欧米クラシック・シリーズ75
ハリウッド傑作特集
欧米クラシック・シリーズ第75弾は年末年始に引き続き、1930年代トーキー黎明期から1950年代にかけて、のちに巨匠となる監督たちの初期作を中心にお楽しみいただくハリウッド傑作特集です。
ヒューマンコメディの名手フランク・キャプラの『奇跡の処女』、『リオブラボー』などパンチの効いた娯楽職人の大家ハワード・ホークスの『光に叛く者』、『冷血』のような社会派ドラマから『プロフェッショナル』のようなエンターテインメント大作まで幅広い才能を開花させるリチャード・ブルックスの『デッドラインU.S.A.』など、ジャンルを問わず多彩な12作品をセレクトしてお届けします。
例によって複数本割もございますので、ぜひご利用下さい!!
上映期間:5月8日(月)~19日(金)
上映作品(全作品アメリカ映画・DVD上映)
『我れ暁に死す』Each Dawn I Die(1939年/モノクロ/92分)
監督:ウィリアム・キーリー
製作総指揮:ハル・B・ウォリス
原作:ジェローム・オドラム
脚本:ノーマン・ライリー・レイン ウォーレン・ダフ チャールズ・ペリー
撮影:アーサー・エディソン
音楽:レオ・F・フォーブステイン マックス・スタイナー
出演:ジェームズ・キャグニー ジョージ・ラフト ジェーン・ブライアン ジョージ・バンクロフト マキシー・ローゼンブルーム
★新聞社の記者州知事選挙の不正を暴いたため謀略にかけられて入獄する。20年の重労働をを科せられて服役していた男に彼は助けられるのだが・・・・。受刑者に対する苛酷な扱いが話題になり興業的にもヒットしたが、悪者をヒーローにしている趣が感じられる。相手役のギャングにはキャグニーが強く推してラフトが選ばれたらしい。
上映日:5/12(金)&19(金)16時55分~
『ミネソタの娘』The Farmer's Daughter(1947年/モノクロ/92分)
監督:ヘンリー・C・ポッター
製作:ドア・シャリー
原作戯曲:ジュニー・テルヴァータ
脚本:アレン・リフキン ローラ・カー
撮影:ミルトン・クラスナー
編集:ハリー・マーカー
音楽:リー・ハーライン
出演:ロレッタ・ヤング ジョセフ・コットン エセル・バリモア チャールズ・ビックフォード ローズ・ホバート リス・ウィリアムズ ハリー・ダヴェンポート トム・パワーズ
★小麦農家の娘が家政婦に雇われた議員宅で働くうちに、思いがけず自らも政治家を目指すというサクセス・ストーリー 。フランク・キャプラの作品を思わせる展開に、温かさと微笑ましが感じられ、ロレッタの可愛らしくコミカルな演技も秀逸。彼女はこの作品で、アカデミー賞主演女優賞を獲得した。
上映日:5/10(水)&17(金)15時15分~
『奇跡の処女』The Miracle Woman(1931年/モノクロ/86分)
監督:フランク・R・キャプラ
原作:ジョン・ミーハン ロバート・リスキン
撮影: ジョセフ・ウォーカー
出演:バーバラ・スタンウィック デヴィッド・マナーズ サム・ハーディ ベリル・マーサー
★父親に代わって教会の運営を引き継いだフローレンスは、詐欺師の誘いに乗ってインチキな宣教師として活動を始めて人気者になる。しかし、彼女の説教に心を動かされた盲目の青年に惹かれたフローレンスは自らの行動を悔いて信者に真相を告白するのだった。社会悪に対する怒りやヒューマニズムには胸を打たれる。
上映日:5/8(月)&15(月)15時15分~
『カスバの恋』Algiers(1938年/モノクロ/99分)
監督:ジョン・クロムウェル
製作:ウォルター・ウェンジャー
原作:ロジェ・ダシェルベ
脚本:ジェームズ・M・ケイン ジョン・ハワード・ローソン
撮影:ジェームズ・ウォン・ハウ
編集:ウィリアム・レイノルズ
音楽: ヴィンセント・スコット 他
出演:シャルル・ボワイエ ヘディ・ラマール アラン・ヘイル シグリッド・ガリー
