ほたると仲間たちのオムニバス
『短篇集
さりゆくもの』
映画監督としても活動する女優・ほたるの呼びかけで集まった多彩な顔ぶれの監督たちによる5話のオムニバス映画『短篇集 さりゆくもの』。
ほたるが自身の出演作である「色道四十八手 たからぶね」の撮影中に急逝した渡辺譲監督の出征した兄のエピソードにインスパイアされ、同作の残りの35ミリフィルムで撮りあげた「いつか忘れさられる」、「恋とボルバキア」の小野さやか監督が2011年に撮影したドキュメンタリー「八十八ヶ所巡礼」、「よみがえりの島」の山内大輔監督が醜い痣のある女を主人公に描いたホラー「ノブ江の痣」、8ミリ映画を撮り続ける映像作家・小口容子監督の「泥酔して死ぬる」、「名前のない女たち うそつき女」のサトウトシキ監督が2019年に急逝した櫻井拓也主演で描いた「もっとも小さい光」。
今回は2日間の限定上映イベントとして開催、ほたる監督作品「いつか忘れさられる」の原点である『色道四十八手 たからぶね』、小口容子監督の8ミリ作品『エンドレス・ラブ』、サトウトシキ監督のピンク代表作『覗きがいっぱい 愛人の生下着』の併映や、ほたる監督他、作品関係者をお招きしての日替りトークショーを行います。
インディーズパッションに満ち溢れた2日間、ぜひご参加下さい!
上映作品:
『短篇集 さりゆくもの』(2020年/BD&35ミリ/カラー/89分)
『いつか忘れ去られる』
監督・脚本:ほたる
撮影:芦澤明子
出演:ほたる 銀座吟八 祷キララ 山下洋子 サトウリュースケ 戸奈あゆみ 石原果林 沢田夏子
あらすじ:田舎の一軒家。表札には渡辺家5人の名前。朝の食卓に一家の母と父、高校生の娘、そして祖母。一人足りないのは、音楽活動の為に地元を出ているこの家の長男。その日、通学途中の娘は、母親が車で走り去るのを見る。母親が向かった先は、地元から少し離れたターミナル駅のホーム。そこで・・・。
『八十八ケ所巡礼』
監督・撮影・編集:小野さやか
出演:山田芳美
あらすじ:2011年夏。東日本大震災の後、東京から避難し、愛媛の実家に帰った小野は小さい頃から見てきた故郷の風景でもある四国八十八ヶ所巡礼を撮影した。その時出会ったのは、北海道からやってきた山田芳美さん(64歳)。山田さんは、亡くなった奥さんや自身の人生を反芻しながら歩き遍路をしていた・・・。
『ノブ江の痣』
監督・脚本・編集:山内大輔
撮影監督:藍河兼一
出演:ほたる 可児正光 森羅万象 杉浦檸檬 小林麻祐子
あらすじ: 顔の半分に生まれつき醜い痣があるノブ江は、そのせいで内向的な性格となり不遇な人生を送っていた。夫の三沢は日常的に彼女に暴力を振るい、耐えかねたノブ江はある日衝動的に家出する。行き場なく街を彷徨っていた彼女を救ったのは、片足に障害を持つ寡黙な青年だった。彼はノブ江を古びた自分のアパートに連れ帰ると食事を与えた。二十歳以上も年下の彼が何故自分のような中年女に優しく接してくれるのか、その理由をノブ江は尋ねた。しかし青年は何も言わず、ただ優しく微笑むだけだった。一方、三沢は探し人のビラを街中に貼り失踪したノブ江の行方を捜していた・・・。
『泥酔して死ねる』
監督・脚本・編集:小口容子
撮影:宮川真一
出演:小口容子 佐藤健人 伊牟田耕児 鈴木隆弘 加藤麻矢 佐々木健
あらすじ:“自主映画界のワインスタイン”を自称する小川は、ある日、脳出血で倒れ2ヶ月間の入院を余儀なくされる。退院後も、セクハラ相手に「若い女と結婚する」と言われるわ、無言電話がかかってくるわで絶好調とは言い難い。ふと気になり7年前に急死した7歳年下の友人の病名を調べたら“脳出血”とあった。このまま酒を飲み続けると死ぬのでは、という強迫観念に襲われ、断酒を試みるが、死んだ友人の共通の友人すら酒を勧めてくる日々。断酒がうまくいかないことで、神の罰が下るのではないかと妄想する小川に、ある日、本当にバチが当たる・・・。
