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欧米クラシック・シリーズ​​第24弾は、夏の恒例「戦争映画特集」です。

戦中、あるいはその前後に製作されたアメリカ映画、イギリス映画を16作品をセレクト。

さらに異色作品として、ドイツの『西部戦線一九一八年』、そして日本の『アナタハン』を加えた計18作品で、戦争とは何か、いま一度振り返ってみたいと思います。

今回に限り、学割1コインも実施。

学生証を提示していただければ、18作品どれでも1本500円でご覧いただけます。

映画を通して、ぜひ戦争を考えてみてください!

上映期間 8月6日(月)~30日(金)

上映作品(全作品DVD上映)

『北大西洋』ACTION IN THE NORTH ATLANTIC (1943 米 モノクロ 127分)

監督:ロイド・ベーコン

原作:ガイ・ギルパトリック

脚本:ジョン・ハワード・ローソン

撮影:テッド・マッコード

音楽:アドルフ・ドイッチ

出演:ハンフリー・ボガート レイモンド・マッセイ アラン・ヘイル ジュリー・ビショップ ルース・ゴードン デイン・クラーク

★第二次大戦中,高性能ガソリンを積んで大西洋を航行中のアメリカ輸送船がドイツUボートの攻撃を受け沈没、乗り組み員ははかろうじて助かる。彼らは新しい輸送船”海の魔女号”で輸送船団に加わり再び出航するが、途中護衛艦が潜航中のナチスの潜水艦に攻撃され船団は散り散りになり、“海の魔女号”にも危機が迫ってくる…。大西洋を舞台にしたアメリカ輸送船団とドイツ軍Uボートとの熾烈な闘いを描いた海洋戦争映画。

上映日:8月6日(月)19時~、22日(水)19時~

 

『肉弾戦車隊』THE TANKS ARE COMING (1951 米 モノクロ 95分)

監督:ルイス・セイラー D・ロス・レダーマン

製作:ブライアン・フォイ

原作:サミュエル・フラー

脚本:ロバート・H・アンドリュース

撮影:エドウィン・デュパー

音楽:ウィリアム・ラヴァ

出演:スティーヴ・コクラン フィリップ・ケリー マリ・アードン ポール・ピサーニ

ハリー・ベラヴァー ジェームズ・ドブソン

★1944年のフランスのサン・ロウ。ジョー・デーヴィス軍曹指揮下のアメリカ第三機甲師団のシャーマン戦車隊『カリフォルニア・ジェーン』はドイツ軍総攻撃のため出陣するが、途中ドイツタイガー戦車隊の攻撃を受け壊滅的な打撃を受け、急遽『カリフォルニア・ジェーン2世』が組織され新しい指揮官がやってくるが…。アメリカ軍第90戦車部隊がドイツタイガー戦車隊との壮烈な闘いのなかジークフリード線を突破するまでをダイナミックに描いた戦車戦争映画フアン必見作。

上映日:8月6日(月)15時~、17日(金)17時~

 

『大砲奪還作戦』THE FOREMAN WENT TO FRANCE (1942 英 モノクロ 87分)

監督:チャールス・フレンド 

製作:マイケル・バルコン

原案:J・B・プリーストリー

脚本:レスリー・アーリス ジョン・ダイトン アンガス・マクファイル

撮影:ウィルキー・クーパー

編集:ロバート・ハーメル

音楽:ウィリアム・ウォルトン

出演:トミー・トリンダー コンスタンス・カミングス クリフォード・エヴァンス ロバート・モーレイ ゴードン・ジャクソン アーネスト・ミルトン チャールズ・ヴィクター ジョン・ウィリアムズ

★1940年、ナチスドイツ占領下のフランスにイギリスから大砲の重要な部品が密輸され、奪還するためにイギリスの航空技師テッド・キャリックはフランスに密かに渡る。そこにはは多くの捕虜や難民、イギリス人に変装したスパイ,そして次々に攻め入ってくるドイツ軍で溢れていた。キャリックはイギリス兵、アメリカ人、フランス人などの沈着冷静な協力で敵をかわしながら目的を遂行していく…。メルボーン・ジョーンズの実体験に基づいた物語を『潜水艦ベターソン』などのチャールス・フレンドが演出した戦争秘話。

上映日:8月6日(月)17時~、16日(木)15時~

 

『赤いベレー』THE RED BERET (1953 英 カラー 87分)

