欧米クラシック・シリーズ​​第33弾は、戦中から戦後にかけて、その美貌と演技力でスクリーンを彩った名女優ジーン・ティアニーの出演作12本を特集上映します。

40年代から50年代半ばまでと活躍時期は決して長くはなかったものの、多くの映画ファンに愛された女優の一人として、その輝きは今も褪せることはありません。

​この機会にぜひハリウッドビューティーの魅力をご堪能下さい。

例によって複数本割もございますので、ぜひご利用下さい!!

ジーン・ティアニー1920年11月19日 - 1991年11月6日)

ニューヨークブルックリンにて、アイルランド系の裕福な家庭に生まれる。ヴァッサー女子大学に学び、スイスで教育を受けた。

旅行で西海岸に行った時、ワーナー・ブラザースのスタジオを訪れ、そこで映画監督のアナトール・リトヴァクに女優になるように勧められる。

ワーナーは彼女と契約をしたがったが、報酬が低かったため断り、ブロードウェイに出るようになる。

その後、フリッツ・ラング監督の『地獄への逆襲』(40)でヘンリー・フォンダの相手役として銀幕デビュー。

以後、ジョン・フォード、ジョセフ・フォン・スタンバーグ、ジョセフ・L・マンキウィッツ、オットー・プレミンジャーら名だたる巨匠たちの作品に出演。

1940年代には最も美しい女優として人気を博した。

上映期間 6月24日(月)~7月5日(金)

上映作品(全作品 アメリカ映画・DVD上映)

『アダノの鐘』A Bell For Adano(1940年/モノクロ/88分)

監督:ヘンリー・キング

原作:ジョン・ハーシー

脚本:ラマー・トロッティ ノーマン・ライリー・レイン

撮影:ジョセフ・ラシェル

音楽:アルフレッド・ニューマン

出演:ジーン・ティアニー ジョン・ホディアク ウィリアム・ベンディックス グレン・ランガン リチャード・コンテ スタンリー・プレイジャー ハリー・モーガン モンティ・バンクス

★第二次大戦シチリア侵攻中、戦争でボロボロになった町アダノに、平和を取り戻す任務を与えられたイタリア系アメリカ人ジョッポロ少佐の物語。タイトルは開戦直後、溶かして弾薬を作るためにファシストが町から略奪した、700年の歴史ある町のシンボルの古い鐘の代わりを取り付けようとしたことにちなむ。実話に基づいて作られたこの映画は、懸命に行動して町の人々の信頼と愛情を勝ちとって行くジョッポロ少佐の姿を、ヒューマニティックに描いて感動を呼ぶ。原作は1944年にピューリッツアー賞を受賞したジョン・ハーシーの同名小説で’49年に日本でも翻訳出版されている。映画と同年ブロードウェイの舞台でも上演された。

上映日:6月24日(月)19時~、7月5日(金)19時~

『女傑ベル・スター』Belle Starr(1941年/カラー/87分)

監督:アーヴィング・カミングス

脚本:ラマー・トロッティ

撮影:アーネスト・パーマー レイ・レナハン

音楽:アルフレッド・ニューマン

出演:ジーン・ティアニー ランドルフ・スコット ダナ・アンドリュース シェパード・ストラドウィック エリザベス・パターソン チル・ウィルス ルイーズ・ビーヴァーズ オーリン・ハウランド

★アメリカ西部開拓時代の女アウトローとして名高いベル・スターの生涯を描いた実録風西部劇。南軍兵を率いるサム・スター大尉をかくまったため、北軍兵士に邸宅を焼き払われたベル・シャーリーは復讐を誓う。北軍に捕らえられたスターが脱獄しゲリラ団を結成するとベルはそれに加わり、銀行や鉄道、北軍を次々と襲撃した。ベルの勇猛さは次第に評判となるとともに、スターと惹かれ合うようになり結婚する。しかし、サムが二人の危険な男を仲間に引き入れたことから、二人の関係は崩れ始める。’40年代ハリウッドに輝く美女ティアニーが時代に翻弄されたベル・スターを熱演。’48年にbelle starr’s daughter(ベル・スターの娘)という続編も作られた。

上映日:6月26日(水)15時~、7月1日(月)15時~

『上海ジェスチャー』The Shanghai Gesture(1941年/モノクロ/94分)

