描いたもの。『フロンティア・マーシャル』(’39)や『荒野の決闘』(’46)などの原作で著名なレイクの西部小説を映画化した作品。チノとミッチの関係がワイアット・アープとドク・ホリデイを彷彿させるタッチで描かれている。ふんだんに登場するアクション・シーンは最後まで見せ場たっぷり。ワイアット・アープ似のチノ役のカルホーンが重量感ある演技を披露している。

 上映日:4月1日(水)&9日(木)19時~

 

『北西騎兵連隊』Fort Vengeance (1953年/カラー/75分)

監督:レスリー・セランダー 製作:ウォルター・ウエンジャー 出演ジェームス・クレイグ、キース・ラーセン、リタ・モレノ

★イカサマ賭博でダコタの町を追われたキャリーは、弟思いの兄デイックと一緒にカナダ国境の北西騎馬警官隊の西部司令部がある”復讐の砦”に行き、兵力不足の隊に入隊する。しかし、二人の入隊と同時にカスター将軍の第七騎兵隊を全滅させたスー族の酋長シティング・ブルがカナダ領に匂げ込み、砦の近くのスー族のキャンプに身を寄せているというニュースが舞い込み、砦に緊張が走る。『駅馬車』(’39)のウエンジャー製作。カナダ辺境を守る北西騎馬警官隊とシティング・ブルとの戦いを主人公の兄弟愛を織り交ぜて描いた騎兵隊アクション西部劇。

 上映日:4月1日(水)&9日(木)15時30分~

 

『虐殺の河』The Massacre River (1949年/B&W/78分)

監督:ジョン・ローリンズ 出演:ガイ・マディソン、ロリー・カルホーン、キャシー・ダウンズ、ジョニー・サンズ

★南北戦争が終わった直後。先住民居住地区に隣接する砦の騎兵隊の下士官ラリー、東部の名門出身のフィル、連隊長の息子で陸軍士官学校を卒業したてのランディの3人は大の親友同士だった。ラリーとフィルはともにランディの妹キティに惹かれていたが、キティはラリーを選び二人は婚約する。しかしラリーが賭博場の名物女ローラと知り合い、互いに惹かれ合うようになったことから予期せぬ殺人事件が発生。事態は先住民をも巻き込んで終止のつかない方向につき進んでいく。『荒野の決闘』(’46)のキャシー・ダウンズの清楚な魅力がひときわ輝く。

 上映日:4月2日(木)&10日(金)15時30分~

 

『銃の後ろに立つ男』The Man Behind The Gun (1953年/カラー/82分)

監督:フェリックス・E・フェイスト 出演:ランドルフ・スコット、パトリス・ワイモア、デイック・ウエッソン

★1850年代のカリフォルニア。騎兵隊の元少佐カリカットは身分を隠し、秘密の武器倉庫摘発の密命を帯びリック・プライスと名乗ってロサンゼルス行きの駅馬車に乗り込んでいた。途中、密かに乗り込んでいた駅馬車強盗サツロが馬車を止めるがプライスは奇策で彼を捕らえる。そして、到着したロスで守備隊長ガイルズに引き渡すが、サツロは拘置所から脱走する。一方、プライスは賭博場の地下室に秘密兵器庫を発見し、ガイルズも一味ではないかと疑うが、兵器を秘密に大量に保管して謀叛を計っている首謀者は驚くべき人物だった。ベテラン監督フェイストがスコットとコンビを組んだ定石西部劇で、孤独の中に独特の優しさを秘めたいつものランドルフ・スコットの勇姿が健在。テクニカラーの映像も美しい。

 上映日:3月30日(月)&4月8日(水)19時~

 

『コマンチ族の怒り』Comanche Territory (1950年/カラー/76分)

★監督:ジョージ・シャーマン 出演:マクドナルド・ケリー、モーリン・オハラ、ウィル・ギア

1830年、時の大統領アンドリュー・ジャクソンの依頼で西部に赴いたジム・ボウイは、銀のラッシュに湧くコマンチ族居留地帯を襲撃し、銀を強奪しようとしている無法者の一団が暗躍している事を知る。ボウイは自身が創作したボウイ・ナイフの作り方をコマンチに教えながら彼等に近づき友人となり、共に銀鉱採掘にあたる事になった。やがてステイシーとその姉ケイトに率いられた無法者集団は、居留地に攻撃を仕掛けてくる。フロンティア・スピリット溢れるテキサスの英雄ジム・ボウイは1837年のアラモの戦いで玉砕るが、この映画はボウイの隠された一面を描いている。

