孤高の寡作家
風間志織監督特集
風間志織。
埼玉県出身。高校2年の時に製作した8mm『0×0(ゼロカケルコトノゼロ)』が、ぴあフィルムフェスティバル(PFF)84に入選。第一階PFFスカラシップを獲得し製作された『イみてーしょん、いんてりア』(85)は、トリノ国際映画祭に招待されるなど10代から脚光を浴び、「天才少女の出現!」と騒がれた。22歳で撮った『メロデ』(88)は、8mmながらユーロスペースでロングラン上映され、つづく『冬の河童』(95)ではロッテルダム国際映画祭タイガーアワード(グランプリ)を受賞。『火星のカノン』(01)では第14回東京国際映画祭にて日本人初のアジア映画賞を受賞。『せかいのおわり』(04)と共に、2作連続でベルリン国際映画祭フォーラム部門にノミネートされるなど、国内外でも高い評価を得ている。最新作はミュージシャン・ビトのミュージックビデオ『マカロニ』(20)。
日本映画において、自主映画出身の女性監督のパイオニア・風間志織監督。
商業映画進出を果たした後も、自主映画スピリッツを貫き通し、自身が納得できるものしか撮らない寡作家でもあります。
その風間監督の『チョコリエッタ』リバイバル上映を記念し、自主映画から最新ミュージックビデオまで、13作品を一挙上映します。
8ミリ作品は監督自ら映写、初日と最終日は風間監督とキャストの皆さんをゲストにお迎えしてのトークイベントも開催。
再評価の機運高まる風間作品の魅力について、大いに語り合っていただきます。
トークショー後には、サイン会、撮影会、懇親会(要別途会費)もございますので、風間志織監督ファンはぜひご参集下さい!!
上映期間
2月5日(土)~11日(金・祝)
上映作品
『お楽しみは悲劇から』(1982年/8ミリ/カラー/50分)
監督:風間志織
製作・出演:高1E組
『0×0(ゼロカケルコトノゼロ)』(1983年/8ミリ/カラー/20分)
監督:風間志織
製作・出演:かめさん
『ほー、猿の光』(1984年/8ミリ/カラー/10分)
監督:風間志織
『メロデ Melodies』(1989年/8ミリ/カラー/100分)
監督・脚本:風間志織
撮影:鈴木昭彦
出演:伊藤亜希子 小峰仁巳 松永久仁彦 押垂勝久
『冬の河童』(1995年/16ミリ/カラー/114分)
監督・編集:風間志織
製作:西村隆 西田宣善
脚本:風間志織 小川智子
撮影:鈴木昭彦 田村正毅
美術監督:木村威夫
助監督:溝部秀二 小川智子 石井晋一
出演:伊藤亜希子 趙方豪 田辺誠一 和久田理人 久野真紀子 小出由華
あらすじ:川の近くにある古びた家には、ピアノ講師の一太郎とその異母弟で無職のタケシ、そして二人の父の愛人の連れ子であるツグオの三人が暮らしていた。一週間後に取り壊しが決定しているその家に、いとこのサケ子が現れた。彼女はみんなの引越を手伝いに来たのだった。だがタケシに好意を抱いていたサケ子の登場は、タケシの恋人の玉子も巻き込んで、複雑な三角関係が交差する事態に発展してしまうのだった・・・。
『現場主義』(1996年/BD/カラー/5分)
監督:風間志織
出演:溝部秀二 青木綾子 小川智子 立川須美子
『恋、した。~バージン♥チチ♥ラプソディ~』(1997年/BD/カラー/25分)
監督:風間志織
脚本:小川智子
撮影:藤井良久
出演:田口トモロヲ 真行寺君枝 前田亜季 岸野雄一
『木曽の白糸』(2001年/BD/カラー/30分)
監督:風間志織
脚本:和久田理人
撮影:撮影:鈴木昭彦
出演:内田康夫 田中要次 花組芝居
『火星のカノン』(2001年/16ミリ/カラー/121分)
監督:風間志織
プロデューサー:伊藤直克 岡田裕 岡本東郎 斎藤緑
脚本:小川智子 及川章太郎
撮影:石井勲
美術:松本知恵
編集:島村泰司
音楽:阿部正也
照明:大坂章夫
出演:久野真紀子 小日向文世 中村麻美 KEE はやさかえり 篠崎はるく 和久田理人
