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欧米クラシック・シリーズ​第62弾は、ハリウッド娯楽映画の定番、西部劇特集です。

今回は、デビュー間もないチャールトン・ヘストン、グレゴリー・ペックの主演作品や、お馴染みオーディ・マーフィ、ランドルフ・スコットの主演作など、主にBバジェットの良作を11作品セレクト。

更に日替わりスニークプレビューも含め、全13作品、タップリとお楽しみいただきます。

スターの華麗なガン捌きで、年の瀬の憂いを洗い流してください!

例によって複数本割もございますので、ぜひご利用下さい!!

上映期間 12月6日(月)~15日(水

 

上映作品(全作品アメリカ映画・DVD上映)

「死の拳銃狩」LAW AND ORDER(1932年/B&W/75分)

監督:エドワード・L・カーン 

脚本:ジョン・ヒューストン トム・リード 

出演:ウォルター・ヒューストン ハリー・ケリー レイモンド・ハットン ラッセル・ホプトン ラルフ・インス アンディ・ディヴァイン ウォルター・ブレナン

★西部劇映画史上、最初にワイアット・アープを主人公に描いた作品として知られる伝説の傑作。だが、製作がアープの死後(’29)3年目に作られたため未亡人ジョゼフイン・M・アープは名前の使用を認めずワイアットはフレーム・セイント・ジョンソンという名前で登場する。トゥームストンでのOK牧場の銃撃戦をクライマックスに描かれた映画の原作は、W.R.バーネットの小説『聖ジョンソン』。主演のヒューストンの息子ジョン・ヒューストンとトム・リードが脚本を担当。ヒューストンはこの作品でユニヴァーサルと脚本家として契約し『黒欄の女』(’38)などの名作を手がけた後、’41年ワーナー映画『マルタの鷹』で鮮烈の監督デビューを果たす。尚、この作品は『LAW AND ORDER 』のタイトルで2回(’40年&’53年)リメイクされている。(2作とも未公開)

上映日:12/8(水)15時30分~、13(月)15時30分~

 

「早射ち無宿」TUMBLEWEED(1953年/カラー/79分)

監督:ネイザン・ジュラン

製作:ロス・ハンター

原作:ケネス・パーキンス

脚本:ジョン・メレディス・ルーカス

撮影:ラッセル・メティ

音楽:ハーマン・スタイン

出演:オーディ・マーフィ ロリ・ネルソン チル・ウィルス リー・ヴァン・クリーフ

★開拓民の幌馬車隊一行が目的地に向かう途中、凶悪なヤーキ族に襲撃される。護衛役のジムは幌馬車で円陣を作らせ応戦する。容赦ない攻撃にこのままでは全滅すると思ったジムは、以前、ヤーキ族の酋長アキーラの息子タイガーの命を救ったことを思い出し、敵陣に単身乗り込む。攻撃中止を頼み込むが捕らえられ、死刑の宣告をされてしまう。酋長の妻の機転で助けられたジムは、町に戻ると2人の姉妹以外は全滅したことを知る。町の人々はジムが幌馬車隊を裏切りヤーキ族に密通したと思い込み縛り首を宣告する。’50年代初期から数々のユニヴァーサル西部劇に出演し、スターの地位を築いたマーフィーの見せ場たっぷりの娯楽西部劇。ジムの危機をたびたび救う白の愛馬のエピソードが楽しませる。原題のTumbleweed (タンブルウィード)とは荒野を転がる根なし草のこと。

上映日:12/6(月)14時~、10(金)14時~

 

「無法街の決闘」FORT WORTH(1951年/カラー/80分)

