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欧米クラシック・シリーズ​​第72弾は、年末から年明けにかけて、往年のハリウッド傑作群を、ジャンルにとらわれず15作品セレクトしてお届けします。

『シェーン』でブレイクする以前のアラン・ラッドの出世作『拳銃貸します』、『暗黒街の巨頭』、娯楽映画職人アンソニー・マン監督のサスペンス快作 『秘密指令』、 『偽証』、『午前2時の勇気』、『第三の男』の盟友コンビオーソン・ウエルズとジョゼフ・コットンが共同で脚本を手掛けた『恐怖への旅』など希少価値のある作品ばかり!

​2022年の締めくくりに、2023年のスクリーン初めに、ぜひ見応えたっぷりの傑作群をご堪能下さい!!

例によって複数本割もございますので、ぜひご利用下さい!!

上映期間 12月26日(月)~1月6日(金

 

上映作品(全作品アメリカ映画・DVD上映)

『拳銃貸します』This Gun for Hire(1942/米/モノクロ/81分)

監督:フランク・タトル

製作:リチャード・ブラメンサール

原作:グレアム・グリーン

脚本:W・R・バーネット アルバート・マルツ

撮影:ジョン・F・サイツ

音楽:デヴィッド・バトルフ

出演:アラン・ラッド ヴェロニカ・レイク ロバート・プレストン レアード・クリーガー タリー・マーシャル マーク・ローレンス パメラ・ブレイク イヴォンヌ・デ・カーロ

★グレアム・グリーンの原作の映画化作品。依頼主に裏切られ警察に追われる身となった殺し屋が、列車内で謎の女と知り合う。しかし、彼女は事件を追う刑事の恋人だった。ヴェロニカ・レイクは歌を聴かせ、見事な手品捌きを見せてくれる。またアラン・ラッドの出世作であり、クレジットでも新人として紹介されている。

上映日:12/26(月)&1/4(水)12時~

 『男の世界』Manhattan Melodrama(1934/米/モノクロ/93分)

監督:W・S・ヴァン・ダイク二世

製作:デヴィッド・O・セルズニック

原作:アーサー・シーザー

脚本:オリヴァー・H・P・ギャレット ジョセフ・L・マンキウィッツ

撮影:ジェームズ・ウォン・ハウ

出演:クラーク・ゲイブル ウィリアム・パウエル マーナ・ロイ レオ・キャリロ イザベル・ジュウェルミッキー・ルーニー ナット・ペンドルトン

★遊覧船が沈没したために孤児となったジムとブラッキーは、同じ事故で妻子を失った老人の養子になる。30年の年月が流れ、ジムは地方検事になり、ブラッキーは暗黒街の顔役になっていた。やがてジムは州知事になるが、運命の皮肉なのか、彼は殺人を犯したブラッキーと対峙することになるのだった。

上映日:12/26(月)&1/4(水)13時30分

 『四人の復讐』Four Men and A Prayer(1938/米/モノクロ/86分)

監督:ジョン・フォード

製作:ケネス・マッゴーワン

原作:デヴィッド・ガース

脚本:リチャード・M・シャーマン ソニア・レヴィン ウォルター・フェリス

撮影:アーネスト・パーマー

音楽:ルイス・シルヴァース

出演:ロレッタ・ヤング リチャード・グリーン ジョージ・サンダース デヴィッド・ニーヴン C・オーブリー・スミス ウィリアム・ヘンリー J・エドワード・ブロムバーグ アラン・ヘイル レジナルド・デニー ジョン・キャラダイン バリー・フィッツジェラルド

★インド駐屯軍の部隊長が意に沿わぬ不名誉除隊となり、本国に戻った途端に何者かにより殺され、無実を晴らす書類も奪われてしまった。四人の息子たちは各地に散って父の汚名を晴らそうとする。小気味よくテンポの速いストーリー展開が暗くなりがちな復讐劇の印象を和らげている。フォード監督にしては異色の上質な娯楽映画。