『もっとも小さい光』
監督:サトウトシキ
脚本:竹浪春花
撮影監督:小川真司
出演:櫻井拓也 ほたる 影山祐子 古川一博 並木愛枝
あらすじ:母子家庭で育った光太郎は、彼女の杏子と同棲はしているものの結婚は考えておらず、警備員の仕事で日銭を稼ぐ毎日を送っている。そんな光太郎のもとへ母・沙希が突然やってきた。光太郎は昔から沙希が苦手だ。やってきた理由を話さないまま居座り、いらないと言っているのにオニギリを作って持たせようとする沙希に嫌悪感ばかりを募らせていく光太郎は、遂には沙希と衝突してしまう。そして、光太郎は沙希が再婚して実家を売り払おうとしていることを知る。その許しをもらいに沙希はやって来たのだ。しかし光太郎は、そんな沙希を許すことが出来ないまま沙希との別れの日を迎えてしまう・・・。
公式サイト:「短篇集 さりゆくもの」公式サイト (sariyuku.com)
『エンドレス・ラブ』(1988年/BD/カラー/46分)
監督:小口容子
撮影:鈴木栄寿 園子温
出演:小口容子 平野勝之 袴田浩之
★「初恋」「エンドレス・ラブ」と2部構成で、小口自身がそれぞれ好きになった男を追いかけ、あげく自分の髪を剃り、両親に怒鳴られる。PFFアワード1988年入選当時、ディレクターを怒らせたという伝説が残る、平野勝之、園子温らも参加した凄まじい作品。
『覗きがいっぱい 愛人の生下着』(1994年/16ミリ/カラー/55分)
監督:サトウトシキ
脚本:瀬々敬久
企画:朝倉大介
出演:小島康志 林ちなみ 葉月螢(ほたる) 吉行由実
小説家志望だが風俗ライターの高雄は、ある日ジョギング中に緊縛されている紀子が男に犯されている光景を覗き見る。紀子は古本屋の店員で、店主との不倫が妻にばれて逃げ出し、高雄は助けるが「私、幸せになるの。それが子供の頃からの夢なの」と言って去る…。1994年度ピンク大賞で、監督賞・脚本賞・新人女優賞など受賞。
『色道四十八手 たからぶね』(2014年/35ミリ/カラー/71分)
監督・脚本:井川耕一郎
企画・原案:渡辺護
製作:林田義行 太田耕転キ
出演:愛田奈々 岡田智宏 佐々木麻由子 なかみつせいじ ほたる 野村貴浩
★結婚1年目の若い夫婦、一夫と千春。千春が寝言でつぶやいた「たからぶね」という言葉が、頭から離れなくなった一夫は、それが「春画」に描かれた四十八手の体位であることを知り…。ピンク映画50周年を記念して企画されるも、製作準備中に渡辺護監督が病に倒れ、脚本を担当した井川耕一郎が完成させた。第15回ニッポンコネクションにて審査員特別賞を受賞。(井川耕一郎監督は昨年11月に急逝されました)
上映日:
4月9日(土)&10日(日)
タイムテーブル:
4月9日(土)
12時~『エンドレス・ラブ』上映
12時50分~休憩
13時~『覗きがいっぱい 愛人の生下着』上映
14時~休憩
14時15分~『短篇集 さりゆくもの』上映
15時45分頃~休憩
16時00分~トークショー ゲスト:ほたる監督 小口容子監督 影山祐子さん サトウトシキ監督
17時30分~サイン会・撮影会
18時終演
終演後、バースペースでゲストを囲んでの懇親会(要別途会費)
4/10(日)
12時~『色道四十八手 たからぶね』上映
13時10分~休憩
13時25分~『短篇集 さりゆくもの』上映 ※『いつか忘れ去られる』はサトウリュースケさんのギター生演奏付上映
15時10分頃~休憩
15時15分~トークショー ゲスト:ほたる監督 杉浦檸檬さん 小野さやか監督 サトウリュースケさん
16時45分~サイン会・撮影会
17時15分終演
終演後、バースペースでゲストを囲んでの懇親会(要別途会費)
料金(両日共):前売4000円 当日4500円 懇親会費4000円
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