ジョセフ・カレイア ジーン・ロックハート ジョニー・ダウンズ
★アルジェリアのカスバに逃げ込んだ宝石泥棒ペペは、きらびやかに身を飾った女ギャビーに惹かれる。彼女を連れて逃げ出そうとするのだが、嫉妬した情婦の密告で彼の運命は危機に瀕するのだった入り組んだカスバの路地や人々の暮らしを丁寧に追うカメラワークに魅了される。前年に製作されたフランス映画「望郷」のリメイク版。
上映日:5/8(月)&15(月)16時55分~
『デッドラインU.S.A.』Deadline ~U.S.A. (1952年/モノクロ/87分)
監督・脚本:リチャード・ブルックス
製作:ソル・C・シーゲル
撮影:ミルトン・クラスナー
音楽監督:ライオネル・ニューマン
出演:ハンフリー・ボガート エセル・バリモア キム・ハンター エド・ベグリー ポール・スチュワート ジム・バッカス
★オーナーの娘の意向で他社に身売りされようとしている新聞社の編集長が、暴力に屈せず報道の自由と正義のために闘うという社会派ドラマ。50年代初めは”赤狩り”の嵐が吹き荒れていた時代で、新聞記者出身のブルックス監督は原題の「デッドライン」に、アメリカの民主主義を守るための「最終期限」を訴えたかったのか。
上映日:5/12(金)&19(金)15時15分~
『光に叛く者』The Criminal Code(1931年/モノクロ/96分)
監督:ハワード・ホークス
製作:ハリー・コーン
原作戯曲:マーティン・フラヴィン
脚本:シートン・I・ミラー フレッド・ニブロ・Jr
撮影:ジェームズ・ウォン・ハウ テッド・テズラフ
音楽: サム・ペリー
出演:ウォルター・ヒューストン フィリップス・ホームズ コンスタンス・カミングス メアリー・ドーラン ボリス・カーロフ アンディ・ディヴァイン
★ガールフレンドを侮辱した男を殴りつけるが、彼が死んでしまったために、青年は10年の刑に処せられて投獄された。模範囚として服役していたが、房内では脱獄騒ぎが勃発して、犯人を知っている青年は追いつめられていく。信頼と裏切という一般的なテーマを刑務所に持ち込んで問いかけた社会派ドラマの佳作。
上映日:5/10(水)&17(金)16時55分~
『銀盤の女王』One in a Million(1936年/モノクロ/95分)
監督:シドニー・ランフィールド
撮影:エドワード・クロンジャガー
音楽:ルイス・シルヴァース
出演:ソニア・ヘニー アドルフ・マンジュー ジーン・ハーショルト ネッド・スパークス ドン・アメチー
★軽演劇の一座が、腰を落ち着けた宿屋で美しい娘と巡り合う。彼女のアイス・ スケートに魅せられた団長が彼女のスケート・ショーを計画して成功する。アカ デミー賞ダンス監督賞にノミネートされたほか、リッツ・ブラザースやハモニカ ・ラスカルズの演奏が楽しめるのも楽しい。
上映日:5/11(木)&18(木)16時55分~
『男性都市』Pittsburgh(1942年/モノクロ/92分)
監督:ルイス・セイラー
製作:チャールズ・K・フェルドマン
原作:ジョージ・オーウェン トム・リード
脚本:ケネス・ガメット トム・リード
撮影:ロバート・デ・グラス
音楽:フランク・スキナー チャールズ・プレヴィン
出演:マレーネ・ディートリッヒ ジョン・ウェイン ランドルフ・スコット フランク・クレイヴン ルイーズ・アルブリットン トーマス・ゴメス シェンプ・ハワード
★1920代の鉄鋼の町ピッツバーグを舞台に、悪役に扮したウェインと実直な男スコットが、袂を分かって殴り合いの格闘をしたり、ディートリッヒを巡って恋の駆け引きがあったりと、見どころ満載の娯楽映画と言えよう。「スポイラース」で共演した主役の3人が、この作品でも息の合った演技を見せてくれている。
上映日:5/11(木)&18(木)15時15分~
『メリイ・ウィドウ』The Merry Widow(1949年/カラー/107分)
