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欧米クラシック・シリーズ​第5弾は、西部劇や戦争映画など共に、アクション映画の人気ジャンルとして戦前から戦後にかけて盛んに製作された「海賊映画」を10本セレクトしてお届けします。

すっかり廃れてしまった「海賊映画」ですが、アクション、スリル、ロマンスなど娯楽映画のエッセンスが濃縮され、その伝統は今も「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズなどに受け継がれています。

古き良き映画黄金期に人気を博した「海賊映画」の代表作10本をこの機会にたっぷりお楽しみ下さい。

例によって複数本割もございますので、ぜひご利用下さい!!

上映期間 5月27日(土)~6月2日(金

上映作品(全作品DVD上映)

「海賊」 THE BUCCANEER

(1938/米/B&W/126分)

監督・製作: セシル・B・デミル 

原作: ライル・サクソン 

脚本: エドウィン・ジャスタス・メイヤー  ハロルド・ラム  C・ガードナー・サリヴァン 

脚色: ジャニー・マクファーソン 

撮影: ヴィクター・ビルナー 

音楽: ジョージ・アンセイル 

出演: フレデリック・マーチ  フランチェスカ・ガール  マーゴット・グレアム  エイキム・タミロフ  ウォルター・ブレナン  アンソニー・クイン 

☆1814年、イギリス軍の攻撃の危機にさらされていたアメリカの要塞ニューオリンズに近いバラタリア島を占領している海賊団があった。首領はジャン・ラフィットというフランス人で、首には500ドルの賞金がかけられていた。ジャンは首の賞金を物ともせず強奪品の市を開き、市民に提供し人気者になっていた。ある日、ジャンが市を開いている隙に手下のブラウン船長がアメリカの帆船コリンシアン号を襲撃略奪し船員、乗客を殺害したことからジャンが怒り狂いブラウン船長を絞首刑にする。唯一助かったオランダ娘のグレッチェンを連れてジャンがバラタリア島に帰った頃、イギリス海軍がニューオリンズの攻撃を開始する。デミル得意のスペクタクル海賊劇の快作。デミルは亡くなる前年の’58年製総指揮としてこの作品をリメイク(『大海賊』)し、監督にはこの作品の端役で出演しているアンソニー・クインを抜擢した。尚、『海賊』『大海賊』は近年の『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの元ネタの一つと言われる。

上映日:5/28(日)12時30分~、5/31(水)19時~

「海賊黒ひげ」 BLACKBEARD, THE PIRATE

(1952/米/カラー/99分)

監督: ラオール・ウォルシュ 

製作: エドマンド・グレンジャー 

原作: デヴァロン・スコット 

脚本: アラン・ルメイ 

撮影: ウィリアム・スナイダー 

音楽: ヴィクター・ヤング 

出演: ロバート・ニュートン  リンダ・ダーネル  ウィリアム・ベンディックス  キース・アンデス  リチャード・イーガン  アイリーン・ライアン  トリン・サッチャー

☆17世紀末、カリブ海沿岸の港を荒し回り悪名を轟かせた”海賊黒ひげ”に対しイギリス国王から元海賊のヘンリー・モーガン卿に討伐の命令が下り、ジャマイカに追討基地を設けた。若き船医ロバートはモーガン卿が裏で黒ひげと内通してるとにらみ、それを暴くために卿の討伐船に乗り込んだが船は既に黒ひげに制圧されていた。’50年の『宝島』のジョン・シルヴァー役で注目されたニュートンが、ぼうぼうに伸びた顎髭を蓄えた鈍重で卑劣な海賊”黒ひげ”を好演。当時としてはかなり残酷でリアルなウオルシュのアクション演出は圧巻。紅一点モーガン卿の養女役でリンダ・ダーネルが出演し、妖艶で肉感的な魅力をテクニカラーの画面に披露する。

上映日:5/29(月)17時~、6/1(木)15時~

「怪傑ダルド」THE FLAME AND THE ARROW

 (1950/米/カラー/89分)