監督:エドウィン・L・マリン

脚本:ジョン・ツイスト

撮影:シド・ヒコックス

音楽:デヴィッド・バトルフ

出演:ランドルフ・スコット デヴィッド・ブライアン フィリス・サクスター レイ・ティール ポール・ピサーニ

★ゴールド・ラッシュ時代のテキサス。かつての拳銃の名手ネッド・ブリットは新聞社の支店を出そうと14年ぶりに帰ることになった。フローラも幼ななじみのブレアと結婚するため、フォート・ワースに帰る途中だった。彼らの幌馬車隊はカンザスの市場へ向かう牛の大群に出会った。輸送隊のボスであるゲイブは抜け目のない男だった。ゲイブ一味はブリット暗殺を企てた。拳銃の音で牛が暴走し、10歳のドビー少年が下敷きになって死んだ。ブリットたちの証言で、保安官はゲイブを逮捕しようとする。『静かなる対決』(’46)『グレートロックの決斗』(’51)など多くの作品でコンビを組んだスコット=マリンによる痛快西部活劇。

上映日:12/6(月)15時30分~、10(金)15時30分~

 

「ウォーキング・ヒルズの黄金伝説」THE WALKING HILLS(1949年/B&W/78分)

監督:ジョン・スタージェス

製作:ハリー・ジョー・ブラウン

脚本:アラン・ルメイ

撮影:チャールズ・ロートン・Jr

編集:ウィリアム・A・ライオン

音楽:アーサー・モートン

出演:ランドルフ・スコット エラ・レインズ ウィリアム・ビショップ エドガー・ブキャナン アーサー・ケネディ ジョン・アイアランド ジェローム・コートランド ラッセル・コリンズ

★舞台はメキシコのバハカリフォルニア州の町メヒカリ。ある酒場でポーカーに興じるロデオ騎手シェップと私立探偵フラジー、金鉱堀りの老人ウィリー、牧場経営のジム、カウボーイのチョークとジョニー。ウィリーが100年前に砂漠のウォーキングヒルズで金塊輸送の幌馬車が行方不明になった話をし始めるとポーカーそっちのけで全員が聞き入る。そして、ジョニーが砂漠に行ったとき、埋もれていた馬車の車輪を見つけたという話に一同は色めき立つ。6人は黄金の秘密を守るため禁足令を出す。やがて女ロデオ乗りのクリスなども加わった総勢10人の一行は黄金が眠るという砂漠に向かう。ジョン・ヒューストンの『黄金』などと同じノワール調の異色現代西部劇で’53年の『ブラボー砦の脱出』以降、多くの西部劇で注目されたスタージェス初期の佳作。当時のコロンビア映画は日本公開の準備をしていたが、いつの間にか未公開になったという、幻の映画でもある。

上映日:12/9(木)14時~、15(水)14時~

 

「復讐の流れ者」SHORT GRASS(1950年/B&W/82分)

監督:レスリー・セランダー

製作:スコット・R・ダンラップ

原作・脚本:トム・W・ブラックバーン

撮影:ハリー・ニューマン

音楽:エドワード・J・ケイ

出演:ロッド・キャメロン キャシー・ダウンズ ジョニー・マック・ブラウン レイモンド・ウォルバーン アラン・ヘイル・Jr モリス・アンクラム ジョナサン・ヘイル ハリー・ウッズ

★1880年代初め。流れ者スティーヴは、まもなく開通するザンパシフィック鉄道によって町が大きく発展しようとしているニューメキシコを目指す。しかし、たどり着いた場所は牧草地を巡る争いで、今だに銃による決着が幅を利かせている土地だった。スティーヴは酒場で起きた強盗事件に巻き込まれ、正当防衛でガンマンを殺してしまう。自らも負傷してしまうが強盗で強奪された金も拾い逃げるのだった。牧場主の娘シャロンに助けられたスティーヴは、シャロンの父ピートに金を渡し彼のパートナーになる。しかし、隣接する牧場の兄弟たちと争いが起き彼らを殺したことから再び追われる身となる。セランダーの小気味のいいアクション演出が最後まで飽きさせない娯楽西部劇。『荒野の決闘』のキャシー・ダウンズがシャロン役を好演。

上映日:12/8(水)17時~、13(月)17時~

 

「燃える幌馬車」THE SAVAGE(1952年/カラー/95分)