監督:カーティス・バーンハート
製作:ジョー・パスターナク
原作:フランツ・レハール ヴィクター・レオン レオ・ステイン
脚本:ソニア・レヴィン ウィリアム・ルドウィグ
撮影:ロバート・サーティース
音楽:フランツ・レハール
出演:ラナ・ターナー フェルナンド・ラマス リチャード・ヘイドン ウナ・マーケル トーマス・ゴメス マルセル・ダリオ
★アメリカで成功した男の未亡人が、夫の故国の財政再建のために無理に結婚させられそうになるが、いつか2人は愛し合うようになる。カラー作品ならではの華やかなシーンの数々に、ラナ・ターナーの美しさが光り、アカデミー賞美術監督・装置と衣装デザインのカラー部門でノミネートされた。
上映日:5/10(水)&17(金)18時45分~
『ユーモレスク』Humoresque(1946年/モノクロ/113分)
監督:ジーン・ネグレスコ
製作:ジェリー・ウォルド
原案:ファニー・ハースト
脚本:クリフォード・オデッツ ザカリー・ゴールド
撮影:アーネスト・ホーラー
音楽:フランツ・ワックスマン
出演:ジョーン・クロフォード オスカー・レヴァント ジョン・ガーフィールド J・キャロル・ネイシュ ボビー・ブレイク モンテ・ブルー
★八百屋の息子ポールは、11才の時に母親が与えてくれたバイオリンで腕を伸ばして音楽学校に入り、卒業後は有閑マダムのヘレンがパトロンになりリサイタルを開くまでになった。彼女はポールへ愛情を抱くのだが、ポールは音楽にしか目を向けない。絶望したヘレンは・・・・。劇中のバイオリンはアイザック・スターンが弾いている。
上映日:5/8(月)&15(月)18時45分~
『歴史は夜作られる』History Is Made at Night(1937年/モノクロ/97分)
監督:フランク・ボーゼージ
製作:ウォルター・ウェンジャー
原案・脚本:ジーン・タウン グレアム・ベイカー
撮影:グレッグ・トーランド
音楽:アルフレッド・ニューマン
出演:シャルル・ボワイエ ジーン・アーサー コリン・クライヴ レオ・キャリロ イヴァン・レベデフ ジョージ・ミーカー ルシアン・プリヴァル ジョージ・デイヴィス
★アメリカの海運王と呼ばれた男が妻を愛するあまり異常なまでの嫉妬心を燃やす。それに耐えられなくなった妻がパリに逃げ出すのだが、途中の船で知り合った男と恋に落ちる。巧みなストーリー展開に加えて、靴を脱ぎ捨ててタンゴを踊るアーサーの可愛らしさや、クライマックスで、タイタニックを思わせる船の遭難シーン等、見せ場もたっぷり盛り込まれている。
上映日:5/12(金)&19(金)18時45分~
『ゴールド・ディガース36年』Gold Diggers of 1935(1935年/モノクロ/95分)
監督:バスビー・バークレイ
原作:ロバート・ロード
脚本:マヌエル・セフ ピーター・ミルン
音楽:レオ・F・フォーブステイン
出演:ディック・パウエル グロリア・スチュアート アドルフ・マンジュー アリス・ブラディ グレンダ・ファレル フランク・マクヒュー
★ホテルでアルバイトをしている医学生と、家族で泊りに来ている娘が愛し合うようになるのだが、彼女は年の離れた富豪との結婚を母親に押しつけられていた・・・・。33年の「ゴールド・ディガース」に続くシリーズ2作目で、主題歌の“ブロードウェイの子守歌”がアカデミー賞歌曲賞を受賞した。
上映日:5/11(木)&18(木)18時45分~
『スニークプレビュー』
上映日:5/8(月)&10(水)12時30分~、5/11(木)&12(金)12時45分~、5/15(月)&17(水)~19(金)13時~
入場料:1300円均一(当日券のみ)
※2本連続鑑賞2400円 3本連続鑑賞3500円 4本連続鑑賞4500円
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