top of page

欧米クラシック・シリーズ​​第68弾は、好評のリクエストにお応えして、ヨーロッパ映画の華・フランス映画の名作・秀作を特集します。

ルノワール、カルネ、ベッケル、クレマン、カイヤットら、戦前、戦後のフランス映画を代表する名匠らの作品に加え、初の本格的バレエ映画『白鳥の死』や、名優ジャン・ギャバンの本邦初登場映画『はだかの女王』など、バラエティに富んだ14作品をセレクト。

フランス映画ならではの粋を存分にご堪能下さい。

例によって複数本割もございますので、ぜひご利用下さい!!

上映期間 5月16日(月)~27日(金

 

上映作品(全作品フランス映画・DVD上映)

『かりそめの幸福』Le Bonheur(1935年/B&W/111分)

監督:マルセル・レルビエ

原作:アンリ・ベルンシュタイン

脚本:マルセル・レルビエ

撮影:ハリー・ストラドリング

音楽:ビリー・コルソン

出演:シャルル・ボワイエ ギャビー・モルレー ポーレット・デュボスト ジャック・カトラン

★現代社会に不満を持つ男が、人気女優を狙撃して、世間を目覚めさせようと図る。撃たれた女優は人間らしさに目覚め、殺人未遂の疑いで起訴された男との間にはいつか愛が芽生えるのだった。裁判での応酬や2人の別れのシーン等に印象的なセリフが織り込まれ、戦前のフランスを代表する作品となった。

上映日:5/16(月)&23(月)13時~

 

『ボルジア家の毒薬』Lucrece Borgia(1952年/カラー/93分)

監督:クリスチャン=ジャック

脚本:クリスチャン=ジャック ジャック・シギュール セシル・サン=ローラン

撮影:クリスチャン・マトラ

音楽:モーリス・ティリエ

出演:マルティーヌ・キャロル ペドロ・アルメンダリス マッシモ・セラート クリスチャン・マルカン ヴァランティーヌ・テシエ モーリス・ロネ

★15世紀のローマを舞台に、為政者である兄に振り回されたボルジア家の姫ルクレチアの悲惨な半生を描いている。実際のボルジア家は、バチカン宮殿に君臨し、神の名の下にカンタレラと呼ばれる毒薬を用いて殺戮を繰り返した一族であるが、不明な点も多い。イタリア・ルネサンスの芸術家を育てたことでも知られている。

上映日:5/16(月)&23(月)15時15分~

 

『バラ色の人生』La Vie en Rose(1948年/B&W/88分)

監督:ジャン・フォーレ

脚本:ルネ・ウェレル

撮影:ルイ・パージュ

音楽:ジョルジュ・ヴァン・パリス

出演:ルイ・サルー コレット・リシャール フランソワ・ペリエ

★夫妻の上がらぬ中学校の教師が自殺を図るが未遂に終わり、同僚に助けられた。傍らに落ちていた日記には、校長の娘とラブレターをやりとりする、偽りの事実が描かれていた。残酷な喜劇とも思える作品で、主人公の痛ましさには胸を締め付けられる。

上映日:5/16(月)&23(月)17時~

 

『白鳥の死』La Mort du Cygne(1937年/B&W/84分)

監督:ジャン=ブノワ・レヴィ

原作:ポール・モーラン

脚本:マリー・エプスタン

撮影:L.H.ブレル 他

音楽:J.E.シェーフル

出演:ミア・スラヴェンスカ イヴェット・ショーヴィレ ジャニーヌ・シャラ

★ポール・モーランの同名の小説の映画化作品。母と慕う踊り子が主役を獲得できなかったために、バレエ学校の少女がライバルの踊り子を陥れようとする。パリ・オペラ座の当時の花形ダンサー2人の競演が話題になった、初めての本格的なバレエ映画としても名高い。

上映日:5/16(月)&23(月)18時40分~

 

『獣人』La Bete Humaine(1938年/B&W/109分)

監督・脚本:ジャン・ルノワール

原作:エミール・ゾラ

撮影:クロード・ルノワール クルト・クーラン

音楽:ジョセフ・コズマ

出演:ジャン・ギャバン フェルナン・ルドー シモーヌ・シモン ジュリアン・カレット ブランシェット・ブリュノワ ジェラール・ランドリ ジャン・ルノワール

★エミール・ゾラの同名小説の映画化作品。鉄道機関士のジャックは、助役と彼の妻セブリーヌが養父を殺したことを知るが、彼女の美しさに惹かれたジャックは口外しないでいた。そんな彼にセブリーヌは受け入れ難い話を持ち込むのだった。操車場の風景、機関車の力強い駆動、官能的な愛の交歓シーンが見所か。