監督:ジョージ・マーシャル

製作:メル・エプスタイン

原作:L・L・フォアマン

脚本:シドニー・ボーム

撮影:ジョン・F・サイツ

音楽:ポール・ソーテル

出演:チャールトン・ヘストン スーザン・モロー ピーター・ハンソン ジョーン・テイラー テッド・デ・コルシア

★1880年代末。西部に向かう幌馬車隊がクロー族インディアンの襲撃を受け全滅に瀕した。その時、クロー族と敵対するスー族が現れ両者に激しい戦闘が巻き起こる。激闘の果てスー族が勝利するが、幌馬車の下に一人だけ白人の少年が生き残っていた。少年はイエロー・イーグルと呼ばれて酋長に育てられることになった。数年後、少年はウォーボンネットと呼ばれる立派な青年に成長していた。その頃、スー族は白人が協定を破ったと思い込んで戦争の準備を始めウォーボンネットは斥候に出される。インディアンに育てられた少年が成人になり白人との闘いに苦悩しながらも、育ての親の酋長の思いやりで白人の世界に戻っていくまでを描いたヒューマン・ウエスタン。デビュー初期のヘストンがウォーボンネット役を好演している。

上映日:12/6(月)17時~、10(金)17時~

 

「スコオ・マン」THE SQUAW MAN(1931年/B&W/107分)

監督・製作:セシル・B・デミル

原作戯曲:エドウィン・ミルトン・ロイル

脚本:レノア・J・コフィ ルシアン・ハバード

撮影:ハロルド・ロッソン

音楽:ハーバート・ストサート

出演:キャスリン・アダムス ワーナー・バクスター チャールズ・ビックフォード エレノア・ボードマン リリアン・ボンド エドワード・ブラディ ポール・キャヴァナー ルーク・コスグレイヴ エヴァ・デニソン ジュリア・フェイ

★カーヒルの伯爵ヘンリーはダイアナと結婚した。ヘンリーの従兄ジェームズは秘かにダイアナを恋していた。ダイアナもまた彼を憎からず思っていたが機会に恵まれず、ジェームズは二人の結婚に悶々の情を抱きながらも清き友情を続けていた。たまたまヘンリーが慈善事業の公金を費消したのをジェームズが一身に引き受け世の疑惑を浴びながら米国に渡った。アリゾナ州でジェームズは名もジム・カーストンと変名し、牧場の所有者として生活していた。だが、ホウキンスという悪漢の手からインディアンの酋長の娘ナチュリッチを救ってから、ホウキンスはジェームズをつけねらっていた。ある日ジェームズはホウキンスの銃の犠牲とならんとしたが、突如、どこからか銃声が聞こえてホウキンスは倒れた。スコオ・マンとはインディアンの女性を妻にした男のこと。ナチュリッチに扮したベレズの迫真の演技が光り、全編見どころ満載のデミル最初のトーキー西部劇。

上映日:12/6(月)12時~、10(金)12時~

 

「カーソンの無法者」CITY OF BAD MEN(1953年/カラー/81分)

監督:ハーモン・ジョーンズ

製作:レナード・ゴールドスタイン

脚本:ジョージ・W・ジョージ ジョージ・F・スレヴィン

撮影:チャールズ・クラーク

音楽:ライオネル・ニューマン

出演:デイル・ロバートソン ジーン・クレイン リチャード・ブーン ロイド・ブリッジス カール・ベッツ

★1890年代末のカーソン・シティ。王者コーベットとイギリス人の挑戦者フィッシュモンズによるボクシング世界ヘビー級選手権試合が行われる頃、無法者のブレット・スタントンと弟ガーが6年ぶりに町に戻って来た。かつての恋人リンダは試合のプロモーターのロンドンといい仲になっていたが、ブレットはまだ彼女に惹かれていた。この試合は10万ドルの売上げが見込まれるため、スタントン兄弟やジョニー・リンゴー等の悪党が町に集まっていた。ギフォード保安官はブレッドが売上を強奪しようと計画しているとは知らずに、彼に試合のある1週間だけ副保安官になるよう依頼する。試合当日リンダがロンドンとの婚約を解消したと知ったブレッドは強奪計画をやめる決心をする。だが弟のガーがリンゴー一味に寝返ったため兄弟の闘いに進んで行く。西部時代末期に実在したボクサーの試合(1897年3月17日)をメインテーマにした珍しい西部劇。