監督:テレンス・ヤング 

製作:アルバート・R・ブロッコリ

原作:ヒラリー・セント・ジョージ・ソーンダ

ース

脚本:リチャード・メイボーム フランク・ニュージェント

撮影:ジョン・ウィルコックス

音楽:ジョン・アディソン

出演:アラン・ラッド レオ・ゲン スーザン・スティーヴン ハリー・アンドリュース アンソニー・ブシェル スタンリー・ベイカー ラナ・モリス

★アメリカ空軍の操縦士カナダ(ラッド)は自らの過失で事故を起こし同乗者を死なせた責任をとって除隊。その後、身分を隠してイギリス軍の落下傘部隊に入隊した。訓練後ドイツに向かった落下傘部隊は、敵の激しい攻撃を受けながらも,カナダの勇猛果敢な活躍によリ部隊を救う。その功績をたたえて軍は落下傘部隊に赤いベレー帽を送る。以降,部隊は“赤いベレー”と呼ばれるようになった。その夜、出撃命令が下り部隊はアルジェリアに向かった。そこにはドイツ軍の落下傘部隊が待ち構えていた…。第二次大戦に自らも従軍した『007』シリーズのテレンス・ヤングが描いた戦争アクション。

上映日:8月8日(水)15時~、16日(木)17時~

 

『ウェーク島攻防戦』WAKE ISLAND (1942 米 モノクロ 88分)

監督:ジョン・ファロー

製作:ジョセフ・シストロム

脚本:W・R・バーネット フランク・バトラー

撮影:ウィリアム・C・メラー セオドア・スパークル

音楽:デヴィッド・バトルフ

出演:ライアン・ドンレヴィ マクドナルド・ケリー ロバート・プレストン ウィリアム・ベンディックス アルバート・デッカー ウォルター・エイブル

★1941年12月8日、真珠湾攻撃と同時に勃発したアメリカ領ウェーク島への日本軍の攻撃と迎え撃つ米軍の壮絶な戦いを描いた極上のプロパガンダ戦争映画。監督ファローは多様な登場人物たちを分かりやす個性と特徴で描き,迫力ある戦闘シーンもきわめて効果的に演出した。この映画は1942年8月アメリカで公開され戦意高揚映画として大ヒットした。1942年のアカデミー賞監督賞、作品賞他4部門にノミネート。

上映日:8月8日(水)17時~、17日(金)15時~

 

『潜水艦轟沈す』49 PARALLEL(1940 英 モノクロ 123分)

監督・製作:マイケル・パウエル

脚本:エメリック・プレスバーガー ロドニー・アックランド

撮影:フレデリック・A・ヤング

音楽:ラルフ・ボーン・ウィリアムス

出演:アントン・ウォルブルック レスリー・ハワード エリック・ポートマン グリニス・ジョンズ ローレンス・オリヴィエ レイモンド・マッセイ

★大戦下、ナチス潜水艦U37はカナダ海域に入り輸送船を爆撃、カナダ軍防衛本部はすぐさま潜水艦攻撃命令を出した。U37はハドソン湾に逃げ込み、艦長は食料と燃料補給のため上陸して交易所を襲撃する命令を出し6人の兵士を選抜。直後に潜水艦はカナダ空軍の爆撃で轟沈した。生き残った6人は到着した水上飛行機を強奪しアメリカに向けて脱出しようとするが…。戦時下リアルタイムで作られた名匠マイケル・パウエルの反ナチズム戦争映画。

上映日:8月8日(水)19時~、20日(月)19時~

 

『爆撃手』BOMBARDIER(1943 米 モノクロ 93分)

監督:リチャード・ウォーレス

製作:ロバート・M・フェローズ

原案:マーティン・ラッキン ジョン・ツイスト

脚本:デレク・N・ツイスト

撮影:ニック・ムスラカ

音楽:ロイ・ウェッブ

出演:パット・オブライエン ランドルフ・スコット アン・シャーリー エディ・アルバート ウォルター・リード ロバート・ライアン バートン・マクレーン

★真珠湾攻撃後、アメリカはわずか数週間の間に農夫からベルボーイに至るまでの数百万もの市民たちが即戦力のある射撃手、海軍建設隊員、パイロット爆撃手へ変身していった。緊張感溢れる実際のトレーニング・キャンプのシーンから,危険に立ち向かう爆撃手,さらには同士愛、兵器が損傷して亡くなる兵士、など戦時下一つの目的に突き進むアメリカ兵たちを描いたプロパガンダ・アクション戦争映画。アカデミー特殊効果賞ノミネート作品。

上映日:8月9日(木)15時~、22日(水)17時~

 

『バターン特命隊』BATAAN(1943 米 モノクロ 81分)