上映日:12/26(月)&1/4(水)15時20分

 『秘密指令』The Black Book(1949/米/モノクロ/89分)

監督:アンソニー・マン

製作:ウィリアム・キャメロン・メンジース

脚本:フィリップ・ヨーダン イーニアス・マッケンジー

撮影:ジョン・アルトン

音楽:ソル・カプラン チャールズ・プレヴィン

出演:ロバート・カミングス アーレン・ダール リチャード・ベースハート リチャード・ハート アーノルド・モス ノーマン・ロイド チャールズ・マックグロー ボーラ・ボンディ ジェス・バーカー

★フランス革命勃発の直前、街は恐怖政治の色彩が濃厚になっていた。そんな時代を背景に、独裁者になることを目論む男を倒そうと、国の将来を憂う人々 が立ち上がるのだった。脇役からスタッフまで実力派の布陣で固められ、 紅一点のアーレン・ダールも存在感を示している。

上映日:12/26(月)&1/4(水)17

 『偽証』Railroaded! (1947/米/モノクロ/74分)

監督:アンソニー・マン

製作:チャールズ・レイズナー

原案:ガートルード・ウォーカー

脚本:ジョン・C・ヒギンズ

撮影:ガイ・ロー

音楽監督:アーヴィング・フリードマン

音楽:アルヴィン・レヴィン

出演:ジョン・アイアランド シーラ・ライアン ヒュー・ボーモント エド・ケリー ジェーン・ランドルフ キーフ・ブラッセル

★美容院の女クララが手引きをして店に強盗が押し入るが、撃ち合いになって警官が死に、犯人のひとりが負傷する。犯人たちは覆面に使用したスカーフを故意に落とし、洗濯屋の車で闘争するのだが、クララの”偽証”で洗濯屋配達人スティーブが逮捕されてしまう。彼の無実を信じた姉のロージーが立ち上がり、酒販のデュークに近づくのだった。

上映日:12/26(月)&1/4(水)18時40分

 『恐怖への旅』Journey into Fear(1942/米/モノクロ/68分)

監督:ノーマン・フォスター

製作:オーソン・ウェルズ

原作:エリック・アンブラー

脚本:ジョセフ・コットン オーソン・ウェルズ

撮影:カール・ストラス

音楽:ロイ・ウェッブ

出演:オーソン・ウェルズ ドロレス・デル・リオ ジョセフ・コットン ルース・ウォリック エヴェレット・スローン ジャック・モス アグネス・ムーアヘッド

★エリック・アンブラーの同名小説の映画化作品。第二次大戦下のトルコで米国人エンジニアのグレアムは、政府との武器援助の話し合いを終えて帰国する前日、トラブルに巻き込まれてしまう。オーソン・ウェルズが秘密警察の長官に扮して、グレアムを国外に脱出させようとする重要な役割を演じている。マーク・ロブソンが編集者に起用されているのも興味深い。

上映日:12/27(火)&1/5(木)12時~

 『センチメンタル・ジャーニー』Sentimental Journey(1946/米/モノクロ/94分)

監督:ウォルター・ラング

製作:ウォルター・モロスコ

原作:ネリア・ガードナー・ホワイト

脚本:エリザベス・ラインハート サミュエル・ホッフェンスタイン

撮影:ノーバート・ブロダイン

音楽:シリル・モックリッジ

出演:ジョン・ペイン モーリン・オハラ コニー・マーシャル ウィリアム・ベンディックス セドリック・ハードウィック グレン・ランガン ミシャ・オウア

★共に舞台俳優であるビルよジュリーは人も羨む仲のいい夫婦だったが、ジュリーは病に倒れてしまう。孤児のヒティに自らの少女時代の面影を見出した彼女は、ヒティを養女として引き取るのだが夫とはソリが合わない。やがてジュリーは死に、居場所のなくなったヒティは家を出るのだが・・・・。主題歌が感傷的な雰囲気を盛り上げている。