監督・脚本:ジョセフ・フォン・スタンバーグ

原作戯曲:ジョン・コルトン

撮影:ポール・アイヴァノ

音楽:リチャード・ヘイグマン

出演:ジーン・ティアニー ウォルター・ヒューストン ヴィクター・マチュア オナ・マンソン フィリス・ブルックス マリア・オースペンスカヤ エリック・ブロア マイク・マズルキ

★異国情緒溢れる欲望渦巻く上海。絢爛豪華な賭博場で、中国人と英国人との混血の美女が、その出自ゆえ、陰謀へと引きずり込まれていく。映画史上もっともエレガントな女優ジーン・ティアニーが美しく知的で強情だが、騙され落ちていく女を熱演。光の魔術師スタンバーグらしいライティングが生み出す白黒画面の美しさをもって描かれた暗黒街に生きる女のメロドラマ。

上映日:6月26日(水)17時~、7月1日(月)17時~

 

『激闘』Son Of Fury(1942年/モノクロ/98分)

監督:ジョン・クロムウェル

製作:ダリル・F・ザナック

原作:エディソン・マーシャル

脚本:フィリップ・ダン

撮影:アーサー・C・ミラー

音楽:アルフレッド・ニューマン

出演:タイロン・パワー ジョージ・サンダース ジーン・ティアニー フランシス・ファーマー ロディ・マクドウォール ケイ・ジョンソン ジョン・キャラダイン エルザ・ランチェスター ハリー・ダヴェンポート

★1760年代後半イギリス・ジョージ三世の時代。インドで生まれたベンは両親と死別したため、10歳のとき無理矢理、叔父のサー・アーサー・ブレイクに引き取られて育てられる。叔父はベンを私生児といって馬舎番にして虐待した。しかし、ブレイク夫人は密かにベンを労った。10年後、ベンは自分の出生の秘密を探ろうとしたがブレイクに話が伝わり激怒、ベンは館を脱出しインド行きの船に乗る。水夫として働くうちにケリブと親友になったベンは南洋の近くで船から降りて島に上陸する。そこは真珠が豊富に採れる島だった。二人は先住民とも親しくなり、やがて真珠の採取で巨大な財産をつくる。ベンは先住民のイーヴとも親しくなるが、ある日イギリス行きの船が入港したため、その船に乗り故国に向かう。『ゼンダ城の虜』などで知られるジョン・クロムウエル監督の冒険活劇の佳作。先住民イーヴ役に’40年代フィルム・ノワールの傑作『ローラ殺人事件』『哀愁の湖』のファム・ファタール役で輝く美女ジーン・ティアニーが出演しエキゾチックな魅力を披露。ベン役のタイロン・パワーとは『剃刀の刃』(’46)でも共演し息のあった所を見せている。

上映日:6月26日(水)19時~、7月1日(月)19時~

 

『大空の戦士 サンダーバード』Thunder Birds(1942年/モノクロ/78分)

監督:ウィリアム・A・ウェルマン

製作総指揮・原案:ダリル・F・ザナック

脚本:ラマー・トロッティ

撮影:アーネスト・パーマー

編集:ウォルター・トンプソン

音楽:デヴィッド・バトルフ

出演:ジーン・ティアニー プレストン・フォスター ジョン・サットン メイ・ウィッティジョージ・バービア リチャード・ヘイドン レジナルド・デニー ジャニス・カーター

★第一次大戦でフランス、ラファイエット空軍に参加しエース・パイロットとして活躍した経験を生かして監督した『つばさ』(1927)で第一回アカデミー作品賞を受賞した巨匠ウェルマンの航空戦争映画。1942年のアメリカ、サンダーバード基地。戦闘飛行士の訓練のためイギリスから来た男と彼の教官との確執と絆、そして二人が同時に愛する女性とのロマンス等がテクニカラーの見事な数々の航空シーンの中に描かれる。

上映日:6月27日(木)15時~、7月3日(水)15時~

 

 『哀愁の湖』Leave Her To Heaven(1945年/カラー/110分)