 上映日:4月3日(金)&6日(月)15時30分~

 

『荒野の三悪人』Best Of The Bad Men (1951年/カラー/84分)

監督:ウイリアム・D・ラッセル 出演:ロバート・ライアン、クレア・トレヴァー、ロバート・プレストン

★南北戦争後の1865年、北軍少佐ジェフ・クラントン(ライアン)はケンタッキーで悪名高いクアントリル・ゲリラを奇襲し降伏させた。フアウー探偵事務所のマシュー・フアウラー(プレストン)はジェフからゲリラの引き渡しを受けて多額の賞金にありつこうと目論み、ジェフを買収しようと 画策するがジェフに断られ失敗。ジェフは降伏の時の約束通り、ゲリラ団を釈放し,自らも復員する。しかしフアウラーの陰謀によってジェフはあらぬ罪で逮捕され死刑を宣告されてしまう。フアウラーの妻リリー(トレヴァー)の機転助けられ生き延びたジェフだが次第に悪の道に染まっていく…。アクション映画を得意とするハーマン・シュロムが製作した本格娯楽西部劇。

 上映日:4月2日(木)&10日(金)19時~

 

『西部を駆ける恋』Lady Takes A Chance (1943年/B&W/86分)

監督:ウイリアム・A・サイター 主演:ジョン・ウェイン、ジーン・アーサー、チャールス・ウイニンガー

★1930年代末。ニューヨークの銀行員モリーは17日間の西部遊覧旅行のバスに乗ったが、途中まで退屈な旅だった。バスがオレゴンのフェアフィールドに着いたとき、町でカウボーイのロデオ大会が開かれていた。モリーは見学に行き、そこでカウボーイのデュークに出会うが、彼は馬からはね飛ばされてモリーの膝の上に落ちてくる。モリーは初めて西部旅行に来た甲斐があったと感じた。モリーはその晩デュークと一緒に西部気分を満喫するが、バスに乗り遅れてしまう。『アレゲニーの反乱』(’39)に続いてサイター=ウェインが作り上げた現代版西部劇で日本では戦後の’47年に『荒野の決闘』とともに公開された。

 上映日:3月29日(日)12時~、4月6日(月)19時~

 

『星を持つ男』Stars In My Clown (1950年/B&W/89分)

監督:ジャック・ターナー 主演:ジョエル・マクリー、エレン・ドリュー、ディーン・ストックウェル

★南北戦争が終った頃、南部の小さな町ウェールスバーグにジョシア・グレイが辿り着く。彼は拳銃と聖書を持った牧師だった。妻と彼女の甥と暮らすジョシュアは、やがて少しずつ町の人々にも受け入れられ、教会も彼らによって建設される。白人と黒人が住み分けるこの街でも有名な、黒人のプリルおじさんが持っている土地を買おうとした白人の町の有力者は、ブリルおじさんに交渉するが断られてしまう。その事から、当時結成されたばかりの秘密結社K・K・Kが不気味な動きを見せ始め、やがてプリルおじさんをリンチに架けようと集団で乗り込んでくる。だが、ジョシュアが彼等の前に立ちふさがり、人間の生きる道について滔々と言い聞かせ始める。『キャット・ピープル』(’42)などのホラー映画やフイルム・ノワールの古典『過去を逃れて』(’47)などで知れれるフランス出身のジャック・ターナーが西部劇の壁を乗り越えて作り上げたヒューマニテイ溢れる傑作。公開当時その斬新な映像表現と感動的なストーリー展開は高く評価された。なお,原題のstars in my clownは、賛美歌のwill there be any starsin my clown (私が冠る王冠の中にいくつの星があるのだろう)から引用されつけられている。

上映日:4月3日(金)17時~、4日(土)12時~

 

 

入場料:1300円均一(当日券のみ)

※2本連続鑑賞2400円 3本連続鑑賞3500円 4本連続鑑賞4500円

欧米クラシック・シリーズ㊸

西部劇特集

 

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