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春の足音が近づいてきた3月にお届けする欧米クラシック・シリーズ​​第66弾は、男女の機微を時にロマンティックに、特にコミカルに、そして時に哀感をたたえて描いたメロドラマの秀作・傑作群を11本選りすぐってお楽しみいただきます。

M・ディートリッヒとジョン・ウエインという珍しい顔合わせによるヒット作『妖花』、ビリー・ワイルダー=チャールズ・ブラケットコンビが脚本を手掛けたラブコメの逸品『ミッドナイト』、名花グレタ・ガルボの引退作品『奥様は顔が二つ』など、いずれも見逃せない作品ばかりです。

例によって複数本割もございますので、ぜひご利用下さい!!

上映期間 3月14日(月)~25日(金

 

 

上映作品(全作品アメリカ映画・DVD上映)
『妻と女秘書』Wife vs. Secretary(1936年/B&W/88分)

監督:クラレンス・ブラウン

製作:ハント・ストロンバーグ

原作:フェイス・ボールドウィン

脚本:ノーマン・クラスナー アリス・デューア・ミラー ジョン・リー・メイヒン

撮影:レイ・ジューン

音楽:ハーバート・ストサート エドワード・ウォード

出演:クラーク・ゲイブル ジーン・ハーロウ マーナ・ロイ メイ・ロブソン ホバート・キャヴァノー ジェームズ・スチュワート ジョージ・バービア

★出版社の社長ヴァンは仲むつまじい夫婦生活を送っていたが、美人秘書のホワイティを雇ったことから妻の嫉妬が始まり複雑な展開に。全編に気の利いたセリフが溢れ、質の高いロマンチック・コメディに仕上がっている。興行的にもヒットした。

上映日:3/14(月)&23(水)12時~

『妖花』Seven Sinners(1940年/B&W/87分)

監督:テイ・ガーネット

製作:ジョー・パスターナク

原作:ラディスラス・フォドール ラズロ・ヴァドナイ

脚本:ジョン・ミーハン ハリー・テュージェンド

撮影:ルドルフ・マテ

音楽:フレデリック・ホランダー ハンス・J・サルター フランク・スキナー

出演:マレーネ・ディートリッヒ ジョン・ウェイン オスカー・ホモルカ ブロデリック・クロフォード アルバート・デッカー アンナ・リー

★歌姫ビジョウは、いつも悶着を引き起こしては南海の島を流れ歩いている女だった。ある島のキャバレーに流れ着いた彼女はアメリカ海軍の士官と愛し合うようになるのだが・・・・。前作の「砂塵」でも歌姫に扮したディートリッヒの新たな魅力を引き出したヒット作で、彼女が数曲を歌っているほか、ビジョウを巡る激しい乱闘シーンも見所か。

上映日:3/14(月)&23(水)13時45分~

『人生は四十二から』Ruggles of Red Gap(1935年/B&W/92分)

監督:レオ・マッケリー

製作:アーサー・ホーンブロウ・Jr

原作:ハリー・レオン・ウィルソン

脚本:ウォルター・デレオン ハーラン・トンプソン

撮影:アルフレッド・ギルクス

音楽:ラルフ・レインジャー

出演:チャールズ・ロートン メアリー・ボーランド チャーリー・ラグルス ザス・ピッツ ローランド・ヤング リーラ・ハイアムズ モード・エバーン

★フランスで働いていた召使いノラグルズは、思いがけずアメリカ人のフラドに仕えることになった。彼はラグルズを友人のように扱い、やがて町の人気者にまで仕立ててしまう。ヨーロッパとアメリカの風俗の違いを陽気に描き、素朴なラグルズの控え目なロマンスが観る者に温かい感動を与えてくれる。アカデミー賞作品賞でノミネートされた。

上映日:3/14(月)&23(水)15時30分~

『恋の十日間』I'll be Seeing You(1944年/B&W/85分)