監督:ジョン・M・スタール

原作:ベン・エイムズ・ウィリアムズ

脚本:ジョー・スワーリング

撮影:レオン・シャムロイ

音楽:アルフレッド・ニューマン

出演:コーネル・ワイルド ジーン・ティアニー ジーン・クレイン ヴィンセント・プライス メアリー・フィリップス レイ・コリンズ ダリル・ヒックマン ジーン・ロックハート

★若き流行作家リチャードと結婚したエレンは、夫を独占しようとするあまり異常な心理状態に陥り、湖で溺れる夫の弟を見殺しにしたり、妹と夫の仲を疑ったりした挙句、自殺してしまう。湖畔に広がる美しい景色が印象的で、アカデミー賞色彩撮影賞を受賞した。

上映日:6月27日(木)17時~、7月3日(水)17時~

 

『呪われた城』Dragonwyck(1946年/モノクロ/103分)

監督・脚本:ジョセフ・L・マンキウィッツ

製作:ダリル・F・ザナック

原作:アニヤ・シートン

撮影:アーサー・C・ミラー

音楽:アルフレッド・ニューマン

出演:ヴィンセント・プライス ジーン・ティアニー ウォルター・ヒューストン グレン・ランガン アン・リヴェール スプリング・バイイントン ヘンリー・モーガン ジェシカ・タンディ

★『フィラデルフィア物語』『女性No.1』等の大ヒット作を製作して敏腕プロデューサーとして名をあげたマンキーウイッツの監督デビュー作。1844年のニューイングランド。ドラゴンウイックの名門と言われたヴァン・ライン家の当主ニコラスは謎の多い人物だった。娘の家庭教師としてこの家に住み込むようになったミランダは、病妻が亡くなったあとニコラスと結婚する。しかし二人の間に生まれた子供が急死したことからニコラスはしだいに狂気の姿を現してくる・・・。病で降板したエルンスト・ルビッチの代わり急遽演出したマンキーウイッツのゴシック・サスペンスの佳作。

上映日:6月28日(金)15時~、7月4日(木)15時~

 

『幽霊と未亡人』The Ghost And Mrs. Muir(1947年/モノクロ/104分)

監督:ジョセフ・L・マンキウィッツ

原作:R・A・ディック

脚本:フィリップ・ダン

撮影:チャールズ・ラング・Jr

音楽:バーナード・ハーマン

出演:ジーン・ティアニー レックス・ハリソン ジョージ・サンダース ナタリー・ウッドエドナ・ベスト ヴァネッサ・ブラウン アンナ・リー ロバート・クート イソベル・エルソム

★幽霊が出ると評判の海辺の屋敷に美しい未亡人が引っ越して来た。果たせるかな船長の幽霊が現れる。ふたりは親しくなるが、銀行の破産で彼女の財産がなくなったため、船長は思いがけぬ提案をするのだった。ファンタジー・ロマンスの傑作。

上映日:6月28日(金)19時~、7月4日(木)19時~

 

『疑惑の渦巻』Whirlpool(1949年/モノクロ/98分)

監督・製作:オットー・プレミンジャー

原作:ガイ・エンドア

脚本:ベン・ヘクト アンドリュー・ソルト

撮影:アーサー・ミラー

音楽:デヴィッド・ラクシン

出演:ジーン・ティアニー リチャード・コンテ ホセ・ファーラー チャールズ・ビックフォード バーバラ・オニール エドュアルド・フランツ コンスタンス・コリアー

★盗癖があるブルジョア精神分析医の妻アンは、ある日、デパートで万引きし危うく警察に突き出されそうになる。しかし、コルヴォという催眠術を研究する医者に助けられる。やがて長い間、情緒不安定のため不眠症に悩まされていたアンの治療をする事になったコルヴォは、裏の顔を持つ男だった・・・。心の病を持った人妻が悪徳医師の催眠術療法で殺人犯にしたてられていく様を、息の詰まるサスペンス・タッチで描いた犯罪ミステリー。1940年にフリッツ・ラングの『地獄への逆襲』でデビュ−して一躍人気女優になったジーン・ティアニーが、『ローラ殺人事件』に続いて主演したプレミンジャー作品で、その類いまれな美貌と存在感は素晴らしい。

上映日:6月28日(金)17時~、7月4日(木)17時~

 