監督: ジャック・ターナー 

脚本: ウォルド・ソルト 

撮影: アーネスト・ホーラー 

音楽: マックス・スタイナー 

出演: バート・ランカスター  ヴァージニア・メイヨ  ロバート・ダグラス  ニック・クラヴァット  アリーン・マクマホン

☆12世紀、ドイツ南西部のロンバルデイアはヘッセ国に侵略され、ヘッセのウリッチ将軍は民衆の憎悪の的になる。山奥で狩猟生活をしていたダルドだが、別れた妻が小さな息子を連れてヘッセ人の元に逃げ込んでいた。しかし、圧政に苦しむ民衆を救い、息子を取り戻すために下山して立ち上がることを決意する。ある日ダルドは見知らぬ美女に出会い心惹かれるが、彼女は侵略者ウリッチの姪であること知り驚くと同時に怒りが目覚めてくる。ダルドは息子を取り戻そうと決意して敵の陣地を襲撃する。ランカスターが設立した独立プロ、ノーマ・R・F・プロの第1回作品でアクロバット出身のランカスターが縦横無尽に暴れまくる痛快冒険活劇。この作品が好評だったため『真紅の盗賊』(’52)も作られ(製作)主演した。

上映日:5/28(日)10時30分~、6/1(木)19時~

「すべての旗に背いて」AGAINST ALL FLAGS

(1952/米/カラー/87分)

監督: ジョージ・シャーマン 

製作: ハワード・クリスティ 

原作: イーニアス・マッケンジー 

脚本: イーニアス・マッケンジー  ジョセフ・ホフマン 

撮影: ラッセル・メティ 

音楽: ハンス・J・サルター 

出演: エロール・フリン  アンソニー・クイン  モーリン・オハラ  ミルドレッド・ナトウィック  ジョン・アンダーソン

☆18世紀、インド洋を荒し回っていた海賊を撃滅するためイギリスの士官ホークは、部下2人と海賊に変装して海賊団の本拠地デイエゴ・スワレスに上陸する。だが3人は見張りに発見され、ロックという海賊団の船長の前に突き出されスパイであることを見破られる。だが、居合わせた女船長スピットファィアーに一旦は助けられ、海賊船長会議の審査を受けることになる。そして、彼女のおかげで3人は海賊団への入団を許可される。タイロン・パワーと共に冒険・海賊映画を代表するフリンが熱演するアクション満載の作品。海賊船長ロックを演じたアンソニー・クインの圧巻の演技も注目。

上映日:5/29(月)15時~、6/1(木)17時~

「放浪の王子」THE PRINCE AND THE PAUPER

 (1937/米/B&W/118分)

監督: ウィリアム・キーリー 

原作: マーク・トゥエイン 

脚本: キャサリン・シスホルム・カッシング  レイアード・ドイル 

音楽: エリック・ウォルフガング・コーンゴールド 

出演: エロール・フリン  クロード・レインズ  ビリー・マーチ  ボビー・マーチ  エリック・ポートマン  アラン・ヘイル 

☆1537年のある日の夜、ロンドン中に砲声が轟いた。国王ヘンリー八世に待望の世継ぎの王子が誕生したからである。同じ日の同じ時刻に、盗賊で人殺しの乞食ジョン・キャンティにも息子が生まれた。10年後、キャンティの息子トムは父に乞食を強要されたことで嫌気をさし、父の元を逃げ出し王宮の庭に忍び入ってベンチの下で眠ってしまう。一方、病に侵されているヘンリー八世は、ノーフォーク公をエドワード王子の後見人にしようと画策するが、腹黒い腹心のハートフォード伯はそれを阻止しようとする。王子が庭に愛犬を追って出ると近衛の大尉が眠っていたトムを見つけ罰を加えていた。それを見た王子がトムを救ったことから事態は予想を超える展開になっていく。二人があまりにもよく似ていたからだ。瓜二つの少年たちの間で悪に立ち向かう剣客ヘンドンの活躍ぶりが描かれる。1930~40年代を代表する剣戟スター、エロール・フリンの正義感あふれるキャラクターがひときわ鮮烈。