監督:ウィリアム・ディターレ

製作:ドア・シャリー

原作:チャールズ・マーティン

脚本:マリオン・パーソネット

撮影:トニー・ゴーディオ

音楽:ダニエル・アンフィシアトロフ

出演:ジンジャー・ロジャース ジョセフ・コットン シャーリー・テンプル スプリング・バイイントン トム・テューリー ジョン・デレク

★傷害致死で服役中の女が模範囚として10日間、仮出所することになった。故郷へ向かう車中で、第二次大戦に従軍中に精神を病んだ青年と知り合い、2人は恋に落ちるのだが、彼女は自分の境遇を知られることを恐れていた。随所に戦争への疑問と共に、当時の田舎のアメリカ社会の実態を織り込んだメロドラマの秀作。

上映日:3/16(水)&24(木)12時~

『奥様は顔が二つ』Two-Faced Woman(1941年/B&W/90分)

監督:ジョージ・キューカー

製作:ゴットフリード・ラインハルト

原案:ルドヴィグ・ブルダ

脚本:S・N・バーマン サルカ・ヴィアテル ジョージ・オッペンハイマー

撮影:ジョセフ・ルッテンバーグ

音楽:ブロニスラウ・ケイパー

出演:グレタ・ガルボ メルヴィン・ダグラス コンスタンス・ベネット ローランド・ヤング ロバート・スターリング ルース・ゴードン フランセス・カーソン グロリア・デ・ヘイヴン

★ニューヨークで雑誌社を経営するラリーは、休暇で訪れたスキー場でインストラクターのカリンにひと目惚れして結婚。しかし、彼が昔の恋人とよりを戻したことを知ったカリンは、双子の妹になりすましてラリーを取り戻そうとするのだった。この作品を最後にガルボは36才の若さで謎の引退をしてしまった。

上映日:3/16(水)&24(木)13時45分~

『雨ぞ降る』The Rains Came(1939年/B&W/103分)

監督:クラレンス・ブラウン

製作:ハリー・ジョー・ブラウン

原作:ルイス・ブロムフィールド

脚本:フィリップ・ダン ジュリアン・ジョセフソン

撮影:アーサー・C・ミラー

音楽:アルフレッド・ニューマン

出演:マーナ・ロイ タイロン・パワー ジョージ・ブレント ブレンダ・ジョイス ナイジェル・ブルース マリア・オースペンスカヤ ジョセフ・シルドクラウト ローラ・ホープ・クルーズ ジェーン・ダーウェル

★意に沿わぬ結婚でイギリスの貴族と結ばれた女性と若きインド人の医師の叶わぬ恋と、人生に絶望して酒浸りになっている現地の高官に思いを寄せる可憐な娘の、それぞれの人間模様をエキゾチックに描いている。モンスーンによる大量の雨が降る中で起こった地震と、それに続く洪水のシーンは圧巻で、アカデミー賞特殊効果賞を受賞した。

上映日:3/16(水)&24(木)15時30分~

『ミッドナイト』Midnight(1939年/B&W/94分)

監督:ミッチェル・ライゼン

製作:アーサー・ホーンブロウ・Jr

原案:エドウィン・ジャスタス・メイヤー フランツ・シュルツ

脚本:ビリー・ワイルダー チャールズ・ブラケット

撮影:チャールズ・ラング

音楽:フレデリック・ホランダー

出演:クローデット・コルベール ドン・アメチー ジョン・バリモア フランシス・レデラー メアリー・アスター ヘッダ・ホッパー モンティ・ウーリー

★カジノで全財産をなくしたイヴは、ナイトクラブで働ことパリにやって来た。タクシー運転手に連れられて市内を巡るが仕事にありつけず困り果てていると、浮気妻を取り戻そうとする紳士の芝居にのせられて男爵夫人に仕立て上げられる。そこにイヴに一目惚れしたタクシー運転手も乗り込んできて大騒ぎになるというラブ・コメディ。

上映日:3/17(木)&25(金)12時~

『裏街』Back Street(1941年/B&W/89分)