上映日:12/27(火)&1/5(木)13時30分~

 『ラヴ・ハッピー』Love Happy(1949/米/モノクロ/85分)

監督:デヴィッド・ミラー

製作:メアリー・ピックフォード レスター・コーワン

脚本:ベン・ヘクト フランク・タシュリン マック・ヘノフ

撮影:ウィリアム・C・メラー

出演:ハーポ・マルクス チコ・マルクス グルーチョ・マルクス イロナ・マッセイ ヴェラ=エレン マリオン・ハットン レイモンド・バー エリック・ブロア マリリン・モンロー

 ★貧乏劇団の食料調達係に扮したハーポが、ロマノフ王朝のダイヤが隠されているイワシの缶詰を手に入れたことから起こるドタバタ劇を描いている。だぶだぶのレ インコートが小道具として大活躍。グルーチョもチコも脇役で、ハーポのひとり舞台ともいえる作品。あのマリリン・モンローが端役で出演。

上映日:12/27(火)&1/5(木)15時20分~

 『明日は来らず』Make Way for Tomorrow(1937/米/モノクロ/92分)

監督・製作:レオ・マッケリー

原作:ジョセフィン・ローレンス ヘンリ・リアリー ノーラン・リアリー

脚本:ヴィナ・デルマー

撮影:ウィリアム・C・メラー

特殊効果:ゴードン・ジェニングス

出演:ヴィクター・ムーア ボーラ・ボンディ トーマス・ミッチェル フェイ・ベインター ポーター・ホール バーバラ・リード

★家を手放すことになった夫婦が、子供たちに世話になることになった。2人一緒というわけにはいかず、もう会えないかも知れないという不安とあきらめを抱きながら、これまでの人生を振り返る彼らの姿が感動的である。小津安二郎の「東京物語」に影響を与えたとして知られている。

上映日:12/27(火)&1/5(木)17時~

 『午前2時の勇気』Two O'clock Courage(1945/米/モノクロ/66分)

監督:アンソニー・マン

出演:トム・コンウェイ アン・ラザフォード

★深夜の街角で女性のタクシー運転手がケガをしている酔っ払いと遭遇する。彼を病院に連れて行こうとするのだが、ポケットに入っている持ち物から、殺人事件に巻き込まれている疑いが生じる。真相を突き止めようと、2人はあちこちを探り始めるのだった。ゲレット・バージェスの同名の小説の映画化作品で、36年の「Two in The Dark」のリメイク版。

上映日:12/27(火)&1/5(木)18時40分~

 『紐育の波止場』The Docs of New York(1928/米/無声/モノクロ/76分)

監督:ジョセフ・フォン・スタンバーグ

原作:ジョン・モンク・サウンダース

脚本:ジュールス・ファースマン

撮影:ハロルド・ロッソン

出演:ジョージ・バンクロフト ベティ・カンプソン クライド・クック ミッチェル・ルイス オルガ・バクラノヴァ グスタフ・フォン・セイファーティッツ

★船乗り相手ののすさんだ生活に絶望して紐育の波止場の海に身を投げた女サディは、火夫のビルに助けられて、次第に彼に惹かれるようになるのだった。船内で働く日夫たちの姿、酒場の喧騒で描かれる陰影に富んだスタンバーグの映像美にまず惹かれる。サイレント映画の至宝ともいえる作品。

上映日:1/3(火)&1/6(金)12時~

 『ステージ・ドア』Stage Door(1937/米/モノクロ/93分)