上映日:5/29(月)19時~、6/2(金)12時30分~

「海賊船シー・デビル号の冒険」SEA DEVILS 

(1953/米/カラー/91分)

監督: ラオール・ウォルシュ 

製作: デヴィッド・E・ローズ 

原作: ヴィクトル・ユーゴー 

原案・脚本: ボーデン・チェイス 

撮影: ウィルキー・クーパー 

音楽: リチャード・アディンセル 

出演: イヴォンヌ・デ・カーロ  ロック・ハドソン  マクスウェル・リード  デニス・オディア  マイケル・グッドリーフ  ブライアン・フォーブス

☆1800年、チャンネル諸島北西部に位置するイギリス王室領ガーンジー島で漁師をしながら船で密輸業を営む船長ジリアット。彼はある美しい女性ドローセットと出会い彼女のフランスへの密航を請け負うことになる。やがてジリアットはドローセットに惹かれていくが、彼女はナポレオンが企んでいるイギリス侵略を密かに協力している伯爵夫人だと分かったことから事態は思わぬ方向に突き進んでいく。ガーンジー島生まれの文豪、ヴィクトル・ユーゴーの原作『赤い河』や『ウインチェスター銃’73』などのボーデン・チェイスが脚本を担当。40~50年代のハリウッドで豪放な作風で数多くのアクション映画を撮り上げたウオルシュが、ロック・ハドソンと3本コンビを組んだ内の’53年発表の海洋冒険活劇。(他作品は、西部劇『決斗!一対三』『限りなき追跡』)

上映日:5/27(土)10時30分~、5/31(水)17時~

「黒ばら」THE BLACK ROSE

(1950/米/カラー/120分)

監督: ヘンリー・ハサウェイ 

製作: ルイス・D・ライトン 

原作: トーマス・B・コステイン 

脚本: タルボット・ジェニングス 

撮影: ジャック・カーディフ 

音楽: リチャード・アディンセル 

出演: タイロン・パワー  セシル・オーブリー  オーソン・ウェルズ  ジャック・ホーキンス  マイケル・レニー  ハーバート・ロム  ジェームズ・ロバートソン・ジャスティ

☆ノルマン人によって征服されて200年あまり経った13世紀のイギリス。レスフォード候の庶子ウォルターはノルマン人の王の元で生き抜くことを忌み嫌い、同志トリストラムと共に反政府活動を実行したため国外追放になる。東洋文化に興味を持っていたウォルターはトリストラムを連れてシリアから中国に向かう隊商に加わわる。バイヤンに率いられた蒙古兵に警備された一行の中に、蒙古王クビライに捧げられる女たちがいた。その中にマリアムがいた。彼女はそこから脱走してイギリスに帰ることだけを考えていた。マリアムはウォルターに惹かれ、彼に脱走を促すがウォルターは断る。やむなく彼女は一行とともに苦難の末、中国に到着するのだがそこにはまた多くの苦難が待ち構えていた。演出はあらゆるジャンルの娯楽作品を世に送り出したハリウッドの代表的な職人監督ヘンリー・ハサウエイ。数多くの冒険活劇に出演しているタイロン・パワーがウォルターを熱演している。

上映日:5/27(土)12時30分~、5/30(火)19時~

「激闘」SON OF FURY

 (1942年/米/B&W/98分)

監督: ジョン・クロムウェル 

製作: ダリル・F・ザナック 

原作: エディソン・マーシャル 

脚本: フィリップ・ダン 

撮影: アーサー・C・ミラー 

音楽: アルフレッド・ニューマン 

出演: タイロン・パワー  ジョージ・サンダース  ジーン・ティアニー  フランシス・ファーマー  ロディ・マクドウォール  ケイ・ジョンソン  ジョン・キャラダイン  エルザ・ランチェスター 