監督:ロバート・スティーヴンソン

製作:ブルース・マニング

原作:ファニー・ハースト

脚本:ブルース・マニング フェリックス・ジャクソン

撮影:ウィリアム・H・ダニエルズ

音楽:フランク・スキナー

出演:シャルル・ボワイエ マーガレット・サラヴァン リチャード・カールソン ティム・ホルト フランク・マクヒュー

★ファニー・ハーストの同名小説の2度目の映画化作品。シンシナティに住む娘が、若い実業家と恋に落ちて愛を誓い合うのだが、結局、結ばれることなく2人は別れる。何年か後に偶然再会した時、男は妻帯者になっていたが、女は多くを望まず、愛に生きようと決心するのだった。アカデミー賞劇映画音楽賞にノミネートされるが、受賞は逸した。

上映日:3/17(木)&25(金)13時45分~

『黄金の耳飾り』Golden Earrings(1947年/B&W/95分)

監督:ミッチェル・ライゼン

製作:ハリー・テュージェンド

脚本:フランク・バトラー ヘレン・ドイッチュ エイブラハム・ポロンスキー

撮影:ダニエル・L・ファップ

特殊効果:ゴードン・ジェニングス

音楽:ヴィクター・ヤング

出演:マレーネ・ディートリッヒ レイ・ミランド マーヴィン・ヴァイ デニス・ホーイ クエンティン・レイノルズ

★ナチスの捕虜になった英国の諜報員が脱走し、ジプシー女と出会う。彼女のアドバイスで耳に金のイアリングをつけてジプシーに変装した諜報員が、ゲシュタポを欺くという第二次大戦を舞台にしたラブ・ロマンス。ディートリッヒが劇中で歌う主題歌の「黄金の耳飾り」がヒットした。47年の世界興業収入で1位に輝いた作品でもある。

上映日:3/17(木)&25(金)15時30分~

『山の王者』Eternal Love(1929年/B&W/71分) 

監督:エルンスト・ルビッチ

脚色:ハンス・クレーリー

原作:ヤコブ・クリストフ・ヒーア

撮影:オリヴァー・T・マーシュ

出演:ジョン・バリモア カミルラ・ホルン ヴィクター・ヴァルコニ ホバート・ボスウォース ボディル・ロージング モナ・リコ エヴェリン・セルビー

★欧州の天地に暗雲低迷せる1806年の頃、スイス・ポントレシナの村にフランス軍が侵入し警告を発して住民の所有する銃器を没収し、もしこれに違反するものあらば極刑に処するとの提示を辻々に掲げた。自由を愛する山の住民はもともとその多くが狩猟をもって生計を立てているので憤慨し危なく暴動となろうとしたが、牧師タスはそれをなだめていた。しかし同じくこの村の若者の1人マーカスはこの命に服せずアルプス山中を銃を肩に猟を続けていた。彼の男らしさは美しいチリアの胸を躍らせた。マーカスも彼女を愛した。が、そこに恋敵がいた。金持ちのロレンツ・グルーバーである。狩猟中マーカスは野の花ピアに遭った。ピアは彼を深く慕った。そしてマーカスとチリアとの間を割く機会を窺っていた。カルニヴァルの仮装会の夜、酒に酔ったマーカスはチリアに日頃の胸の思いを打明けたが・・・。

上映日:3/18(金)12時~、23(水)17時30分~

 『モンテ・カルロ』MonteCarlo (1930年/B&W/90分)

監督:エルンスト・ルビッチ

脚本:アーネスト・ヴァイダ

撮影:ヴィクター・ミルナー

出演:ジャネット・マクドナルド ジャック・ブキャナン ザス・ピッツ クロード・アリスター

★オットー伯爵との結婚を嫌い、侍女を伴って逃げ出した令嬢のマラは、カジノの街、モンテカルロでギャンブルに興じていた。そんな彼女を見初めたルドルフ伯爵は身分を偽り彼女に接近しようとする。やがて、金に困った彼女の前に、婚約者のオットーが現れ、マラを連れ帰ろうとするが・・・。ルビッチお得意のオペレッタ映画の決定版。

上映日:3/18(金)13時45分~、24(木)17時30分~

スニークプレビュー(日替り)

上映日:3/18(金)15時30分~、25(金)17時30分~

 

 

入場料:1300円均一(当日券のみ)

※2本連続鑑賞2400円 3本連続鑑賞3500円 4本連続鑑賞4500円 ​

欧米クラシック・シリーズ66

メロドラマ特集

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