あらすじ:ディスカウント・チケット屋で働く絹子。29歳で独身だが、不倫をしていた。その相手、公平とは火曜だけしか会えない。ある火曜日、絹子はその日もいつものように公平を待っていた。そこで偶然にも以前バイトが一緒だった聖と出会った。聖の彼氏で自称“路上の言葉職人”真鍋も連れて食事をしようと買い物に行くが、その時、娘と一緒にいる公平を目にしてしまい落ち込む絹子だった。ある日、真鍋に追い出された聖は絹子の部屋に転がり込む。その夜、公平を待ち続けて風邪をひいてしまった絹子を聖は一生懸命に看病するのだったが・・・。
『愛なんていらねぇよ、冬2002』(2009年/BD/カラー/12分)
監督:風間志織
脚本:きりん
出演:きりん けいこママ ガイ こりゃこママ
『せかいのおわり』(2004年/BD/カラー/111分)
監督:風間志織
プロデューサー:伊藤直克
脚本:及川章太郎
撮影:石井勲
美術:丸尾知行
音楽:岸野雄一
出演:中村麻美 渋川清彦 長塚圭史 安藤希 小林且弥 土屋久美子 クノ真季子 長宗我部陽子 高木ブー つみきみほ 小日向文世 田辺誠一 芦名星
あらすじ:三沢が店長を務める盆栽ショップ“苔moss”。そこで働く24歳の青年・慎之介。ある日、彼氏に捨てられ宿無しとなった慎之介の幼なじみ、はる子が、店に転がり込んでくる。はる子に想いを寄せる慎之介は、落ち込む彼女をなんとか元気づけようとするが、その一方で本心を伝えられず、いつものようにナンパばかりを繰り返していた。三沢はそんな慎之介を不甲斐なく思いながらも、こちらもまた、慎之介に対し特別な感情が芽生えていたのだった。そして、当のはる子は慎之介の気持ちを知ってかしらずか、さっさと新しい男を見つけていた・・・。
『カラマーゾフの兄弟』(2009年/BD/カラー/41分)
監督:風間志織
原作:ドストエフスキー
撮影:長田勇市
朗読:一龍齋貞水
『マカロニ』(2020年/BD/カラー/4分)
監督:風間志織
キャラクターデザイン:きたがわめぐみ
出演:ビト 順哉 儒河
タイムテーブル
『メロデ Melodies』(『マカロニ』併映)
2月5日(土)10時~
2月6日(日)12時~
『お楽しみは悲劇から』『0×0(ゼロカケルコトノゼロ)』『ほー、猿の光』(3本立)
2月5日(土)14時45分~【特別興行】
『カラマーゾフの兄弟』『恋、した。』『現場主義』『マカロニ』(4本立)
2月7日(月)&10日(木)16時45分~
『冬の河童』(『マカロニ』併映【2月5日のみ併映なし】)
2月5日(土)12時30分~【特別興行】
2月7日(月)19時~
『恋、した。』『木曽の白糸』『愛なんていらねぇよ、冬2002』『マカロニ』(4本立)
2月9日(水)16時45分~
『火星のカノン』(『マカロニ』併映)
2月9日(水)19時~
2月11日(金・祝)14時~【特別興行】
『せかいのおわり』(『マカロニ』併映)
2月10日(木)19時~
2月11日(金・祝)11時~
イベント日
2月5日(土)
12時30分~『冬の河童』上映
14時25分~休憩
14時45分~『お楽しみは悲劇から』『0×0(ゼロカケルコトノゼロ)』『ほー、猿の光』連続上映
16時15分~休憩
16時30分~トークショー ゲスト:風間志織監督 伊藤亜希子さん クノ真季子さん
18時~サイン会・撮影会
18時40分終演
終演後、バースペースでゲストを囲んでの懇親会(要別途会費)
2月11日(金・祝)
14時~『マカロニ』『火星のカノン』連続上映
15時55分~休憩
16時10分~トークショー ゲスト:風間志織監督 中村麻美さん クノ真季子さん
17時40分~サイン会・撮影会
18時20分終演
終演後、バースペースでゲストを囲んでの懇親会(要別途会費)
料金
一般 1500円 学生 1000円
2/5&11のみ特別料金 前売4000円 当日4500円 ※学生のみ(専門学校生含む)当日学生証提示で1000円キャッシュバックあり 懇親会費(フード&指定ドリンク3杯付)4000円
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