監督:グレゴリー・ラ・カーヴァ

製作:パンドロ・S・バーマン

脚本:グレゴリー・ラ・カーヴァ モリー・リスキンド アンソニー・ヴェイラー

撮影:ロバート・デ・グラス

音楽:ロイ・ウェッブ

出演:キャサリン・ヘプバーン ジンジャー・ロジャース ルシル・ボール アドルフ・マンジュー アン・ミラー イヴ・アーデン アンドレア・リーズ ジャック・カーソン

★女優志願の娘たちが共に暮らす女子寮が舞台。プロデューサーに媚びを売ったり、生活のために酒場で働いたり、ひたむきに稽古に励んだり、様々な娘たちの成功と挫折を描いたオフステージものの秀作。ニューヨーク映画批評家協会賞監督賞を受賞したほか、アカデミー賞でも4部門でノミネートされた。

上映日:1/3(火)&1/6(金)13時30分~

 『彩られし女性』The Painted Veil(1934/米/モノクロ/84分)

監督:リチャード・ボレスラウスキー

製作:ハント・ストロンバーグ

原作:サマセット・モーム

脚本:ジョン・ミーハン サルカ・ヴィアテル エディス・フィッツジェラルド

撮影:ウィリアム・H・ダニエルズ

音楽:ハーバート・ストサート

出演:グレタ・ガルボ ハーバート・マーシャル ジョージ・ブレント ワーナー・オーランド C・パーカー ウォルター・ブレナン

★美貌の女性カトリンは姉の結婚式で知り合った旧知の医者フェインと結婚する。伝染病が専門の夫に従って中国に渡った彼女は、外交官のタウンゼンドと知り合い、恋に落ちるのだった。その後、夫と共にコレラの蔓延する地域に移動づるのだが・・・・。原作はサマセット・モームの「五彩のヴェール」で、1957年と2006年にも映画化されている。

上映日:1/3(火)&1/6(金)15時20分~

 『暗黒街の巨頭』The Great Gatsby(1949/米/モノクロ/87分)

監督:エリオット・ニュージェント

製作:リチャード・メイボーム

原作:フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルド

脚本:シリル・ヒューム リチャード・メイボーム

撮影:ジョン・F・サイツ

音楽:ロバート・エメット・ドーラン

出演:アラン・ラッド ベティ・フィールド マクドナルド・ケリー バリー・サリヴァン ルース・ハッセイ シェリー・ウィンタース

ハワード・ダ・シルヴァ エリシャ・クック・Jr

★陸軍中尉として従軍しているギャツビーは恋に落ちるが、フランス戦線に送られている間に恋人デイジーは富豪と結婚してしまう。彼は酒の密売で巨万の富を掴み、ロングアイランドに邸宅を構えてデイジーに近づこうとするのだが・・・。原作はF.スコット・フィッツジェラルドの小説で、後に「華麗なるギャツビー」として再映画化された。

上映日:1/3(火)&1/6(金)17時~

 『スザン・レノックス』Susan Lenox(1931/米/モノクロ/76分)

監督・製作:ロバート・Z・レオナード

原作:デヴィッド・グレアム・フィリップス

台詞:レオン・ゴードン

潤色:ワンダ・タショク

撮影:ウィリアム・H・ダニエルズ

出演:グレタ・ガルボ クラーク・ゲイブル ジーン・ハーショルト アラン・ヘイル ラッセル・シンプソン ジョン・ミルジャン ヘイル・ハミルトン ヒルダ・ヴォーン セシル・カニンガム イアン・キース

★私生児として生まれた後、母親を亡くしたへルガは、叔父との生活に嫌気がさして家を飛び出してしまい、若き技師ロドニーと親しくなる。その後、彼の誤解により別れてからはスザン・レノックスと名を変えて、男から男へと渡り歩く生活を送っていた。ある日、2人は再び遭遇するのだが・・・。ガルボのトーキー第4作で、ゲーブルとの唯一の共演作。

上映日:1/3(火)&1/6(金)18時40分~

入場料:1300円均一(当日券のみ)

※2本連続鑑賞2400円 3本連続鑑賞3500円 4本連続鑑賞4500円 ​

欧米クラシック・シリーズ72

ハリウッド傑作特集

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