上映日:5/18(水)&25(水)13時~

 

『おかしなドラマ』Drole de Drame(1937年/B&W/95分)

監督:マルセル・カルネ

撮影:オイゲン・シュフラン

音楽:モーリス・ジョベール

出演:フランソワーズ・ロゼー ミシェル・シモン

★自宅で植物を育てている学者は、一方別人の名でこっそり悪の手引書を書く小説家でもあった。司教のいとこがこの小説家を糾弾する集会を開き、これに学者も招待されるのだが・・・・。学者の家のメイド、彼女を口説いている牛乳屋、社会に不満を抱く青年と、様々な人物を登場させて描いた上質な風刺ドラマ。

上映日:5/18(水)&25(水)15時15分~

『はだかの女王』Zou Zou(1934年/B&W/91分)

監督:マルク・アレグレ

原作:G・アバチノ

脚本:カルロ・リム

撮影:ミシェル・ケルベ ルイ・ネエ

音楽:ヴィンセント・スコット ジョルジュ・ヴァン・パリス

出演:ジョセフィン・ベイカー ジャン・ギャバン ピエール・ラルケイ イヴェット・ルボン イラ・メルリー

★ミュージックホールの照明係のジャンと洗濯やで働くズーズーは、かつては孤児として兄妹のように育てられていた。しかしズーズーは歌とダンスが評判になり、スターへの道を歩き始める。ベイカーとギャバンが我が国で初登場した作品で当時は大いに話題になった。ベイカーが大きな鳥籠に入って歌う「ハイチ」が秀逸。

上映日:5/18(水)&25(水)17時~

 

『乙女の湖』Lac aux Dames(1934年/B&W/102分)

監督:マルク・アレグレ

原作:ヴィッキー・バウム

脚本:コレット

撮影:J・クリューゲル

音楽:ジョルジュ・オーリック

出演:ジャン=ピエール・オーモン シモーヌ・シモン ロジーヌ・ドレアン オデット・ジョワイユ

★若いエンジニアのエリックは、夏の間だけチロル山中の湖で水泳を教えていたが、その美しい容姿は若い女性の目を惹いた。彼を巡って繰り広げられるロマンチックな青春ドラマ。アレグレ監督を売り出し、オーモンとシモンをフランスを代表する青春スターにした記念碑的作品でもある。

上映日:5/18(水)&25(水)18時40分~

 

『肉体の冠』Casque d'Or(1951年/B&W/94分)

監督:ジャック・ベッケル

脚本:ジャック・ベッケル ジャック・コンパネーズ

撮影:ロベール・ルフェーヴル

音楽:ジョルジュ・ヴァン・パリス

出演:シモーヌ・シニョレ セルジュ・レジアニ クロード・ドーファン レイモン・ビュシェール ウィリアム・サバティエ ダニエル・マンダイユ

★舟遊びをしていた娼婦マリーは、情夫ローランに当てつけるように大工のマンダと踊っていた。これが”事件”の始まりで、悲劇的な結末へと向かっていく。19世紀末のパリを舞台に、実在した女性をモデルにした人間ドラマで、マリーの嬢の深さや残酷さが、誇張されることなく抑え気味に描かれている。

上映日:5/19(木)&26(木)15時15分~

 

『巴里の気まぐれ娘』Julietta(1953年/B&W/93分)

監督:マルク・アレグレ

製作:ピエール・ブラウンベルジェ

原作:ルイーズ・ド・ヴィルモラン

脚本:フランソワーズ・ジルー

撮影:アンリ・アルカン

音楽:ガイ・ベルナルド

出演:ダニー・ロバン ジャンヌ・モロー ジャン・マレー ニコール・ベルジェ

★避暑先で中年の公爵と早まった婚約をしたジュリエッタは、帰る途中の車中で若き弁護士と知り合い、思いがけず彼の別荘に泊まることになる。しかし、彼には恋人がいた。この3人が引き起こす騒動をコミカルに描いたラブロマンス。思いがけない人物設定や、機知に富んだセリフが妙味を加えている。

上映日:5/19(木)&26(木)17時~

 

『賭はなされた』Les Jeux Sont Faits(1947年/B&W/88分)

監督:ジャン・ドラノワ

脚本:ジャン=ポール・サルトル

撮影:クリスチャン・マトラ

音楽:ジョルジュ・オーリック

出演:ミシュリーヌ・プレール マルチェロ・パリエーロ マルゲリート・モレノ ダニエル・ドロルム ギイ・ドゥコンブル シャルル・デュラン アンドレ・デュクレ

★フランスの哲学者、サルトルが脚本を書いた幻想的な作品。夫に毒殺されて死者登録をした女が、やはり革命運動で殺された男と死後の世界で愛し合うようになる。様々なエピソードを挟みながら、生と死を混在させて物語は展開する。