上映日:12/8(水)14時~、13(月)14時~

 

「廃墟の群盗」YELLOW SKY(1948年/B&W/98分)

監督:ウィリアム・A・ウェルマン

製作:ラマー・トロッティ

原作:W・R・バーネット

脚本:ラマー・トロッティ

撮影:ジョー・マクドナルド

音楽:アルフレッド・ニューマン

出演:グレゴリー・ペック アン・バクスター リチャード・ウィドマーク ロバート・アーサー ジョン・ラッセル ハリー・モーガン ジェームズ・バートン

★銀行強盗を働いた無法者たちが、半死半生で廃墟の町イエロー・スカイに辿り着く。町に残っていた老人と孫娘が金の発掘をしていることを知って、仲間割れした彼らの運命は・・・・。黒白の画面を活かした見事な撮影に、ウェルマンの演出が光る異色西部劇。リメイク作として「金脈を追う男たち・ジャッカルズ」がある。

上映日:12/8(水)12時~、13(月)12時~

 

「勇者のみ」ONLY THE VALIAN(1951年/B&W/105分)

監督:ゴードン・ダグラス

製作:ウィリアム・キャグニー

脚本:エドマンド・H・ノース ハリー・ブラウン

音楽:フランツ・ワックスマン

出演:グレゴリー・ペック バーバラ・ペイトン ウォード・ボンド ギグ・ヤング ロン・チェイニー・Jr マイケル・アンサラ ネヴィル・ブランド ジェフ・コーリイ

★南北戦争直後のニュー・メキシコが舞台。軍規に厳格な大尉が部下の反感を買い、恋敵を窮地に追い込んだことで卑怯者の烙印を押される。しかし、インディアンとの戦いに敢然と立ち向かったことで名誉を回復するまで。現代に通じる教訓も感じ取れる。ガトリング機関砲を使っての、クライマックスにおける攻防戦が見所か。W・ボンドはいつものヴィクター・マクラグレンもどきで可もなく不可もなし。それよりは鬚もじゃの“死の騎兵”を名乗る軍曹R・チェイニーのアクの強さが魅力的。

上映日:12/9(木)17時~、15(水)17時~

 

「オクラホマ・キッド」THE OKLAHOMA KID(1938年/B&W/80分)    

監督:ロイド・ベーコン

原作:エドワード・E・パラモア・Jr ウォーリー・クライン

脚本:エドワード・E・パラモア・Jr ロバート・バックナー

撮影:ジェームズ・ウォン・ハウ

音楽:マックス・スタイナー

出演:ジェームズ・キャグニー ハンフリー・ボガート ローズマリー・レイン ドナルド・クリスプ ハーヴェイ・スティーヴンス チャールズ・ミドルトン ウォード・ボンド      

★ベーコン監督が「シスコ・キッド」に次いでキャグニーとコンビを組んだ西部劇。オクラホマの肥沃な土地を奪われた挙句、殺人の疑いをかけられて父親を殺された男が復讐のために立ち上がる。キャグニーがギターを爪弾きながら子守唄を、また酒場でも歌っている。ボガートの西部劇出演も興味深い。

上映日:12/9(木)15時30分~、15(水)15時30分~

スニークプレビュー(日替)

上映日:12/9(木)12時~、15(水)12時~

入場料:1300円均一(当日券のみ)

※2本連続鑑賞2400円 3本連続鑑賞3500円 4本連続鑑賞4500円 ​

欧米クラシック・シリーズ62

西部劇特集

 

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