監督:テイ・ガーネット

製作:アーヴィング・スター

脚本:ロバート・D・アンドリュース

撮影:シドニー・ワグナー

編集:ジョージ・ホワイト

音楽:ブロニスラウ・ケイパー

出演:ロバート・テイラー ジョージ・マーフィ トーマス・ミッチェル ロイド・ノーラン リー・ボウマン ロバート・ウォーカー デジ・アーナズ バリー・ネルソン

★1942年、バターン島ペニンシュラ橋を死守するアメリカ軍特命隊と日本軍との戦いを描いた戦争映画。この作品は終始一貫戦場でのシーンのみを描いている。他民族の部隊には信心深い男もいれば、牧師、司祭、学者などさまざまな人がいる。戦争の目的について語るシーンや、部隊の葛藤や悩みを告白するシーンなども描かれ,公開当時は新しいジャンルを作った面白い戦争映画と評価された。製作は当時の世相を反映してアメリカ国家戦争情報局が協力している。

上映日:8月9日(木)19時~、20日(月)17時~

 

『暁の偵察』THE DAWN PATROL (1930 米 モノクロ 82分)

監督:ハワード・ホークス

原作:ジョン・モンク・サウンダース

脚本:ハワード・ホークス ダン・トザロー シートン・I・ミラー

撮影:アーネスト・ホーラー

出演:リチャード・バーセルメス ダグラス・フェアバンクス・Jr ニール・ハミルトンウィリアム・ジャネイ ジェームズ・フィンレイソン クライド・クック

★第一次大戦中のフランス西部戦線に駐屯する英国陸軍第59飛行中隊基地。古い劣悪な戦闘機で出征していく若い兵士たちは次々と敵の犠牲になり、戦況は厳しくなる一方だった。ある日、コートニー大尉と親友スコットは司令官ブランド少佐の命令を無視してドイツ軍基地を奇襲爆撃する。九死に一生を得て基地に戻った2人をブランドは勝手な行動だと叱責する。その責任を取り司令官を辞めたブランドは、今度はコートニーに司令官を命ずるのだが。ホークスのトーキー第一作。第一次対戦中はアメリカ空軍のパイロットとして 空軍少尉の経験をもつホークスが自らの航空体験から作り上げたこの作品は、男の友情と自己の運命との戦いをシリアスに昇華させた傑作として一躍その名を映画史に刻み、大ヒット。ハワード・ヒューズが自身の監督作『地獄の天使』との類似性を訴えて製作中止に追い込もうとしたエピソードもある。ジョン・モンク・サンダースがオスカー脚本賞を受賞。’38年にはエドマンド・グールデイングがリメイクした。

上映日:8月9日(木)17時~、24日(金)19時~

 

『戦闘機失踪』ONE OF OUR AIRCRAFT IS MISSING (1942 英 モノクロ 106分)

監督・製作・脚本:マイケル・パウエル エメリック・プレスバーガー

撮影:ロナルド・ニーム

出演:ゴッドフリー・ティアール エリック・ポートマン ヒュー・ウィリアムズ バーナード・マイルズ ヒュー・バーデン エムリス・ジョーンズ グーギー・ウィザース ジョイス・レッドマン パメラ・ブラウン ピーター・ユスティノフ

★第二次大戦最中、ドイツ爆撃に向かったイギリス空軍のウエリントン爆撃機はシュツットガルトで夜間空爆の最中エンジンに異常をきたす。オランダ上空までなんとか飛び、パラシュートで脱出を試みるが6人の乗組員の内、5人の無事は確認できたたがあと1人が忽然と姿を消していた。そして、彼らが最初に出会った人物が英語を話せる、教師のエルゼ率いる一般のオランダ人たちだった。最初は警戒していたが、彼らの脱出行を助けてくれることになる。変装した一行が向かったのはサッカーの試合場。そこには行方不明の乗組員が選手として出場していた。再会した6人はオランダ人の協力で本国への脱出をを試みるが、幾多の試練が待ち構えていた。パウエル=プレスバーガーのコンビが作り上げた大ヒット戦争映画。『ポセイドン・アドベンチャー』(’72)などの監督としても著名なロナルド・ニームの撮影によるドキュメンタリー・スタイルの臨場感溢れる映像が見事。

上映日:8月10日(金)15時~、23日(木)19時~

 

『北部への追撃』NORTHERN PURSUI (1943 米 モノクロ 94分)