上映日:5/19(木)&26(木)18時40分~

 

『ガラスの城』Le Vhateau de Verre(1950年/B&W/93分)

監督:ルネ・クレマン

製作:アンリ・デューチュメイステル ユージェーヌ・テシュレエ

原作:ヴィッキー・バウム

脚本:ルネ・クレマン ピエール・ボスト

撮影:ロベール・ルフェーヴル

音楽:イヴ・ボードゥリエ

出演:ミシェル・モルガン ジャン・マレー ジャン・セルヴェ エリサ・チェガーニ エリナ・ラブルデット ジャン=リュック・ゴダール ジャック・リヴェット

★ヴィッキー・バウムの長編小説「誰にもわからない」を脚色した作品。保養地で知り合った青年と人妻が恋に落ちる。その後、2人はパリで逢瀬を楽しむのだが、2人の気持に次第に変化が表れる。あわただしさの中で揺れ動く恋愛心理の変化が巧みに描かれ、ガラスの置き物が、危うい恋を象徴するかのように小道具として使われているも興味深い。

上映日:5/20(金)&27(金)15時15分~

 

『美しき小さな浜辺』Une Si Jolie Petite Plage(1948年/B&W/89分)

監督:イヴ・アレグレ

脚本:ジャック・シギュール

撮影:アンリ・アルカン

美術:モーリス・コラソン

音楽:モーリス・ティリエ

出演:ジェラール・フィリップ ジャン・セルヴェ マドレーヌ・ロバンソン ジュリアン・カレット モナ・ドール

★謎めいた青年が、孤児であった頃に雇われていた古宿に現れる。周囲の多くの人間は彼がある秘密を抱いていることを知らない。その宿にはかつての自分と同じように、苦しみながら働く少年がいいた。雨の降り続く海辺の村を舞台に、過去を見つめる男の姿が観る者の心に迫る。フィリップには珍しい社会派ミステリーの傑作。

上映日:5/20(金)&27(金)17時~

 

『裁きは終りぬ』Justice Est Faite(1950年/B&W/102分)

監督:アンドレ・カイヤット

脚本:アンドレ・カイヤット シャルル・スパーク

撮影:ジャン・ブールゴワン

音楽:レイモン・ルグラン

出演:ヴァランティーヌ・テシエ クロード・ノリエ ジャック・カステロ マルセル・ペレス レイモン・ビュシェール ディタ・パルロ ミシェル・オークレール ジャン・ドビュクール

★薬学研究所に勤めるエルザは、恋人だった男がガンで苦しむのを見かねて殺してしまう。そのために裁判にかけられるのだが、7人の陪審員は各人の事情から、気まぐれに有罪、無罪の判断を下し、エルザは5年の刑を受けることになる・・・・。安楽死と、我が国でも始まる陪審員制度に対する問題点を、深く掘り下げた社会派ドラマの秀作。

上映日:5/20(金)&27(金)18時40分~

 

 

スニークプレビュー(日替り)

上映日:5/19(木)&20(金)&26(木)&27(金)13時~

 

入場料:1300円均一(当日券のみ)

※2本連続鑑賞2400円 3本連続鑑賞3500円 4本連続鑑賞4500円 ​

欧米クラシック・シリーズ68

フランス映画特集

かりそめの幸福.jpg
ボルジア家の毒薬.jpg
バラ色の人生.jpg
白鳥の死.jpg
獣人.jpg
おかしなドラマ.jpg
はだかの女王.jpg
乙女の湖.jpg
肉体の冠.jpg
巴里の気まぐれ娘.jpg
賭はなされた.jpg
ガラスの城.jpg
美しき小さな浜辺.jpg
裁きは終りぬ.jpg

Copyright (C) 2015 copyrights.cinema novecento All Rights Reserved. © 2015 by Cinema Novecento Films. Proudly created with Wix.com

運営会社:株式会社シネマノヴェチェント 〒220-0051 横浜市西区中央2-1-8 岩崎ビル2F  ☎045(548)8712 eメール:info@cinema1900.yokohama

FILM INFORMATION

PCの場合 ポスタークリックで作品ページにジャンプ!マウスをスライド左右端に添えると画面移動します

モバイルの場合 ポスタークリックで作品ページにジャンプ!スライドを左右に移動すると画面移動します

bottom of page