☆1760年代後半イギリス・ジョージ三世の時代。インドで生まれたベンは両親と死別したため、10歳のとき無理矢理、叔父のサー・アーサー・ブレイクに引き取られて育てられる。叔父はベンを私生児といって馬舎番にして虐待した。しかし、ブレイク夫人は密かにベンを労った。10年後、ベンは自分の出生の秘密を探ろうとしたがブレイクに話が伝わり激怒、ベンは館を脱出しインド行きの船に乗る。水夫として働くうちにケリブと親友になったベンは南洋の近くで船から降りて島に上陸する。そこは真珠が豊富に採れる島だった。二人は先住民とも親しくなり、やがて真珠の採取で巨大な財産をつくる。ベンは先住民のイーヴとも親しくなるが、ある日イギリス行きの船が入港したため、その船に乗り故国に向かう。『ゼンダ城の虜』などで知られるジョン・クロムウエル監督の冒険活劇の佳作。先住民イーヴ役に’40年代フィルム・ノワールの傑作『ローラ殺人事件』『哀愁の湖』のファム・ファタール役で輝く美女ジーン・ティアニーが出演しエキゾチックな魅力を披露。ベン役のタイロン・パワーとは『剃刀の刃』(’46)でも共演し息のあった所を見せている。

上映日:5/31(水)15時~、6/2(金)17時~

「踊る海賊」THE PIRATE

(1948/米/カラー/102分)

監督: ヴィンセント・ミネリ 

製作: アーサー・フリード 

原作: S・N・バーマン 

脚本: アルバート・ハケット  フランセス・グッドリッチ  アニタ・ルース  ジョセフ・L・マンキウィッツ  ジョセフ・ザン  ウィルキー・マホーニー 

撮影: ハリー・ストラドリング 

音楽監督: レニー・ヘイトン 

作曲: コール・ポーター 

音楽: アルフレッド・ニューマン  ウェルナー・ジャンセン 

出演: ジュディ・ガーランド  ジーン・ケリー  ウォルター・スレザック  グラディス・クーパー  ニコラス・ブラザース

☆カリブ海に浮かぶ島が舞台。市長ドン・ペドロとの意に沿わぬ結婚を強いられたマニュエラは、噂の海賊マココこそ本当の結婚相手だと夢見ていた。そこに旅回りの劇団を率いるセラフィンが現れるのだった。コール・ポーターの手による曲を歌い踊るジュディに、縦横無尽に飛び回るジーン・ケリーの姿が鮮やかな色彩に映える。

上映日:5/30(火)15時~、6/2(金)19時~

「姫君と海賊」THE PRINCESS AND THE PIRATE 

(1944年/米/カラー/94分)

監督: デヴィッド・バトラー 

製作: サミュエル・ゴールドウィン 

脚本: ドン・ハートマン  メルヴィル・シェイヴルソン  エヴェレット・フリーマン 

撮影: ウィリアム・スナイダー 

音楽: デヴィッド・ローズ 

出演: ボブ・ホープ  ヴァージニア・メイヨ  ビング・クロスビー  ウォルター・ブレナン  ヴィクター・マクラグレン 

フランシス・フォード

☆国王の反対を押し切って恋人と結婚したい王女が、旅先の船で七変化をウリにすr売れない芸人と知り合う。この船が海賊船に襲われて、すったもんだの挙句、ようやく2人が結ばれるかに見えたが、最後に思わぬどんでん返しがあるのが秀逸だ。ホープ全盛期の作品で。彼の変装ギャグが楽しい。

上映日:5/30(火)17時~、6/2(金)15時~

入場料:1100円均一(当日券のみ)

※2本連続鑑賞2100円 3本連続鑑賞3100円 4本連続鑑賞4000円

​10本フリーパス(前売のみ・会期中、何度でもご覧いただけます)10000円

欧米クラシック・シリーズ⑤

海賊映画特集

 

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