欧米クラシック・シリーズ第48弾は、『或る夜の出来事』(34)に代表されるロマンティックコメディや、アメリカの良心を高らかに謳った『スミス都へ行く』(39)など、1930年代から40年代にかけて、アメリカを代表する映画監督として、今なお慕われる巨匠フランク・キャプラのキャリア中期から後期にかけての代表作を5本セレクトしてお届けします。
更にオマケとしてスニークプレビューも1本追加!
キャプラタッチとも呼ばれる軽妙洒脱なその映像話術をとくとお楽しみ下さい。
例によって複数本割もございますので、ぜひご利用下さい!!
フランク・キャプラ Frank Russell Capra(1897年5月18日 - 1991年9月3日)
イタリア・シチリア島出身。
6歳で家族と共にロサンゼルスに移住。
新聞の売り子や酒場での弾き語りを経て、映画界入り。
助監督を経て、1926年に『当たりっ子ハリー』などを監督。
1928年にコロムビア映画に入社、『サブマリン』、『大飛行船』など大作を任されるようになる。
1934年に『或る夜の出来事』でアカデミー監督賞を受賞し、名匠としての地位を確立。
社会風刺とヒューマニズムに富む作品を輩出。
代表作に『オペラハット』、『スミス都へ行く』、『素晴らしき哉、人生!』など。
1991年、老衰のために他界。
上映期間 8月3日(月)~7日(金)
上映作品(全作品アメリカ映画・DVD上映)
『其の夜の真心』Broadway Bill(1934年/B&W/103分)
監督:フランク・キャプラ
原作:マーク・ヘリンジャー
脚本:ロバート・リスキン
撮影:ジョセフ・ウォーカー
出演:ワーナー・バクスター ウォルター・コノリー マーナ・ロイ ヘレン・ヴィンソン リン・オーヴァーマン ルシル・ボール
★大富豪ヒギンズ家の娘婿ダンは、一家の当主と衝突し、愛馬ブロードウェイ・ビルを連れて家を飛び出す。彼は仲間と共にブロードウェイ・ビルを競走馬として育てあげ、大規模なダービーに出走させるためにあの手この手で奮闘するが・・・。名匠フランク・キャプラ監督のユーモア溢れる人間ドラマ。彼は後に本作を「恋は青空の下」というタイトルで自らリメイクしている。
上映日:8月5日(水)&7日(金)17時
『愛の立候補宣言』State of the Union(1948年/B&W/123分)
監督・製作:フランク・キャプラ
原作:ハワード・リンゼイ ラッセル・クローズ
脚本:マイルズ・コノリー アンソニー・ヴェイラー
撮影:ジョージ・フォルシー
音楽:ヴィクター・ヤング
出演:スペンサー・トレイシー キャサリン・ヘプバーン アンジェラ・ランズベリー
★大統領選に立候補した理想主義者の男が彼を支える妻と野心家の愛人の間で揺れる政治風刺映画。ピュリッツァー賞を受賞したハワード・リンゼイとラッセル・クローズの戯曲が原作で、スペンサー・トレイシーとキャサリン・ヘプバーンが夫婦役を、アンジェラ・ランズベリーが愛人を演じた。暗い世相の中で楽天主義・アメリカンドリーム・ユーモア・ヒューマニズムをふんだんに取り入れたフランク・キャプラ監督の異色作。
上映日:8月5日(水)&7日(金)12時30分
『花婿が来た』Here Comes The Groom(1951年/B&W/114分)
監督・製作:フランク・キャプラ
原案:リーアム・オブライエン ロバート・リスキン
脚本:リーアム・オブライエン ヴァージニア・ヴァン・アップ マイルズ・コノリー
撮影:ジョージ・バーンズ
音楽監督:ジョセフ・J・リリー
出演:ビング・クロスビー ジェーン・ワイマン フランチョット・トーン ロバート・キース アレクシス・スミス ジェームズ・バートン ルイ・アームストロング
★ボストンの新聞記者ピートは、3年のパリ勤務を終え、婚約者エマデルの元へと帰る。結婚を心待ちにし、早く子供が欲しいと願っていたエマデルの願いを叶えようと、パリで親しくなった戦争孤児を2人を養子にするため一緒に連れて帰ることにした。ところが、エマデルはピートを待ちきれず別の男と婚約していた・・・。前年の「恋は青空の下」に続いて、甘い歌声と軽妙洒脱な演技のビング・クロスビーと組んだ一作。主題歌「冷たき宵に」がアカデミー主題歌賞に輝く。
上映日:8月3日(月)&6日(木)14時45分
『毒薬と老嬢』Arzenic And Old Lace(1944年/B&W/118分)
監督・製作:フランク・キャプラ
原作:ジョセフ・ケッセルリング
脚本:ジュリアス・J・エプスタイン フィリップ・G・エプスタイン
撮影:ソル・ポリト
音楽:マックス・スタイナー
出演:ケイリー・グラント プリシラ・レイン ジョセフィン・ハル ジーン・アディア レイモンド・マッセイ ピーター・ローレ ジェームズ・グリーソン ジャック・カーソン
★軍新婚早々の演劇評論家モーティマーは、妻と共に2人の叔母を訪ねた彼女たちは部屋を借りにきた老人を毒殺して、それが功徳になると信じていた。この家に殺人狂の男と整形外科医が転がりこんできたことからさらに大混乱となる。結局2人の叔母は精神病院送りになるという、スリラー・コメディの秀作。ケイリー・グラントが八面六臂の大活躍をしている。
上映日:8月3日(月)&6日(木)12時 30分
『奇跡の処女』The Miracle Woman(1931年/B&W/90分)
監督: フランク・キャプラ
撮影: ジョセフ・ウォーカー
原作:ジョン・ミーハン ロバート・リスキン
出演:バーバラ・スタンウィック デヴィッド・マナーズ サム・ハーディ ベリル・マーサー
★父親に代わって教会の運営を引き継いだフローレンスは、詐欺師の誘いに乗ってインチキな宣教師として活動を始めて人気者になる。しかし、彼女の説教に心を動かされた盲目の青年に惹かれたフローレンスは自らの行動を悔いて信者に真相を告白するのだった。社会悪に対する怒りやヒューマニズムには胸を打たれる。
上映日:8月3日(月)&6日(木)17時
スニークプレビュー
上映日:8月5日(水)&7日(金)14時45分
入場料:1300円均一(当日券のみ)
※2本連続鑑賞2400円 3本連続鑑賞3500円
欧米クラシック・シリーズ㊽
フランク・キャプラ監督特集
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