監督:ラオール・ウォルシュ

製作:ジャック・チャートク

原作:レスリー・T・ホワイト

脚本:アルヴァ・ベッシー フランク・グルーバー

撮影:シド・ヒコックス

音楽:アドルフ・ドイッチ

出演:エロール・フリン ジュリー・ビショップ ヘルムート・ダンティーネ ジョン・リッジリー ジーン・ロックハート トム・テューリー

★第二次大戦中カナダ北東部のハドソン湾に漂着したUボートから脱走したドイツ軍兵士は北部山岳地帯に逃げ込むが、王立騎馬警官隊のスティーヴ・ワグナーらに捕らえられ収容所に送られる。彼らはナチスの重大な任務を帯びたスパイ・ミッションだった。『潜水艦轟沈す』などと同じテーマをもった戦争スパイアクションで『戦場を駆ける男』(’42)に続いてウオルシュ=フリンのコンビが作り上げた戦争秘話。

上映日:8月10日(金)17時~、27日(月)17時~

 

『ローレンの反撃』THE CROSS OF LORRAINE (1943 米 モノクロ 91分)

監督・製作:テイ・ガーネット 

原作:ハンス・ヘーブ

脚本:マイケル・ケニン リング・ラードナー・Jr アレクザンダー・エスウェイ ロバート・D・アンドリュース

撮影:シドニー・ワグナー

音楽:ブロニスラウ・ケイパー

出演:ジャン=ピエール・オーモン ジーン・ケリー ヒューム・クローニン ピーター・ローレ セドリック・ハードウィック

★’40年代のハンス・ヘーブのベストセラー『ローレンの十字』の映画化。第二次大戦勃発と同時にフランス各地から集まった青年たちはフランス軍を結成して、侵攻してきたドイツ軍と果敢に戦ったが、次第に追いつめられていく。ポール、ヴィクターらの一中隊は本部との連絡を寸断され、捕虜になりドイツ奥地の捕虜収容に送られる。そこは過酷な労働と残忍なゲシュタポが支配する隔絶された世界だった。やがてポールたちはあらゆる手段を使って脱走を試みるのだが。自由フランス軍の若者たちがドイツ軍との闘いに立ち上がる実話を描いた戦争レジスタンス。

上映日:8月10日(金)19時~、29日(水)15時~

 

『炎のロシア戦線』DAYS OF GLORY (1944 米 モノクロ 86分)

監督:ジャック・ターナー

製作・脚本:ケイシー・ロビンソン

撮影:トニー・ゴーディオ

出演:グレゴリー・ペック アラン・リード マリア・パーマー ローウェル・ギルモア タマラ・トゥマノヴァ

★第二次大戦中のロシア東部、レニングラードを部隊に破竹の勢いで侵攻してきたドイツ軍を迎え撃つパルチザンの戦いを描いた戦争アクション。1941年、レニングラード郊外の森に逃げ込んだパルチザンの隊長ウラジミール、バレリーナのニーナらは、押し寄せるドイツ軍戦車部隊を迎え撃つ戦闘準備を進めるのだが。当時の同盟国ソビエトへの支援・戦時国債を 目的に作られた珍しいプロパガンダ映画で、グレゴリー・ペックの映画デビュー作品としても知られる。全編の大半がスタジオ撮影されたが、戦闘シーンの迫力は見応えあり。

上映日:8月15日(水)15時~、29日(水)17時~

 

『艦隊航空隊』SHIPS WITH WINGS (1941 米 モノクロ 99分)

監督:セルゲイ・ノルバンドフ

製作:マイケル・バルコン

脚本:パトリック・カーワン オースティン・メルフォード ダイアナ・モーガン セルゲイ・ノルバンドフ

撮影:エリック・クロス ウィルキー・クーパー マッツ・グリーンバウム

出演:ジョン・クレメンツ マイケル・ワイルディング レスリー・バンクス ジェーン・バクスター アン・トッド ベイジル・シドニー エドワード・チャップマン

★イギリス海軍の旗艦空母として1930年代後半から活躍した”アーク・ロイヤル”の’40~41年にかけての地中海でのドイツ軍との戦いを描いた海洋戦争映画。撮影当時、実際、地中海で戦闘に参加していた”アーク・ロイヤル”だが(撮影には参加してない)、映画は実際のニュース映像などを巧みに編集して使い見事な効果を上げている。物語は3人の航空パイロットがドイツ軍の秘密計画を突き止め、勝利に導く英雄的な活躍を描いている。

上映日:8月13日(月)15時~、23日(木)17時~

 

『戦場の誓い』FORCE OF ARMS (1951 米 モノクロ 100分)

