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没後30年・名匠浦山桐郎監督傑作選
2/21〜3/13
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没後30年・名匠浦山桐郎監督傑作選
シニカルな人間観察眼を持つ川島雄三監督に師事し、デビュー作「キューポラのある街」で新人離れした演出力が高い評価を受けた浦山桐郎監督。
54歳の短い生涯でわずか10本足らずの映画作品しか発表出来なかった寡作の人でしたが、その一本一本は時代に風化することなく、いまだ光り輝いています。
シネマノヴェチェントでは日活時代の3作品に焦点を当て、また、各上映作品に主演された俳優さんたちをお招きして、浦山監督が映画史に残した足跡を振り返りたいと思います。

浦山桐郎・ウラヤマキリオ
(1930年 兵庫県出身 1985年没)
映画作品
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キューポラのある街(1962年)
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非行少女(1963年)
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私が棄てた女(1969年)
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青春の門(1975年)
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青春の門・自立篇(1977年)
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龍の子太郎(1979年)
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太陽の子 てだのふあ(1980年)
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暗室(1983年)
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ふれんず・らぶ(1985年)ビデオ作品
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夢千代日記(1985年)など
傑作選上映スケジュール(2015年2月21日〜3月13日)




キューポラのある街
1962年作品(モノクローム)
上映時間100分
監督:浦山桐郎
脚本:今村昌平
浦山桐郎
出演:吉永小百合
浜田光夫
東野英治郎
★ストーリー
高度経済成長期、キューポラという煙突が立ち並ぶ鋳物の町埼玉県川口市。昔カタギの鋳物職人である辰五郎は、働いていた工場が大工場に買収されたことからクビになってしまう。困窮に苦しむ辰五郎一家だったが、長女ジュンはそんな境遇の中でも、パチンコ屋でバイトしながらも高校進学の学費を稼ごうとがんばるのだが…。
★解説
言わずと知れた監督デビュー作であると同時に、日本映画史に燦然と輝く人間ドラマの名作。
まだ十代の吉永小百合と浜田光夫の初々しい魅力を見事に引き出し、日活のドル箱カップルのイメージを決定づけた記念碑的作品でもある。1962年キネマ旬報ベスト・テン日本映画第2位。
トークショーでは本作を代表作と自負する浜田光夫さんをお招きし、製作当時の思い出や浦山監督のエピソードなどをお伺いします。

非行少女
1963年作品(モノクローム)
上映時間114分
監督:浦山桐郎
脚本:石堂淑郎
浦山桐郎
出演:和泉雅子
浜田光夫
小池朝雄
★ストーリー
21歳の三郎は仕事に失敗して職安通い。15歳の若枝は酔ってバーの女給のハイヒールを盗み出していた。そんな2人が出会い、三郎は彼女に勉強を教えてやり、二人の距離は急速に縮まっていく。しかし、盗んだハイヒール代をたてに、不良の竜二に襲われそうになった若枝は、学校に忍び込み金を盗んでしまう…。
★解説
浦山桐郎、監督第2作。
子役出身の和泉雅子をタイトルロールに抜擢、デビュー作に引き続きヒロインの相手役を浜田光夫が務めた。
若者たちの鬱屈した青春像を丹念に描いた演出力はここでも評価され、モスクワ映画祭金賞受賞など海外でも絶賛。1963年キネマ旬報ベスト・テン日本映画第10位。
トークショーでは主演コンビの和泉雅子さんと浜田光夫さんをお招きし、製作当時の思い出や浦山監督とのエピソードなどを時間の許す限りお伺いします。

私が棄てた女
1969年作品(パートカラー)
上映時間116分
監督:浦山桐郎
脚本:山内久
出演:河原崎長一郎
浅丘ルリ子
小林トシ江
★ストーリー
自動車の部品会社に勤める吉岡は、出世のため、専務の姪のマリ子との結婚を控えていた。が、ある日、学生時代に遊んで棄てたミツという女が中絶したとの噂を耳にする。吉岡は自責の念に駆られながらもマリ子と盛大な結婚式を挙げるのだったが…。
★解説
「非行少女」の後、5年の沈黙を破って遠藤周作原作「わたしが・棄てた・女」を映画化した浦山桐郎、監督第3作目にして旧日活最後の作品。
浦山監督の女性観が最も色濃く出た作品で、監督の最高作に推すファンも多い辛口のメロドラマの名作。
1969年キネマ旬報ベスト・テン日本映画第2位。
トークショーでは薄幸のヒロイン・ミツを演じた小林トシ江(旧芸名トシエ)さんをお招きし、製作当時の思い出や、浦山監督とのエピソードなどを時間の許す限りお伺いします。