『夫(ハズ)は僞者』On The Riviera(1951年/カラー/90分)

監督:ウォルター・ラング

原作:ルドルフ・ルーター ハンス・アドラー

脚本:ヴァレンタイン・デイヴィス フィービー・エフロン ヘンリー・エフロン

撮影:レオン・シャムロイ

音楽:アルフレッド・ニューマン

出演:ダニー・ケイ ジーン・ティアニー コリンヌ・カルヴェ マルセル・ダリオ ジャン・ミュラー アン・コディー ジョイス・マッケンジー

★35年の「シュバリエの巴里っ子」の再映画化作品。モンテ・カルロを舞台に、ダニー・ケイがナイトクラブの芸人と、世界一周をする飛行士の2役を演じ、2人が酷似していることから起こる混乱を描いていたミュージカル・コメディ。風光明媚な南フランスの景観が、鮮やかな色彩で観る者を魅了し、ナイトクラブで繰り広げられるダンス、音楽もたっぷり楽しめる。

上映日:6月24日(月)15時~、7月5日(金)15時~

 

『脱獄者の秘密』The Secret Of Convinct Lake(1951年/モノクロ/83分)

監督:マイケル・ゴードン

原作:アンナ・ハンガー ジャック・ポレックスフェン

脚本:ヴィクター・トリヴァス

脚色:オスカー・ソウル

撮影:レオ・トーヴァー

音楽:ソル・カプラン

出演:グレン・フォード ジーン・ティアニー エセル・バリモア ザカリー・スコット アン・ドヴォラック ジャネット・ノーラン ルース・ドネリー シリル・キューザック

★1871年の冬。ネバダ州カーソンシティの刑務所を脱獄したキャンフィールドらはカリフォルニアのモンテ・ディアブロ湖の近くにある村に現れる。この村には寝たきりの老女や探鉱者ルディと婚約している若い娘マーシアら6人の女が住んでいた。脱獄囚の一人グリアはキャンフィールドがこの村に4万ドルを隠していることを聞きつけるが、キャンフィールドは自分に濡れ衣を着せたルディを探すために来たのだと告げる。村の女たちは脱獄囚らが納屋の火事を消し止めてくれたことで男だちに気を許す。だが、脱獄囚に懸賞金がかかっていることを知った村の男たちが探鉱から戻りが銃撃戦が始まる。赤狩りで’52年にアメリカを追われオーストラリアに渡ったマイケル・ゴードンがその直前に撮った異色の西部メロドラマ。

上映日:6月24日(月)17時~、7月5日(金)17時~

 

『草原の追跡』Way Of A Gaucho(1952年/カラー/91分)

監督:ジャック・ターナー

原作:ハーバート・チャイルズ

製作・脚本:フィリップ・ダン

撮影:ハリー・ジャクソン

音楽:ソル・カプラン

出演:ロリー・カルホーン ジーン・ティアニー リチャード・ブーン ヒュー・マーロウ エヴェレット・スローン

★1870年代のアルゼンチンのパンパを舞台にした異色西部劇。牧場主の息子と兄弟のように育った血気盛んなガウチョのマルティンカルホーンはある日些細な事からガウチョ仲間を殺害し投獄される。先住民の討伐のために兵役にかり出されたマルティンは途中脱走して牧場に逃走するが途中先住民に襲われて逃げてきたテレサと遭遇して救出、牧場主と関係ある彼女を牧場に送り届けるが、直後軍隊に捉えられてしまう。マルティンは拷問されるが再び脱走し,山賊団に身を投じることになるが、、。『キャット・ピープル』等’40年代のホラー映画で映画史に名を刻んだジャック・ターナーが演出。大草原パンパを舞台にたくましく生きるガウチョの青年をカルホーンが好演する他西部劇『地獄への逆襲』(’40)でデビューし、『ローラ殺人事件』『哀愁の湖』などのフイルム・ノワールで知られるティアニーがテレサを演じる。ハリー・ジャクソン撮影のテクニカラーの画面が秀逸。

上映日:6月27日(木)19時~、6月3日(水)19時~

入場料:1300円均一(当日券のみ)

※2本連続鑑賞2400円 3本連続鑑賞3500円 

欧米クラシック・シリーズ㉝

ジーン・ティアニー特集

 

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