監督:マイケル・カーティス

製作:アンソニー・ヴェイラー

原作:リチャード・トレガスキス

脚本:オーリン・ジャーニングス

撮影:テッド・マッコード

音楽:マックス・スタイナー

出演:ウィリアム・ホールデン ナンシー・オルソン フランク・ラヴジョイ ジーン・エヴァンス ディック・ウェッソン ポール・ピサーニ

★1943年のイタリア戦線。小隊のピーターソン曹長は戦火の中5日間の休暇をもらい,戦闘で戦死した戦友の墓を捜すため共同墓地に向かった。ピーターソンはそこでマッケイ少尉に偶然出会った。それは二人にとって運命の出会いであったが、戦争は二人の間に容赦なく立ち塞がってくる。前作『サンセット大通り』(1950)で、40年代の長い低迷を脱したホールデンが、翌年、再びオルソンとコンビを組んだマイケル・カーティスの戦争ドラマ。

上映日:8月13日(月)17時~、30日(木)15時~

 

『あの高地を取れ』TAKE THE HIGH GROUND (1953 米 カラー 101分)

監督:リチャード・ブルックス

製作:ドア・シャリー

脚本:ミラード・カウフマン

撮影:ジョン・アルトン

音楽:ディミトリ・ティオムキン

出演:リチャード・ウィドマーク ラス・タンブリン カール・マルデン エレイン・スチュワート スティーヴ・フォレスト カールトン・カーペンター

★テキサス州フォート・ブリッジスの歩兵訓練所。入所したばかりの新兵たちは鬼軍曹ライアンの一喝で目が覚める。ライアンは2年前朝鮮戦争で歩兵部隊の先頭に立ち、高地を攻め落とした経験を持ち、今も海外勤務を望んでいる。だが、願いは通らずひたすら16週間で、右も左もわからない若者たちをしごき上げて、一人前の新兵に鍛え上げ戦場に送り込む鬼軍曹に徹していた。しかし、ライアンの容赦しない訓練は、時間の経過とともに新兵たちの反感をかっていく。しかし、一兵士の言葉がこの作品を物語っている。『私は新兵教育の軍曹を何度殺そうと思い詰めたか知れないが、いざ戦場に臨んでみて、彼から訓練されたことを感謝した。あの鬼軍曹も敵ほどタフでなかった』。実際の戦闘シーンは最初の場面だけだが、この作品のもつ独特のユーモアと主演のウイドマークの熱血漢ぶりが深い余韻をもたらす。撮影は陸軍の協力でテキサス州フォート・ブリッスの歩兵トレーニング・キャンプで行われた。名手ジョン・オルトンのキャメラが冴えわたる。

上映日:8月15日(水)17時~、27日(月)15時~

 

『アナタハン』The Saga of ANATAHAN(1953 日本 モノクロ 90分)

監督・撮影:ジョセフ・フォン・スタンバーグ

製作:滝村和男

脚本:ジョセフ・フォン・スタンバーグ 浅野辰雄

特殊効果:円谷英二 渡辺善夫

美術:河野鷹思

編集:宮田味津三

音楽:伊福部昭

出演:根岸明美 中山昭二 菅沼正 沢村紀三郎 近藤宏 藤川準

★第二次大戦末期の1944年、アナタハン島に漂着した日本兵が島に住んでいた女性を巡ってすさまじい争いを繰り広げる。実際に起った事件を下敷きにしており、51年に生存者が帰国して全貌が明らかになり、これを知ったスタンバーグ監督が持ち込んで日本映画として製作された、実質的な彼の遺作。

上映日:8月15日(水)19時~、30日(木)17時~

 

『西部戦線一九一八年』VIER VON DER INFANTERIE(1930 独 モノクロ 96分)

監督:G・W・パブスト

原作:エルンスト・ヨハンゼン

脚本:ラディスラウス・ヴァホダ

撮影:フリッツ・アルノ・ヴァグナー シャルル・メタン

出演:グスタフ・ディーズル フリッツ・カンパース ジャキー・モニエ ハンス・ヨアヒム・メービス クラウス・クラウゼン ハンナ・ヘースリッヒ エルゼ・ヘルラー

★第一次大戦も終焉を迎えた1918年、フランスの村に駐屯する4人のドイツ兵を中心に、描いた反戦映画の傑作。「西部戦線異状なし」と比較して論じられることが多いが、派手な戦闘シーンを見せつけるわけでもなく、様々なエピソードを織り込んで戦争の狂気と虚しさを切々と訴えかけた作品。パプスト監督初のトーキーだが、主人公のひとりが、正気を失い絶叫するシーンに、彼のこの作品に対する思いが、”音”として集約されている。

上映日:8月13日(月)19時~、24日(金)17時~

入場料:1100円均一(当日券のみ)学生割引500円均一(要学生証提示)

※2本連続鑑賞2100円 3本連続鑑賞3100円 ​

欧米クラシック・シリーズ㉔

戦争映画特集

 

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